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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009081802000049.html
医師会動く 『現状変えたい』『しがらみない人を』
2009年8月18日 朝刊
長年、自民党の有力な支持団体でありながら、十八日公示の衆院選で、自由投票や民主党への支援表明が相次いでいる医師連盟。背景には小泉政権以降の医療政策への不満がある。診療報酬の削減、慢性的な過酷労働、後期高齢者医療制度…。一定の集票力をバックに医療政策の転換を訴えており、衆院選の行方に影響しそうだ。 (砂本紅年)
今月初め、前橋市で催された夏祭り会場。群馬1区から出馬する民主新人宮崎岳志さん(39)が、住民へのあいさつに汗を流していた。パンフレットを配っていた市内の男性小児科医(42)は、初めて選挙の手伝いに参加した。「医療の現状を変えるには、政治家に私たちの声を届けるしかない」と力を込める。
この男性医師は、公立病院の小児科で十四年間勤務した。うち六年間は新生児集中治療室を担当。極度の緊張を強いられながら、月七、八回もの当直をこなした。心身ともに疲れ果て、三年前、当直のない診療所に移った。
「まじめに働けば働くほど消耗する。小児・周産期医療は、政治から置き去りにされてきた」。そんな政治不信が募っていた時、宮崎さんの出馬表明の記事を読み、「しがらみのない人なら期待できる」と感じた。
宮崎さんの選対本部長の栗林俊夫さん(64)も小児科の開業医。「診療報酬明細書(レセプト)のオンライン化や社会保障費抑制など自民党への不満は大きい」と話す。
宮崎さんの父が群馬大医学部出身で、前橋赤十字病院長を務めることもあり、自民の政策に不満をもつ群大OBや開業医約三十人が昨夏、前橋市医師連盟の中に宮崎さんの後援会をつくった。
これまで自民候補しか推薦してこなかった同連盟は、群馬1区に出馬する自民ベテランの尾身幸次元財務相(76)と、宮崎さんの同時推薦に踏み切った。同選挙区には、共産党の酒井宏明さん(43)らも出馬を予定しており、かつてない激戦の様相を呈している。
今回の衆院選について日本医師会の政治団体、日本医師連盟は与党推薦を機関決定したが、各地で自民離れが急速に進む。羽生田俊・同連盟常任執行委員は「日本医師会の内部抗争をひきずっている面もある」と内部事情を強調するが、現場では政策への不満がうっ積しているのも事実だ。
これまでの医師会の政治参加に疑問を抱く声があるのも見逃せない。東京都内の四十代の勤務医は「医師会に入ると、多くは自民党の後援団体のような医師連盟にも入る。それに不満を持っている人は多い。医師会員の半数近くは勤務医だが、政治方針は開業医が内輪で決めている」と批判している。
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