★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK69 > 552.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
【ブッシュの愛人とも噂されたコンディこと国務長官のコンドリーザ・ライス、副長官のゼーリックを干し上げて、彼に郵政民営化担当の仕事に出世を賭けるきっかけを作った。左がライス、右がゼーリック】
西川「表現が、どんどんどんどんエゲツナクナッテくるな〜Reverse Kamikaze Attack(逆カミカゼ作戦)って何のことだ?」
持「ああ、それ?ほら、例の“刺客候補作戦”ですよ。」
西「あれも、ゼーリックが考案したのか?しかし、何でまあ奴は、ブッシュに命令されたとはいえ、ここまでやばい仕事を引き受けたんだ?後々ばれたら、日米間の外交問題に発展するぞ!!」
この当時、ゼーリック自身も、出世と人生がかかった一つの大きな賭けに出ていた。
2005年の1月に、郵政民営化法をUSTR(米国通商代表部)のスタッフとともに一から作り上げて、竹中に丸投げした後、USTR代表を辞して、国務省の副長官に就任していた。
これは、ブッシュ政権内の一連の人事異動の関連であった。
しかし、ゼーリックは上司である国務長官の、コンドリーザ・ライスと全くそりが合わなかった。
二人は、米国国務省内の主導権を争って、何度も激しくやりあい、対立した。
国務省内のNo1とNo2の覇権争いは沈静化せず、最終的に大統領ブッシュの判断を仰ぐこととなった。
しかし、当時から公然の秘密とされたのは、ライスはブッシュの愛人だということであった。(ブッシュの黒人女性好きは有名であった)
愛人と単なる男の部下が争った場合は、どちらの肩を持つだろうか?
ブッシュは当然の如く、ライスの肩を持ち、非はゼーリックにあるとした。
しかし、ブッシュは有能なゼーリックを首にはせず、国務副長官のポストに据え置いた。
女の恨みは恐ろしい・・・遺恨が生じたゼーリックを、上司のライスは徹底的に干し上げて仕事を与えなかった。
このままでは、出世の芽をつぶされる・・・
思いつめたゼーリックは一大決断をしてブッシュに直訴した。
「日本の郵政民営化の特命担当にして欲しい!」
ブッシュは快諾した。可愛い愛人の為に、一旦外したゼーリックではあったが、その有能さは高く買っていたのだ。
ゼーリックは、以上の経緯から、ライスとのバトルでの失点を取り戻し、次の出世のチャンスにつなげるために、自らリスクの高い任務を請け負ったのだ。
(一説によると、この時、日本の郵政民営化を成功させたら、その報酬として世界銀行の総裁に就任させると言うブッシュとの約束があったとも言う。)
従って、出世の失地回復のため来日した、ゼーリックの気迫と執念は凄まじいものがあった。
2005年8月9日、夜
東京、大手町、経団連ビルの会長応接室
東京は昼間は連日の猛暑日、夜はオフィス街特有のヒートアイランド現象で、夜8時を回っても外気温は30度を超えていた。
メンバーは日米とも前回と同じ。
いつもどおり、ゼーリックが口火を切った。
ゼ「ミスター奥田!NHKとフジテレビ、TBSとの交渉はどうなってるんだ?報告してくれ!!」
奥「はい!NHKは去年(2004年)の度重なる社員不祥事や受信料不払い運動で、昨年海老沢会長が国会に参考人招致されたばかりであり、今再び政府と事を起こしたくないというのが本音でした。海老沢会長とさしで交渉しましたが、“全面的に政府与党を支持する”と言う言質を取ってきました。フジについては実は私と日枝会長は例のライブドアの件であまり仲が良くないのですが、フジの天敵のホリエモンも村上ファンドも未だ健在なので、政府を敵に回したくないんでしょう。政府支持の言質を取ってきました。TBSもフジと同様に、楽天の三木谷社長がTBS株を買い進めてますから、政府支持を約束してきました。」
その当時は、ホリエモンや村上ファンド、楽天の三木谷宏のような市場原理主義者達が我が世の春を謳歌していた。
市場原理主義者と言えば、格好は良いが、要はホリエモンに象徴されるように、飽くなき強欲主義のもとに、法に触れさえしていなければ、何もしてもいいんだと言う、モラル亡き金の亡者である。
2005年の春に世間を騒がせた、ホリエモンVSフジテレビのニッポン放送株を巡る攻防では、何も知らない視聴者は皆、ホリエモンを応援した。
宣戦布告もなしにいきなり、先制パンチを喰らって、慌てふためくフジの日枝会長を、被害者であるにも拘らず、無責任な小泉や、盟友の経団連会長の奥田は助けようともせずに、逆にホリエモンを支持さえした。
ホリエモンに象徴される市場原理主義者達は、別に社会を改革しようとしているのではなく、既存の勢力のフジテレビやTBSに対して“俺達にも分け前を寄こせ”と言っているチンピラ集団にすぎない。
ニッポン放送株を巡る争奪戦が膠着状態に陥った時に、ホリエモンは更に日枝会長に揺さぶりをかけるために、フジテレビの株も買い進めるぞ!とブラフをかけた。
慌てた日枝会長は、大企業の株主にフジテレビ株を売らないでくれ!と頼んで回ったが、それをあざ笑うかのように拒否して、奥田はトヨタ自動車が保有していたフジテレビ株を全て売却した。
今回の“カンポの宿汚職”も民放キー局が頑なに無視して敢えて報道を避けている中で、
唯一、フジの“サキヨミ”が一番早くテーマとして取り上げた。
政局に触れるテーマを敢えて、取り上げるにはそのTV局のトップの承認が不可欠だ。
フジの報道姿勢には、2005年春のホリエモン騒動の際の、日枝会長の奥田に対する意趣返しだとみている。
要は民放トップとしては、わざわざ政府と事を荒立てて、総理とズブズブの関係の経団連会長で、日本一の広告主を敵に回しても良いことは何一つないと、あっさり屈服したのである。
逆らえば、フジの日枝会長のように、ホリエモンのような輩から敵対的買収を仕掛けられた時に、助けるどころか、政府と経団連にぐるになって苛められることを恐れたのだ。
ゼ「ミスター奥田、ご苦労さんだった。ところで、マスメディア対策として何か有効なやり方があれば提案してくれ!!」
奥「ちょっと古い話ですが、私が体験したエグイ、マスコミ対策があります。1986年に当時のトヨタ自動車の社長の豊田章一郎の女性秘書が投身自殺しました。まあ、有体にいえば、社長の愛人だったんですけどね。この事件を当時、トヨタの暗部を取材していたやり手のルポライターにキャッチされちゃいましてね(笑)翌週の週刊誌にトップ記事として載りそうになったんですよ。」
ゼ「ほう?よくある話だな。それでどうしたんだ?」
☆興味を持たれた方は、続きは、下記拙ブログ【伏見顕正の「時を斬る」ブログ】でどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/duque21
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK69掲示板
フォローアップ: