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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu197.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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権力の世襲はなぜ悪いのか? 能力の無い者が権力を受け継いで、
その結果、世の中が乱れて大災害をもたらすからだ。今の日本がそうだ。
2009年8月8日 土曜日
◆世襲議員について 8月8日 雁屋哲の美味しんぼ日記
http://kariyatetsu.com/nikki/1141.php
まあ、私もこの歳までに恥知らずの人間を色々見てきたが、元首相の小泉某ほど、見事な腐れは見たことがない。見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし、ってか。「自民党をぶっ壊す」と言っておいて、その実この日本という国を破壊し、息子を自分の後釜に据える。
あさましい、の一言ではすまされない、醜いざまだ。
その息子たるや、二十八歳のぼんぼんだ。
何の社会経験もなく、大学を出て、アメリカの大学へ行き、アメリカのシンクタンクに勤めた、と言う経歴だけである。
それがいきなり、親爺の跡を継いで代議士になるってんだ。
てえしたもんだねえ。
昔から、こう言う親馬鹿とおぼっちゃまの話はごろごろ転がっている。
「売家と唐様で書く三代目」と言う川柳がある。
初代が苦労して築き上げた財産も三代目となると食いつぶす。
その代わり、趣味に明け暮れて「唐様」(中国風の書法)で字を書くだけの洒落たことは出来るようになる。財産を食いつぶして、どうしようもなくなり、初代が建てた屋敷にその洒落た「唐様」で「売り家」と書いた札を下げる、と言う意味である。
元首相小泉某は、政治家として三代目だが、運良く選挙区を手放さず、何かの弾みで首相まで上り詰めた。これが、日本にとって戦後最大の災厄となった。
その息子は四代目となる。
というと、「売り家と唐様で書く四代目」となるのかな。
どんなぼんぼんかと言うと、選挙区の人々に挨拶をして回るぼんぼんに、対立する民主党候補が笑顔で駆け寄って握手を求めたら、その手が目の前に差し出されているのに、それを無視して選挙民の方に行ってしまった。それが、映像としてインターネットに流れて、インターネットの住民はぼんぼんの了見の狭い高慢ちきな態度に非難の声を寄せた。
また、選挙民と握手するのも、普通は両手で相手の手を握り、嘘でもいいから親密感を強調するのに、ぼんぼんは、片手でお義理に握手するだけなので、自分のことをよほど偉いと思いこんでいるのではないか、いう批判も出ている。
それでも、選挙区では、そのぼんぼんが圧倒的に優勢だと言うから、いい選挙民たちだね。
最近、政治家の世襲制がやかましく言われているが、そんなことを政治家に文句を言っても仕方がない。
どんな政治家も選挙で選ばれてくるのだから、世襲だろうと何だろうと、代議士自身は文句を言われる筋はない。
文句を言うなら、世襲議員を選出し続ける選挙区の選挙民に文句を言うべきなのだ。
世襲議員問題は、選挙民、ひいては日本人全体の愚劣さをはっきりと示してくれる。
簡単に言えば、日本人が馬鹿だから世襲議員問題が起こるのだ。
私は今日は馬鹿は馬鹿とはっきり言うことにする。
「馬鹿馬鹿と馬鹿を馬鹿馬鹿言う馬鹿は、馬鹿は馬鹿でも大馬鹿の馬鹿」
という文句がある。私自身大馬鹿である。だから、馬鹿に馬鹿と言われても、気を悪くしちゃ駄目ですよ。
日本人は、自分の馬鹿の程度にふさわしい議員を選んでいるだけのことだ。
それを何を勘違いしたのか、新聞などマスコミは、政党や世襲議員が悪いように書く。
読者におもねるな。悪いのは、国民だとなぜきちんと書かない。
新聞も、片棒担いでいるだろう。安部某の時には何と書いた。吉田茂の三代目で吉田茂の意志を継ぐとか何とかはやし立てたじゃないか。
新聞・マスコミの劣化は、国民の劣化と同時進行している。
それは、当たり前だな。新聞社の記者も日本人であり、選挙民なのだから。中には馬鹿の先陣を切っている者が少なくないわけだ。
私は地方に行くたびに、地方ではいまだに徳川時代の藩の意識を強く持っていることを知って驚く。
同じ県の中で、この地方は旧あれあれ々藩、この地方は旧これこれ藩、だから、同じ県の中でも、二つの地方の住民は角突き合わせていると言うのがある。
そう言う地方では、明治の廃藩置県以降、それまでの藩の領域を無視して、新たに線引きをして県を作ったのが間違いの元だと本気で言う人が少なくない。
また、旧藩主の子孫をいまだに自分たちの主人と思って大事にしているところも多い。
藩主・大名の子孫も今は平凡なサラリーマンになっていたりするのだが、その地方へ戻ると、旧藩主扱いで大変だ。
旧藩主の子孫と言うだけで、その土地の人間に対して尊大な態度を取っても、人々は当たり前だと思い、百年以上経っているのに旧藩主の子孫を崇めているのだ。
こう言うのが、日本人の心の底に深く染みついた卑屈な拝跪の感覚だ。確立した自己を持っていないから、どんなものであれ権威のある者の前に跪づいてそれを拝み、長いものに巻かれて安心する。今の地方の自民党の代議士は、昔で言えば選挙区が藩で、選挙区の大名というわけだ。選挙区の選挙民は大名に隷属することを誇りにする隷属マニアで、何が何でも主家(代議士)に背いてはいけないと屈従する。だから、当代の跡を息子が継げば文句なしに、その息子に投票するのだ。
日本人は、誰かを崇めて、その下に仕えたい、支配されいと願う哀れで情けない根性の持ち主だ。
だから、親分を持つと安心する。その親分が、由緒正しい三代目などと言うと余計に有り難く感じる。(中略)
福沢諭吉が現在の日本に新興宗教と世襲議員がはびこっているのを見たら、「馬鹿と新興宗教に世襲議員、ちょうど良い取り合わせだ」と言うのではなかろうか。「自分自身を頼むことが出来ない」というのは、自己を確立していない、ということだ。福沢諭吉は、日本人の精神構造を良く?んでいたし、それが今に至るまで変わっていないことが情けない。
小泉某以後の総理大臣は全て世襲議員だ。
晴れて選挙民に選ばれて、「おらがの先生」として国会に送り出されてきた人間たちである。
世襲議員が下らなくて悪いのではない。そんな議員を選び続ける選挙民が下らなくて悪いんだよ。
金正日は自分の権力を行使して自分の地位を息子に世襲させようとしているが、日本は選挙民が金正日なのだ。
日本人は思考能力を失ってしまっているのではないか。
こう言う人間を自分たちの代表や、首長に選んだら自分たちの生活が破綻すると言う考えすら抱かず、パフォーマンスに騙されたり、テレビに出ているから、有名な俳優の兄だからと言うだけで、知事などを選んでしまう。
石原某などが都知事に選ばれたのは、有名な俳優の兄と言うだけの理由だろう。三流の元代議士だった石原某を都知事に選んだ理由が他にあるか。
その石原某は、都民の税金を1400億も、自分で作った銀行につぎ込んでしまった。
どこの銀行も信用金庫も金を貸そうとしない絶対に危ない会社に金を貸して、それも、石原某の取り巻きと公明党・創価学会とつながりを持つ連中に金を貸して、それが、大破綻している。
それでも、都民は黙っているんだから、偉いというのか、何も考えようとしない思考麻痺にかかっているというか、無表情の、のっぺらぼうの人間の集まりみたいだ。
こう言う惨憺たる例を見ていながら、千葉県では、また、最初から疑惑だらけのもと芸能人の男を知事に選んでしまう。
千葉県民に東京都民の馬鹿がうつったのか、最初から馬鹿だったのか。同時多発馬鹿と言う奴か。
千葉県民も東京都民のような、災厄を味わうことだろう。
私の敬愛するある大先輩は、さる地域の酒造組合の会長をしていたことがあって、その時期に、仕方がないから酒造組合の会長として政治家に挨拶に行った。
そのあと、私に会ったら、開口一番、「いやあ、自民党の代議士連中ってのは、何だいあれは。野郎共の顔は、泥坊、巾着切り、やくざの三下、の顔だ。人間、顔を見れば分かるよ。ひでえもんだな、この国は」と言った。
大宅壮一だったかな、誰だったかな、昔の人がこう言った。
「人間の顔は履歴書である」
本当だ。
今の自民党の大臣たちの顔を見れば、いやあ、良心なんか何もない無残・陋劣な人生を送ってきたんだな、と言うことがよく分かる。
政治家が陣笠代議士から大臣に成り上がるまでのことを表現して、昔の自民党の政治家がこう言った、
「ぼうふらも、人の血を吸うような蚊になるまでは、泥水飲み飲み浮き沈み」
自分たちのことをありのままに表現して上手いことを言うもんだと感心したが、みごと、人の血を吸う蚊どころか、ハイエナになり果てたのが、あの政治家達だ。
民主党も、同じような顔の人間がいるね。腐れが少なくない。
民主党が政権を握っても、どれだけもつかな。
自民党より良い政治が出来るのかしら。
暗殺された石井紘基代議士みたいに根性のある議員が、民主党に他に何人もいればいいのだが。
もし、今度の選挙で民主党が政権を握ったとしても、民主党が失敗すると、日本人は、支配されたがる習性があるから、矢張り昔のご主人様の方が良い、と言って、次の選挙ではまた自民党に投票するんじゃないだろうか。
日本人よ、選挙の時くらい、まともに物を考えろよ。
首の上についているのは、スイカなのかカボチャなのか。
しっかりしてくれよ。
何が、世襲議員問題だ。
議員が世襲なら、日本人全部、世襲の馬鹿ってわけだ。
このまんまじゃ、日本は落ちていくばかりだ。
偉そうなことを言うお前は日本人じゃないのかだって?
てやんでえ、おらあ、正真正銘の日本人だよ。
正真正銘の日本人だから、日本人を批判できるのだ。
こんなことを外国人に言われたら、私は怒るよ。
外国人に言われる前に、日本人どうし、何とかならないかと文句を言っているんだ。
これだけ言って、少しは腹の虫が治まったかな。
でも、なんだか、福沢諭吉に似ちゃったみたいで、いやだな。
(私のコメント)
権力の世襲がなぜ良くないかは歴史を見れば分かるのですが、日本では国会議員の世襲が当たり前のように行なわれている。最近でも津島雄二元厚相(79)の息子が立候補するそうですが、青森県連は息子を後継候補者に決めたそうです。県連によれば公募して20人の候補者のうちから選考して決めたそうですが、結論が先にありきの選考だろう。
「株式日記」でも数回にわたって世襲議員は良くないと書いてきましたが、必ず世襲議員を擁護するコメントが寄せられる。歌舞伎の世界なら世襲でも実害は少ないからかまわないのですが、権力の世襲は国民全部に災いが及ぶから良くないのだ。世襲でも能力のある人がいると擁護したところで、麻生内閣の三分の二が世襲議員であり、それが自民党が野党に転落する原因となっている事実がある。
大臣ともなれば次は総理の座を狙うのが当然の話ですが、誰もが総理にしたいと思うような大臣がいるだろうか? 宮沢内閣以降の総理大臣では叩き上げは村山首相だけであり、社会党の議員だった。宮沢内閣以降の総理大臣で評価できる総理は一人もいない。橋本総理も小泉総理も世襲議員であり日本をメチャクチャにした張本人だ。
かといって民主党内閣が出来たところで鳩山由紀夫代表も世襲議員であり、麻生内閣と大して変わらぬ内閣になるだろう。では世襲が無くなれば有能な国会議員が選ばれるようになるかというと現在の選挙法では難しいだろう。選挙といっても選挙カーで名前を連呼する事しか出来ない仕組みになっている。ネットが選挙に解禁されていないから選挙活動に使えないからだ。
国会議員のブログを見れば、本人の活動や見識や能力がある程度はわかるようになるのですが、有権者達も候補者のホームページを見て判断すると言う事がまだ十分に行われていない。それよりも国会議員の跡継ぎという理由だけで選んでいる事が多いようだ。雁屋氏が言うように国会議員が大名であり藩主であるといまだに考えているようだ。そうならば世襲が多くなるのが当然だ。
日本国自体も戦前は天皇陛下万歳でしたが、今では天皇に代わって横田幕府が日本政府を支えている。だから自民党政権が長続きしたのでしょうが、日本の野党政権が出来る事は横田幕府との関係が微妙になるのですが、民主党のマニフェストなどでは日米の地位協定や米軍基地の見直しなどを打ち出している。
これは横田幕府にとっては由々しき事なのですが、マスコミや警察や検察を使って民主党を陥れるような陰謀を仕掛けてくるかもしれない。現に小沢代表は東京地検が動いて小沢代表は党首から降りる事になった。民主党は外交防衛問題に弱いから、突発的な事が起きれば大失敗をしでかすかもしれない。アメリカはCIAを使って政府を転覆させる事は世界のあちこちで行なってきた。
自民党が最後のよりどころとするのが横田幕府であるのですが、最近のアメリカ政府は日本を素通りして中国との同盟で世界を仕切っていこうとしている。つまり日本の自民党はどうでも良くなったのであり野党に政権が移ってもかまわないと言うシグナルを出しているのかもしれない。だから民主党も横田幕府に取り込まれる懸念もありますが、それでは自民党と変わらなくなってしまう。
江戸幕府も鎖国をしていた時代であり、平和な時代が続いたから藩主が世襲でも家老達が支えていれば何とかなりましたが、戦後の横田幕府体制も外交防衛はアメリカ任せだったから鎖国時代と変わりがなく国会議員が世襲でも問題は無かったのでしょう。しかし横田幕府もリーマンショックで財政がピンチになり横田幕府の権威は落ちてきているようだ。
民主党は薩長のように幕府を倒す事ができるだろうか? 徳川幕府も世襲の藩主や武士が支えてきたのですが、薩長の討幕運動でなすすべも無く徳川幕府は倒れてしまった。唯一奮戦したのが平民によって組織された新撰組だけが最後まで戦いましたが、現代の世襲政治家は戦う事ができない。妥協してしまうのだ。
安倍総理も戦後レジュームの見直しをスローガンに掲げましたが、内閣発足早々に村山談話や河野談話の継承を打ち出して妥協してしまった。靖国神社の参拝も止めてしまったし妥協の妥協を重ねて最後は健康を損ねて辞任してしまった。言っている事は勇ましかったのに総理になったとたんに妥協してしまった。戦い抜いて勝ち上がってきたような国会議員なら妥協はしなかっただろう。
雁屋氏が書いているように自民党議員の人相はどうして悪くなるのだろうか? 森元総理や中川秀直元幹事長などヤクザが議員バッチをつけているような感じだ。麻生総理の人相もアロハシャツに雪駄履きのほうが似合うだろう。考えている事が卑しければ当然人相にもそれが現れてくる。それでも地元の有権者達は自民党の実力者ということで投票する。
自民党も今回の衆院選では大敗北して多くの議員が消えていくだろう。野党の議員生活や浪人生活で世襲議員は何年耐えられるだろうか? 野党になって利権が維持できなければ後援会もちりちりバラバラになるだろう。そうなれば新人の議員候補の出番がやってくる。自民党も首相が務まるような人材を育成して行かなければなりませんが世襲と年功序列がそれを阻んでいる。
安倍総理が若くして首相になって一年足らずで退陣したのも経験不足が原因ではなくて、世襲議員のひよわさが早期退陣の原因になっている。やはり地獄の権力闘争を勝ち抜いてきたような人物でないと首相は務まらないだろう。世界にはプーチンや金正日のようなワルがたくさんいる。彼らは人を殺すことなど平気だ。そんな連中と外交交渉が出来るわけがないのだ。
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