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利用されて捨てられた人もいれば「藁」をつかんでしまった人もいる(五十嵐仁の転成仁語)
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/474.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 8 月 19 日 22:56:07: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2009-08-19

8月19日(水) 
利用されて捨てられた人もいれば「藁」をつかんでしまった人もいる [解散・総選挙]

 総選挙が始まりました。立候補にまつわる候補者の悲喜劇も目につきます。とりわけそれは、前回の郵政選挙で「刺客」として脚光を浴びた人々に多いような気がします。

 悲喜劇の最たるものは、立候補を断念した小泉チルドレンのあの方でしょうか。前回の衆院選で東京ブロック1位だったこの方は、小泉元首相から直接出馬を要請され、「小泉枠候補」として初当選を果たしました。このとき、2回は優遇するという約束があったそうです。
 しかし、今度の選挙では上位での登録をはずされることが決定的になりました。そのために、不出馬という苦渋の選択をしたというわけです。
 不出馬を電話で伝えられた小泉元首相は「執行部は私の言うことも聞いてくれない。人生いろいろ総裁もいろいろだから仕方ない」と話していたといいます。小泉さんに上手く利用され、「必要なくなったから」ということで、捨てられてしまったのでしょう。

 これは、都議選で自民党が大敗したことの余波だと思われます。東京での小選挙区候補の苦戦が明らかになったため、この候補を特別扱いする余裕がなくなってしまったというわけです。
 でも、1人くらい何とかならなかったのでしょうか。こんなことをすれば、いかに自民党が冷酷な嘘つき政党かということが分かってしまうではありませんか。
 そもそも、平和学を専攻して軍備管理と軍縮を主張してきた学者であったにもかかわらず、自民党から立候補したこと自体、大きな間違いだったのではないでしょうか。自民党がどのような政党なのか、もっと勉強してその本質をつかんでいれば、このような惨めな思いをせずに済んだでしょうに……。


 もう1人、落選の危機にあわてふためいて、思わず流れてきた「藁」をつかんでしまった方もいるようです。注目の東京10区から立候補した自民党のあの方です。
 よりにもよって、幸福実現党の候補者との共闘を宣言しました。この方の方から選挙協力を打診し、相手の候補は「志は一緒」と回答し、あっさり不出馬を決めたといいます。
 公示前日、この2人は北朝鮮による拉致工作の拠点とされる池袋のクラブ「ニューコリアン」跡地前でそろって演説しました。このとき、幸福実現党から立候補する予定だった方が「北朝鮮にレンジャー部隊を送り込み、金正日を拘束して東京で裁判にかける」と演説し、「(幸福実現党の比例東京ブロックで出馬する)ドクター中松さんの『ミサイルUターン技術(撃ち込まれたミサイルをUターンさせ自爆させる発明)』にも理解を示されております」と述べました。

 自民党の候補者は、この演説を聞くと、そそくさと車に乗り込んで会場を後にしたそうです。「こんな人と一緒にされてはかなわない」と思ったからでしょう。
 でも、そんな人に「一緒にやろう」と共闘を持ちかけたのは、ご自分ではありませんか。拉致問題では共闘できても、廃止を主張している消費税問題では、どうするのでしょうか。
 幸福実現党の母体である幸福の科学は創価学会と対立しています。幸福実現党と共闘するということは、公明党との共闘がご破算になっても良いということなのでしょうか。

 総選挙での惨敗が予想されている自民党を救うために、幸福実現党はいったんは総選挙から撤退するかのようなそぶりを示しました。しかし、12選挙区で擁立を見送っただけで、288の小選挙区と11の比例ブロックに計337人を擁立しています。
 東京10区のような形での、ハッキリとした「自幸」共闘の例は多くありません。変な演説をされれば、かえって足を引っ張られるからです。
 幸福実現党という政党は、立候補しても自民党の足を引っ張る、共闘してもやはり足を引っ張るというやっかいな政党なのです。東京10区の自民党候補がつかんでしまった「藁」も、水をタップリと吸って鉛よりも重くなったものかもしれませんよ。

 この2つの例に示されているような悲喜劇は、恐らく、まだ序の口にすぎないでしょう。総選挙の本番は始まったばかりですし、政治的な激動は、私たちが想像もできないような壮大なドラマを生み出すにちがいないでしょうから……。

 という風に、奥歯に物が挟まったような記述になってしまったのは、ネットでの選挙記述がどこまで可能なのかが良く分からないからです。候補者でなくても、変なとばっちりが来ては困りますから……。
 このような不自由な状態は、早くなくしてもらいたいと思います。ネット上での選挙運動の解禁をはじめ、「べからず選挙」を定めた公職選挙法の全面的な改正は政権交代後に新政権がなすべき最優先課題の一つでしょう。

 

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