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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090806ddm002010040000c.html
「衆院選は比例代表と小選挙区の2票あります」。衆院選後の「民主党政権」誕生をにらみ、共産党が「2票」の使い分けを呼びかける作戦を展開している。共産党候補がいない小選挙区では民主党候補への投票を認めつつ、「比例は共産」と訴える。05年衆院選の比例票(全国計)より150万票以上多い650万票を目標に、解散時の9議席からの上積みを図り「是々非々の建設的野党」として新政権への影響力を確保したい考えだ。
「この議席は東北の命綱。暮らし、福祉、農業を守る、絶対に失えない宝の議席だ。比例は共産党という輪を広げてください」。ねぷた祭に沸く青森県弘前市の大通りで1日、志位和夫委員長は比例東北ブロックの1議席死守、さらなる上積みを求めて声を上げた。
志位氏の弘前入りは00年の委員長就任後初めてだが、今回、弘前市を含む青森4区での公認候補擁立は見送っている。比例重視の同党の姿勢を示す行動で、ターゲットは「自公政権は絶対ノー、でも民主にも不安が残る層」(志位氏)だ。
これまでの共産党の戦術は、小選挙区候補を積極的に立て、比例と連動させて比例票の拡大を目指すものだったが、今回はこれを転換。前回は300のうち275小選挙区で立てた公認を152に抑えた。東北ブロック名簿1位の高橋千鶴子前衆院議員は「小選挙区は皆さんの判断で投票してもらえればいいと説明している。かえって『比例は共産』とお願いしやすくなった」と手応えを話す。志位氏も5日のBS11デジタルの「インサイドアウト」の収録で「現状に合った現実的な選挙方針だ」と語った。
弘前市の街頭演説会にいた50代の男性会社員は「(小選挙区で)共産党と書けないのは寂しいが、これだけ政権交代と騒がれると民主党に投票してみたい気にもなる」と話した。【渡辺創】
◇共産「空白」の148選挙区、民主「追い風」に期待
衆院選で共産党が候補者擁立を予定しない空白区は300小選挙区の約半数の148。前回05年の小選挙区で共産党候補の平均得票数は約1・8万票。空白区の共産支持票の行方が勝敗を左右する可能性もあり、05、03年衆院選の得票で影響を試算した。
148選挙区のうち05年は118選挙区、03年は116選挙区が「自民・民主・共産」(他の候補も含む)の対決構図だった。当選者は05年が自民90人▽民主19人▽その他9人、03年が自民81人▽民主32人▽その他3人で、共産は全員落選した。自民候補が当選した選挙区で共産候補の得票をすべて民主候補に上乗せすると、05年は12選挙区、03年は14選挙区で民主候補が逆転。上乗せを半分にしても05年は3選挙区、03年は7選挙区で勝敗が入れ替わる。
自民党が圧勝した前回の郵政選挙から一転、民主党への追い風で激戦区が増えることも予想される。試算で「逆転圏」に入った民主党候補の陣営は「共産票の相当な部分はこちらに来るだろう。確実にプラス要素だ」と期待する。【横田愛】
コメント
共産党はもっとずっと前からこういう姿勢をすべきだった。「小選挙区は全部あげます、その代わり比例は全部うちにください」というのを徹底していたらどうなっていたか?かなりの効果を上げたかもしれない。
直前に方針を変えても遅い部分がある。むしろ逆の事を都議選までしていた。それは執行部の完全なミスだろう。いい加減、エリート意識を捨てて、自分たちが何も見えていなかった点を認めるべき。はたから見たら、共産党は戦中に共産党が嫌ったであろう、無謀な玉砕を現代もしているようにしか見えない。
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