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「暴政」についての議論が盛り上がり始め、良心的なブロッグとして知られたタクサンドラにも、ここにきて暴政論が論じられ始めたのは、「さらば暴政」という明治以来四冊目の暴政を大にした本が出たせいかも知れません。また、暴政は粛清や虐殺という目に見えるものだけでなく、モラルの低下や価値観の荒廃を伴うものとして、日本の国外で活躍する現代の「誇るべき日本人」たちによって指摘されたのは、国内にいる知識人の立ち遅れを意味しているようです。
<引用>
【暴政論の著書、二冊】
■将基面貴巳・著「反“暴君”の思想史」(平凡社新書) ¥780.−+税
■藤原 肇・著「さらば、暴政―自民党政権 負の系譜」(清流出版) \1,470.−
・・・一冊目(将基面氏の著書)は、小泉政権の走り頃に出版された「暴政のテキスト」というべき名著です。書名そのものに「暴政」は書かれていませんが、第二章『暴政とは何か』があります。以下は、これらの本の紹介です。
『今の日本に最も必要な政治の指南書としての良書』投稿者 MAGIC、http://www.asyura2.com/09/senkyo68/msg/999.htmlより
「反“暴君”の思想史」の著者の将基面貴巳教授については、「さらば暴政」の中に色んな形で紹介がおこなわれています。
特に暴政の反対語は善政ではなくて、共通善という言葉だということの紹介が「反“暴君”の思想史」で行われたようで、これを明治以来の日本文化は見落としていたようです。
「反“暴君”の 思想史」と「さらば暴政」の両書は、日本の大学生全員が読んだらいい良書だと確信します。しかも、どうやら若き日の将基面先生は藤原記者の読者のようであり、著者に宛てた読者からの手紙がこの本の中に引用されていて、その真摯なやり取りの様子を読んで感銘を受けました。
今の国内ではほとんど見かけなくなっ た師弟愛というものに触れて、日本の外ではこんな人間関係があるのかと思い、最近になって失われてしまった日本人の美点にめぐり合った感じがします。
『山岡記者が絶賛している暴政論の先駆的な名著』投稿者 海野雄吉、http://www.asyura2.com/09/senkyo68/msg/1006.html
辣腕記者として森喜朗の売春取締り逮捕事件をスクープした、山岡記者の有料ブロッグに出ていた書評を紹介する。
山岡俊介の「ストレイ・ドッグ」より http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/
<書籍紹介>
『「さらば、暴政」自民党政権ー負の系譜』(藤原肇。清流出版)
2000年5月に小渕首相が急死して以降、森→小泉→安倍→福田→麻生と、国民の意思とは何ら関係なく、わが国リーダーが自民党内で、世襲代議士を中心に たらい回しされたのは周知の通り。
その失政による亡国現象の段階は、それまで4段階中の2の「愚行」だったところ、この間に、3の「覇権欲」も飛び越し、いまや最悪の「暴政」段階にまで突入していると筆者は分析する。
そして、戦前の「大学は出たけど」「農家の娘売り」の現代版、「ニート」や「フリーター」 が蔓延のなか、放浪の自由に続き、あの時代同様、軍隊に収容される時代が来ようとしていると警鐘を鳴らす。
この間、小泉や安倍といった個別かつ部 分的な政治状況を批判する本は数あれど、本書のように、今日の政治状況を、わが国、まして世界的な歴史(戦前のファシズム台頭時など)との類似性を比較し、論評するものは皆無と言っていい。
フランスで理学博士号を取り、その後、世界を動かす「石油」の仕事に米国において長く関わり、40代初めにして、世界の動向に危機感を抱き、以降、国際コメンテーターとして活動している藤原肇氏(71。米国資本主義の崩壊を見届けて以降は、台湾在住)だからこそできる 仕事だろう。
藤原氏の批判は、愚民工作に邁進するわが国のジャーナリズムにも向けられている。
そして、そのなかでもテレビをフルに活用し、「小泉劇場」を演出した小泉と、独・ヒトラーとの共通項にも言及、断罪する。
民主主義が愚衆主義に転化したのが、小泉首相の時期で、歴史は衆愚主義が暴政を生むことが多いことを証明しているという。
日本の現状は1930年に似ており、このままでは、格差社会拡大から来る暴動鎮圧のため、治安出動と戒厳令が許容され、権力はますます肥大化し、あのジョージ・オーウェルの「1984」体制が確立するだろうという。
その視点は斬新かつ先駆的で、必読の書といえる。
・・・
『小泉政権によって暴政が日本で確立した/“さらば、暴政―自民党政権 負の系譜”について』投稿者プラトンの友、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090810へのコメント&レスより
プラトンの友 2009/08/11 06:55
目の前で起きているものを暴政と理解しないで、それを放置してきた怠慢により、日本人は自分たちの住む社会を損なってしまい、世界から物笑いになっていることを実証的に示した本書は、日本国民として選挙前にぜひ読んでおくべきものである。
著者の説によると暴政という言葉は日本ではタブーであり、明治以来これまで暴政というタイトルの本は限られていて、全部で僅か三冊しか出ていないという。
また、暴政の政治学的な位置づけは、軽度のものから愚行、腐敗、覇権欲、暴政と進むが、小泉政権によって暴政が日本で確立し、それが亡国現象を国民に実感させているのである。
し かもそれはネオコン政治の世界化と軌を一つにして、資本主義世界の破綻と結びついていたが、それを日本において模倣したのが安倍内閣だった。だから、著者 は未熟で幼稚な安倍のネオコン政治を徹底的に批判し、麻生内閣は安倍内閣の金魚の糞に過ぎないと断言する。実に明確なネオコン政治の総括の書であり、その 批判は他に類書がないほど鋭い上に、歴史における相似象の指摘が教訓的である。
プラトンの友 さま コメントありがとうございます。(toxandoria)
“小泉政権によって暴政が日本で確立し、それが亡国現象を国民に実感させつつある”という認識は同感です。
問題は、それが本当に国民一般の投票行動へ結びつくかどうか? ということですね。
どのような事態であれ100点満点の解答はあり得ませんが、一般の国民自身が、まず自らの批判力を投票行動でリアルに実感できることが第一歩だと思います。
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