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【神州の泉−高橋博彦】
2009年8月 5日 (水)
植草一秀氏の無実を確信する法曹A氏が、刑務所事情を語った!
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/08/a-876b.html
ある法曹の方からメールを頂戴した。ご本人の許可を得たので、ブログに掲載する。
(管理人 高橋博彦)
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はじめまして。法曹Aです。
2009年8月3日、植草一秀氏の収監後、刑事弁護団と名誉毀損事件弁護団から、声明と要望書が発表されたことについて、コメントさせて頂きます。
両弁護団は、まず、
“植草氏は,そのブログにおいて「(執行中の)身の安全を心配して下さる声を多数賜り,大変ありがたく思う。私は自殺しないことをここに宣言する。」と記しています。”
と述べた上、
刑事弁護団は、
“刑事事件弁護団は,植草氏が刑の執行を安全に終了の上,これまでどおりの活発な活動を続けていくことを心から期待しております。”と結び、また、
名誉毀損事件弁護団は、
“名誉棄損事件弁護団としても、植草一秀氏が刑の執行を終了の上、再び充全な言論活動を開始されることを心から期待していることをここに表明いたします。”
と述べています。
それぞれの最後の一行部分に、注目して頂きたいと思います。
弁護士としての立場から、ぎりぎりの表現をしていると思います。
殊に、刑事弁護団は、「刑の執行を安全に終了の上」とまで踏み込んでおり、これは、思い切った表現をしてくれたと感じました。
弁護団の思いが、その短い表現の中に現れています。
副島隆彦氏が、「今日のぼやき」(2009年8月4日)に書かれておられることも、まさにこの点であろうと思います。
つまり、通常であれば、刑の執行が安全に終了することなど、当然です。死刑ではない。懲役刑に過ぎないわけですから、無事帰還は、本来当然です。ですから、通常であれば、このようなことには言及しません。しかし、その当然のことを、弁護団が敢えて表明したわけですから、その背後にあるものを読み取らなければなりません。
弁護団の真摯な姿勢に拍手を送りたいと思います。
実際のところ、房の中では、様々なことが起こり得ます。
例えば、医療受診が必要であるのに放置される事例は時々聞きますし、刑務官らが、特別公務員暴行陵虐罪が問われた事件、すなわち刑務官らの行為により、受刑者が死亡したり、重症を負ったりした事件も、過去には、存在しました。また、同房者による傷害致死事件もありました。
例を挙げます。
1 元大阪高検公安部長、三井環氏の場合
2008年10月17日に大阪拘置所に収監された三井環氏は、重度の糖尿病であったにも関わらず、インシュリン注射なく放置され、実に危ない状況があったようです。
古川利明氏の同時代ウォッチングブログ(11月27日)に詳しいです。
2 名古屋刑務所での3つの事件
@ 第1事件
2001年12月14日、保護房に収容されていた男性受刑者(当時43男性歳)が、消防用ホースを使用した高圧水により肛門部が傷つけられ死亡。
(刑務官が、受刑者の下半身を裸にした上、消防用ホースで肛門部に放水し、直腸破裂でショック死させた。特別公務員暴行陵虐致死事件です。当初は、「心不全」「自傷によるショック死」という虚偽の報告で闇に葬られようとされていました。)
A 第2事件
2002年5月27日、保護房収容中に革手錠を装着されていた男性受刑者(当時49歳)が死亡。(刑務官に、腹部を革手錠で締め付けられたことが、死亡原因と言われています。)
B 第3事件
2002年9月25日、弁護士会に人権救済申立をしていた男性受刑者(30歳)が、保護房収容中に革手錠の装着を受け、腹部に大怪我を負いました。
上記第2・第3事件は、「懲らしめ目的」で革手錠を使用したとしか思えません。
なお、これらの名古屋刑務所事件については、日弁連(日本弁護士連合会)も、会長声明を発表しております(2002年11月8日。2003年2月20日など)。
3 松山刑務所での事件
2008年9月1日、服役中の30代の男性が、足の付け根を骨折する事故にあったところ、検査も治療もしてもらえず放置され、その結果、左足に後遺症が残ってしまった事件もありました。
また、一般にあまり知られていませんが、刑務所内での自殺は、決して少なくありません。以下に、ほんの一例を記します。
@ 松山刑務所
2007年6月9日、服役中の30代の男性が、包帯と亀の子たわしを使い、首吊り自殺。
A 広島刑務所
2008年1月13日、服役中の40代の男性が、ズボンを結び首吊り自殺。
B栃木県黒羽刑務所での自殺
2008年8月17日、服役中の30代の男性が、下着のシャツで首吊り自殺。
C 宮城刑務所での自殺
2009年2月16日、服役中の70代の男性が、ひも状にしたシーツと下着で首吊り自殺。
D 兵庫県姫路少年刑務所での自殺
2009年5月16日、服役中の20代の男性が、畳から抜き出した糸で首吊り自殺。
E 福島刑務所での自殺
2009年6月7日、服役中の50代の男性が、細いひも状のものを首に巻きつけ、首吊り自殺。
こういったことが起きても、刑務所は、「今後こうしたことがないよう、受刑者の心情把握に一層努めたい」と述べて、終わりとなります。遺書のない自殺も多く、実態はどうなっているのか。
名古屋刑務所事件が起きた当初、法務省矯正局は、受刑者の死亡記録の提出を拒んでいましたが、衆議院法務委員会の要求により、2003年3月、死亡者リスト(死亡帳)を公開しました。
全国の刑務所における過去10年間、約1600人の死亡者のリスト(死亡帳)です。
この死亡帳の中には、革手錠が原因と疑われる死亡事件や、保護房内での医療措置に問題のあったと思われる事案などが多数含まれていました。
これに関連して、2003年5月23日には、 「第54回定期総会・名古屋刑務所事件を契機に刑務所等の抜本的改革を求める日本弁護士連合会決議」がなされています。
また、名古屋刑務所事件と死亡帳開示の経緯については、保坂展人(のぶと)議員が、「保坂展人の突風行脚の記」(その48)に、詳しく書いておられます。ご存知のように、保坂展人(のぶと)議員は、2009年3月5日に、植草一秀氏と、郵政民営化・かんぽの宿問題についてトークライブをした方です。「監獄に隠されていた死亡帳の闇」と題し、受刑者達の不審死について、突っ込んだ話が書かれておりますので、お読みになることを、強く、お勧めいたします。
確かに、名古屋刑務所事件以降、刑務所内の処遇については、既に、一定の改善がなされました。しかし、こういった危険が、完全に過去のものであって、再発はあり得ないと言い切れる状況かどうか・・・。
2007年11月16日には、徳島刑務所にて、小暴動とも言うべき事態が勃発しました。医務課長による特別公務員暴行陵虐とも言うべき「肛門虐待」行為が、「直腸指診」なる名の下に頻繁に行われており、それが事件の背景にあったと聞いております。
また、上述した三井環氏インシュリン注射不与事件、松山刑務所骨折治療放置事件などは、2008年のケースであるだけに、気にかかるところです。
ただ、誤解のないよう、申し上げておきますが、
大方の刑務官の方々は、真面目かつ忠実に、極めて困難な職務をこなしておられると思います。ですから、上記の事件の存在が、刑務官の方々全体をバッシングする方向へと発展することは、望みません。それでは、問題は解決しないと思います。
現場の刑務官の方々の仕事は、綺麗ごとでは済まない、極めてストレスの高い激務です。決して、刑務官の方々を敵視すべきではありません。むしろ、解決の方向性としては、十分な人材確保、十分な予算を配し、自由に有給休暇を取れるようにするなどの方向で、解決策を練って行くべきであると考えております。
ここで明確にしておきたいと思います。
植草一秀氏が、自殺をすることはあり得ません。
東京高検に出頭する間際、ご本人から私にも連絡が入りました。植草氏は、「必ず元気に戻ります」との力強い言葉を語っておられました。私も、植草一秀氏の無実を確信する一人として、植草氏が安全に刑の執行を終了の上、これまでどおりの活発な活動を続けていくことを、心から望んでおります。
末尾になりましたが、「神州の泉」管理人高橋博彦様の、益々のご活躍を期待しております。
_______________________________
(以下管理人)
法曹A氏のメールを読んで、しばし、愕然とする思いにとらわれた。しかし、このようなシビアな情報が法曹界の人からもたらされるとは思ってもみなかった。法曹界には一般人の知りえない不文律があると思う。おそらくこの法曹A氏は、強い正義感からそのような法曹界という村社会の掟(おきて)ギリギリのところで、この投稿の掲載を許可してくれたものと思う。この勇気には頭が下がる思いだ。
植草事件は管理人の立場から断言するなら、紛うことなき国策捜査なのだ。二度の事件とも国策捜査なのだ。経済的な方向性から大局的に言うなら、小泉政権以前のケインズ主義的公平配分が、小泉政権によって新自由主義的傾斜配分に大きな方向転換を起こした。まるでポールシフト(極移動)のような国策転換だった。植草事件は二度とも、この大転換の狭間(はざま)で起きている。
小泉政権は、大企業と国際金融資本へ日本の資本や資産を移転する売国政策をとった。一方植草一秀さんは、公平配分とセーフティネットは壊してはならないと言い続け、一貫して国民利益、弱者保護の政策を訴え続けてきた。棄民政権である小泉政権は植草さんの経世済民感覚を徹底的に憎悪した。これは棄民政権と国民救済派の戦いだったのである。管理人はそのことを何度も説明してきている。
もう一つの位相は、植草さんが小泉政権の政府犯罪を暴露し始めていたのだ。それはりそな銀行の救済に絡む、金融庁のインサイダー取引疑惑である。小泉政権はマクロ政策を極端な新自由主義に立脚した。年次改革要望書にそれは明確に見て取れる。新自由主義に付随した自己責任論に基づく恣意的な金融政策は、金融世界を恐慌の恐怖をもたらし、りそな銀行を破綻寸前まで追い詰めたが、土壇場で政府救済が行われた。それまで低落株価が続いていたが、自己責任原則を無視した救済で株価は跳ね上がった。この動きをあらかじめ知っていた企業や人物は株の売買で大儲けをした節がある。
これらを勇猛果敢に指弾し続けて、決して止めなかった植草さんを、権力筋は許さなかった。つまり、小泉・竹中構造改革も、りそな銀行問題も、郵政民営化も、小泉政権が国策の大転換を行ったところから出ている。小泉政権のマクロ政策も、政府犯罪も、国策という点で緊密にリンクしていた。この両者に真っ向から斬り込んだ人物こそ、植草一秀という唯一の人物だった。典型的な国策捜査の犠牲者なのである。
姦計を企んだ側は、二度の偽装痴漢事件を仕掛けたが、結局、植草さんの言論封じに失敗した。植草さんは不死鳥のように蘇えって、小泉政権継承路線の糾弾と「かんぽの宿」疑惑を指弾し始めたからである。彼らは売国郵政民営化を完遂する予定がまだ残っている。これ以上、植草さんに優勢民営化利権を暴かれたらたまらない。もう一つは過去のりそな疑惑に関わった政治家や民間人の悪巧みが暴かれてしまうからである。これを阻止するには植草さんを抹殺する手しか残されていないのだ。
そして、8月3日、植草さんは監房に収監されてしまった。このタイミングで法曹A氏の刑務所内死亡者に関するメールが管理人に届いた。読んで戦慄が走った。不審な死亡事故や客死のようなものは、時々起こるとは思っていたが、まさか、(死亡帳開示当時の)過去10年間で、約1600人もの死亡事例があったとは、唖然とするしかない。
特に名古屋刑務所で起きた死亡事件は、男性受刑者が、刑務官に下半身を裸にされ、消防用ホースによる高圧放水で、直腸が破裂しショック死するという、実に残虐非道な行為だった。このように刑務所内部にいる者の悪意や殺意による暴虐行動の結果として、死亡事件が起きていても、対外的には、不慮の事故死や受刑者側の不注意で片付けられるケースがあるような気がする。
法曹A氏は監房内では下記のことが起こりうるということを詳細な事例を挙げて説明している。
「例えば、医療受診が必要であるのに放置される事例は時々聞きますし、刑務官らが、特別公務員暴行陵虐罪が問われた事件、すなわち刑務官らの行為により、受刑者が死亡したり、重症を負ったりした事件も、過去には、存在しました。また、同房者による傷害致死事件もありました。」
外部から隔絶された空間で起こることは、隠蔽や偽装がしやすい。かかる特殊な環境を考えれば、受刑者の生命、身体の安全が万全に保証されているとは到底言い難い。法曹A氏は、そういう管理人の漠然とした懸念を、思いっきり具体的に、そして詳細に受刑者が遭遇するかもしれない危険を羅列的に提示したのだ。個々の事例はそれなりに特別なケースとは言い難い恐ろしいものである。監房内の受刑者は「刑事収容施設法」に従って然るべき受刑期間をまっとうするべく毎日を過ごしている。彼らが施設関係者や同房の受刑者から生存権を脅かされる理由は何もない。もしそういうことが許されているなら、近代法治国家の意味はない。
植草さんの頼もしい支援者である副島隆彦氏は「今日のぼやき」(8月4日)で、法曹A氏と同様に、植草さんの身の安全を強く憂慮している。もし、植草さんに何かあったら、絶対に許さないと言っている。管理人も同じ気持である。
植草さんの安全を守るためには、皆が、植草さんを見守っているということを、当局に分からせる必要がある。そのためには、まず、次のことをやっていこう。
(1) 植草さんブログの応援クリックを毎日必ず押そう。
(2) 植草さんのブログを周囲の人にも薦めよう。
「人気ランキング1位」を保とう!
(3) ブログやBBS投稿で、支援の気持ちを表明しよう。
(4) 植草さんの著書を周囲の人にも薦めよう。
「知られざる真実−勾留地にて−」と「売国者たちの末路」を、
ベストセラーにしよう!
植草さんは、(未決勾留のときもそうだったが)、房の中でも大変忙しいと思う。
また、弁護団やご家族など留守を守る方々が、それぞれ、いろいろやってくださっていると思う。
だから、管理人としては、「植草さんに、時間的負担をかけない」、そういう支援のあり方を考えるべきだと思っている。植草さんにとって迷惑な形の、つまり、独りよがりな形での支援は、やるべきではないと思う。
植草さんが、どういう形での支援を望んでいるのか、よく考えて行動したいと思う。管理人としては、植草さんの弁護団やご家族に任せるべきことと、私達がなすべきこととの区別をつけたいと思う。
そして、
(1) 投票率を高める。→ 周囲の人にも、投票するよう、呼びかける。
人気ランキング第1位を保とう!
(2) 必ず投票。票を集中させる。→ 偽装CHANGE勢力に騙されない。
(3) 当日投票をし、国民審査の際、非適任者に対して、×をつける!!!
これらを、肝に命じよう!
「無血市民革命」だ!
なお、国民審査の点について、主権在民さんが詳しい。是非、そちらを見てもらいたい。
本ブログ投稿欄も、また、植草事件の真相掲示板も、実に多くの方々から、コメント投稿を頂き続けている。植草さんの無事を願う真摯な気持ちが、一つ一つのコメントから溢れ出ている。
皆さん、ありがとう!
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