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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu197.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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クリントン訪朝のタイミングは、2日前の「米中の戦略対話」の直後に決まった
のでしょう。自民党は、完全に、アメリカから、梯子を外されています。
2009年8月7日 金曜日
◆「クリントン電撃訪朝」は日本政局をどう揺さぶるか 8月6日 花岡信昭
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090806/172940/?P=1
アメリカがやってくれた。クリントン元大統領が「電撃的に」北朝鮮を訪問、金正日総書記と会談したのである。クリントン政権時代のカーター訪朝、さらには、もっとさかのぼって、ニクソンの電撃的訪中まで思い浮かべてしまった。
これがアメリカの伝統的、といっていいいのかどうか、基本的な国家戦略ということだろう。国連安保理での制裁決議に基づいて、北朝鮮を干し上げてしまえという国際的な動きが展開されようとしているときに、アメリカは自国の国益最優先で動く。もっとも、それが国家というものだ。
このクリントン訪朝が、来るべき日本の総選挙にどう影響するか。そこに大いなる関心を持たざるを得ない。
直観的にいえば、これは民主党にとってかなりのマイナス材料となるのではないか。マニフェストでは外交、安全保障を隅に追いやった民主党だ。その点からいって、こういう国際的な「事件」にどう対処していくべきかという側面では、まだ自民党の経験と知恵が上回っているようにも思える。
もっとも、国民がそのあたりをどう受け止めるか、慎重に見きわめる必要がある。「生活が第一」だというのであれば、クリントン元大統領が訪朝しようと、当座の国民生活にはなんら影響はない。それが国民の一般的な反応ならば、これはもう、さようでございますかと引き下がる以外にない。(中略)
クリントン訪朝のニュースを聞いて、まず思ったのは、日本側への事前通告はあったのだろうかという点だ。政府筋は、日韓両国に対し事前に訪朝の連絡があったというが、どこまで踏み込んだ背景説明があったかどうか、定かではない。
そこから、またもや「日米同盟の有効性」という重大なテーマにぶつかることになる。旧ソ連との冷戦時代には、日本には西側の盾としての役割があった。冷戦崩壊によって、地政学的な日本の立場は相当に弱まった。
まして、沖縄の米軍普天間基地の移設問題は10年たっても解決しないし、日本の国際貢献姿勢はきわめて消極的だ。集団的自衛権の行使容認にも踏み切ろうとしない。国際テロとの戦いの最前線に立っているアメリカとしては、煮え切らない日本の態度にイライラも募っていただろう。
論壇では保守系の中にも反米・嫌米派が一定の存在感を示すようになった。そういう日本に対して、米側に「応分の貢献もしないで勝手なことばかり言っている」という不満があるのは事実だ。
日米安保体制は本当に機能しているのか
そういう状況の中で、今回のクリントン訪朝の意味合いを考えると、日米安保体制が本当に機能しているのかどうかという根源的な問題に行きあたらざるを得ない。いうまでもないが、日本の安全保障の基軸は、「アメリカの核の傘」にある。そのことへの日本内部の認識はきわめて希薄だ。
核搭載艦の寄港問題で「密約」があったのではないかといったことが、いまだに問題視されるのが実情だ。核搭載艦が寄港しているのは、「大人の社会では」当たり前の事実である。米側から事前協議の申し出がないから寄港してはいない、という建前で押し通すことにしているというのが、(大人なら)だれもが知っている実態だ。
現に、そうでなければ、「核の傘」は実態として機能しようがない。中国も北朝鮮もロシアもすべて承知の上で国際戦略を構築している。もう「ウソの上塗り」はやめたほうがいい。
ニュークリアー・シェアリングがヨーロッパでは普通のかたちになっている。EU非核国がいざというときにはアメリカから核を借用するというシステムである。日本でもそのことの是非を論議すべき段階にきていると思われるのだが、いまだに「密約」うんぬんで大騒ぎしているようでは、安保オンチもきわまれりといわなくてはなるまい。(中略)
日本だけが蚊帳の外になりかねない
さあ、日本にとっての悪夢のシナリオがいよいよ現実化してきた。米朝間の電撃的な国交正常化である。それも日本の頭越しで、ということになる。ニクソン訪中を思い出すというのは、そういうことだ。
北朝鮮にとっては、米朝国交正常化によって体制保証がかなうのであれば、これは完全な外交の勝利ということになる。日本など眼中にはない。そのとき、日本はあわてて日朝国交正常化に向けて、アメリカを追いかけるのであろう。
カーター訪朝で北の核開発停止と引き換えに軽水炉を供与するKEDOの枠組みがつくられたが、完全に北側のペースにはまり、結果的にだまされた経緯はいまさら触れるまでもない。
日本の拉致問題など、もう完全に蚊帳の外の扱いとなるのは必定だ。日本の国際戦略はこれでいいのかどうか。それが総選挙の最大の課題となってはじめて、この国の行方を見据え、国家観を踏まえた「政権選択」となる。
◆梯子を外されている自民党。 8月5日 新井信介
http://midorinonet.com/purplejade/
2) クリントンの電撃、訪朝。
さて、その昨日、中野への帰りに、北陸道を走っているとき、
ラジオの中で、クリントン元大統領の、電撃訪朝を知りました。
麻生総理が、しきりに、民主党の安全保障政策を非難しているときでした。
戦後の、東アジアの有事、とは 何だったのか?
ソ連時代は、北方四島の帰属問題で、 アメリカは、日本とソ連を対立させ、
ソ連崩壊後は、今度は、北朝鮮を、日本にとっての狂犬国家に仕立てました。
アメリカが日本の安全保障を担うとは、実は、日本の国家を丸ごと手篭めにするために、
次々と周辺に「脅威」を演出し、それにあわせて、日本のメディア世論を操作し、
莫大な資金を、日本政府に軍事に注ぎこまさせてきたのです。
自民党は喜んで(特に、岸信介・福田赳夫の清和会)、そのアメリカの演出を歓迎し、
防衛族たちは、北が、実際には、攻めることはない(できない)と実感しながらも、
予算を多くとるために、よろこんで、前のめりで、それに付き合ってきました。
しかし、国民世論を喚起できるほどの、「ちゃんとした脅威でないと困る。」
それが、拉致被害の発覚でしょう。
拉致は、本当に悲しい事件です。
これは、北側にすれば、日本と外交上、戦闘状態のままである国家として、
必要な人材の拉致は、国家生存をかけた国家建設上の、非常手段の一つでした。
ソ連が消えてから後も、東アジアで日本支配をすすめるために、
北朝鮮を、「狂犬」として、追い込んだままにしておく。
これを アメリカ(軍事産業=スカル&ボーンズ)は狙い、ミサイル発射まで、
演出させましたが、日本の自民党は、その流れに沿って、軍事強硬論、なかでも
核武装まで、言い出すようになりました。
酔っ払いの中川大臣は特に積極的で、 あなたとは違うんですの福田大臣も
この核武装を支持していました。
しかし、 これは、アメリカにとっても、属国の越権行為 でした。
北朝鮮が打ち上げた最初のミサイル(実は人工衛星)は、日本の軍事拡大をもたらし、
アメリカ戦略を利するものでしたが、 その後の2003年のミサイル発射や
地下での核実験が、本当に北だけの技術力でできたのかは、大いに疑問です。
私の見方は、
いつまでも、北をおもちゃにして、日本を脅し続けるアメリカに対し、
「それなら、アメリカ自体まで脅せるほど、北を強大化させてやれ」と、
自民党ではない、日本のもっと別のところから、北に入れ知恵したのではないか、
と考えています。
「全く放射能が漏れない 地下核実験に成功した」 って、
皆さん信じますか? どうやって、検証します?
しかし、外交上は、表向き、これで、北朝鮮は核保有国です。
アラスカ・ハワイにまで核爆弾を飛ばせる国として、
国際政治は扱わねばなりません。
北を おもちゃにする のを やめる。
しかし、それでは、困るのが、日本の防衛族です。
こうした事情を見抜いているのが、 中国であり、そして、 イギリスです。
今、日本は、選挙の真っ最中です。
このタイミングで、クリントンが、オバマの特使として、金正日に会いました。
金正日の体が、まだ言うことを利くうちに、
アメリカに、北の「おもちゃ状態」をやめさせて、 東アジアを安定化させる。
これは、日本と、中華民族の、それぞれの「奥の院」の意志でしょう。
今回のタイミングは、2日前の「米中の戦略対話」の直後に、決まったのでしょう。
今、自民党は、完全に、アメリカから、梯子を外されています。
(私のコメント)
新井氏のブログで、今回のクリントン訪朝が米中の戦略対話の直後に行なわれたのは、米中間で北朝鮮に対する扱いが決まったからでしょうという指摘がある。しかし日本にはこのような分析をする機関がない。在米日本大使館も米中でどのような話が行なわれたかは知ろうと思っても日本には情報機関がないのだ。アメリカの政権内部にスパイを送り込む事が日本は出来ない。
それに対して日本の政権内部にはアメリカや中国などのスパイが複数いる。閣議で話し合われたことも直ぐにアメリカ大使館や中国大使館に筒抜けだ。これでは日本の政治が世界をリードすることなど不可能であり、帝国に収奪される植民地のままだ。日本の政治家にそれを求めても無駄なのであり、日本の政治家には国益第一という観念が無い。
日本に世襲政治家が半数近くを占めると言うのも、国内の利害調整が仕事の第一であり、その為には、だれだれの息子という肩書きがものを言う。しかし外交の世界ではそのような肩書きは通用しない。それが通用するのなら世界中が世襲の大統領だらけになるはずだ。ヤクザの世界も世襲が通用しないように権力の世界に世襲は通用しない。
しかし日本と北朝鮮は権力の世襲が行われているのは偶然なのだろうか? 世界では独裁者が息子に権力を譲る事がよくありますが、ろくでもない国ばかりだ。古代や中世ならともかく近代国家には権力の世襲は通用しない。麻生総理がいくら吉田茂の孫だといっても世界では通用しないのであり、吉田茂の孫というブランドが生きているのは選挙区だけだ。
アメリカにしてもブッシュ大統領の息子が大統領になりましたが、イラク戦争を始めて拗らせるは、リーマンショックで金融危機を招いてアメリカ衰退の引き金を引いてしまった。日本という国が世襲政治家だらけの国になったのは利権を守ろうという意識だけであり、外交や防衛問題などはアメリカに丸投げしているからだ。
北朝鮮が核実験をしたりミサイル実験をしたりしているのは、アメリカや中国などの思惑もあって暗黙の了解があるからだろう。アメリカの思惑としては北朝鮮が核やミサイルを持てば韓国や日本がアメリカの核の傘から離れられないだろうという思惑からだ。中国にしても北朝鮮が核を持てば韓国を平和的に統一できると見ているのだろう。
日本から見れば核を持った統一国家が朝鮮半島に出来る事になり、日本にとっては国益を損なう。北朝鮮が米中のおもちゃにされているように日本も米中のおもちゃにされて国益を損なう事は避けなければなりませんが、世襲政治家が日本の総理になっていては避ける事は難しいだろう。
三角大福中ぐらいまでは派閥の領袖が総理になっていたから、ある程度の権力闘争の勝者でもあり迫力もあったのでしょうが、世襲政治家が総理になるようになってからは総理の座が軽くなってしまった。だから拉致問題を何とかしてくれといっても日本の政治家は何もすることが出来ない。アメリカのクリントン訪朝で二人の女性記者を取り返したような真似は麻生総理では無理なのだろう。
この数日は米中に封じ込められた日本の状況を論じてきたのですが、日本は韓国や台湾やインドネシアやフィリピンやインドなどの諸国をまとめて米中体制と取り組まなければなりません。ヨーロッパにおいても米中同盟は発言力を失わせる事でもあり、ヨーロッパとアジアは米中同盟を逆に孤立化させる必要があるだろう。安倍総理はそれを模索したのかもしれませんがアメリカの逆鱗に触れて失脚した。
花岡氏が言うように日米安保は米中同盟の前で機能しなくなってしまった。アメリカは日本の頭越しに中国と交渉するようになり、米中間でアジアの事が決められていくようになった。同じ思いは日本だけではなくアジア諸国やヨーロッパ諸国も感じている事だろう。その為には日本もユーロファイターなどを買ってヨーロッパとの連携を模索すべきなのでしょうが、アメリカばかりに頼っていれば自民党政権はハシゴを外される。
近いうちにアメリカのオバマ大統領が電撃訪朝して米朝の国交回復などがあるかもしれない。そうなれば日本はハシゴを外されてしまう事になる。日本としては金正日が早く死んで体制崩壊して北朝鮮が民主化された国になれば良いのでしょうが、米中の思惑は北朝鮮をおもちゃにして日本を引きずり回す事だ。日本は役にも立たないMDや戦闘機を買わされてカネがアメリカに流れていく。
今回の衆議院選挙では外交防衛問題は蚊帳の外のようですが、民主党の弱点は外交防衛問題にある。自民党のようにアメリカ一辺倒でも良くないだろう。民主党には外交問題に強い議員がいないから政権をとっても混乱するだろう。外交は票にならないから候補者も演説では外交にほとんど触れない。
日本は非核三原則に固執して議論されていますが、ヨーロッパのように核はいつでも持ち込めるようにしておくべきだ。それが出来なければ核武装するしか手は無い。しかし今の日本ではそれを言えばキチガイ扱いされる。アメリカもロシアも中国も核をブラフにして外交しているのに日本には対抗手段が無い。北朝鮮が核を持ったと言うのもアメリカの先制攻撃から逃れる為だろう。核はりっぱに防衛兵器として役に立っているのだ。
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