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植草一秀氏の収監と裁判員制度に抗議する(心に青雲)
http://www.asyura2.com/09/senkyo68/msg/693.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 8 月 05 日 10:31:30: twUjz/PjYItws
 

http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/8dec9a74926e41e7dc964b2185c66a69

植草一秀氏の収監と裁判員制度に抗議する
2009年08月05日 | 政治問題 

今週になって、裁判に関する2つのニュースがあった。
 一つは「裁判員制度」による審理が8月3日に開始されたことであり、もう一つは植草一秀氏が2日に、あの痴漢冤罪事件で収監されたことである。
 どちらも権力の「暴力」と言って良かろう。

 「裁判員制度」は国民の大半が嫌がっているものを、政府・自民党が強引に決め、出廷しなければ市民にペナルティまで科す重いシステムになった。
 私は裁判員制度なるものが、なぜ必要なのかいまだよくわからない。裁判制度の劇的改訂は、必ずイルミナティとか、アメリカの都合で決められているに違いないのだが、それがまだ掴めないのだ。

 一つの仮説としては、裁判員制度を口実に市民の内情を調査するのではないか。今回、たった6人(と予備3人)の裁判員を選ぶのに、実に100人の裁判員候補が無作為(?)抽出され、そこから73人に呼び出し状が送られ、さらに49人が呼び出された。
 「正当な理由なく出頭しない場合は10万円以下の過料」と言われれば、誰でもビビって出頭するだろう。

 こうやって権力が庶民を脅して、裁判員制度の名目で、個々人を調査するのだ。無作為で抽出したなんて、信じられるか。なんとでも操作するものだと思うべきだ。
 権力側というものは、こういうシステムを利用して何か別件を企むものである。
 
 マスゴミに出てくる国民の反応は、責任が重すぎるとか、人の人生を左右する刑罰を決めるのは嫌だ、死刑を宣告するのは抵抗がある、被告やその家族から恨まれるかもしれない、裁判員になると仕事に差し支える、などの、ごく私的な思いで語られることが多い。

 しかし、そんなことはきっと本スジではあるまい。マスゴミがそういう市民の迷惑ぶりを(事実ではあろうが)報道するからには、何か本質的なものから目をそらさせるためであると思うべきなのだ。
 絶対に言えることは、メディアの伝えるニュース・ソースは、ほとんどが政府と与党と行政官庁である。だからメディアの言うことは、行政官庁や与党の意向そのものなのだ。

 メディアが権力迎合なのは当たり前、コメントを述べる有識者も権力迎合しかない。あの芸者殺し首相と平蔵とイージマの3人の謀略によって、メディアで頑張っていた数少ない政権批判者は(森田実氏や植草一秀氏など)一掃されてしまったから、今ニュース番組に出ているようなヤツは、みんな与党、官庁の御用識者だと見て間違いない。
 よって、裁判員制度にコメントする識者はみな、法務省官僚や自民党、公明党のヒモである。
 
 さらに。
 法廷では、素人の裁判員にもわかるような仕掛けが行なわれるようになった。例えば、大型のディスプレーに証拠を映し出したり…。
 こういうことは本来的には、裁判所や検察はこれまで無視してきたから、今さらやれと言われても不得意なはずである。そこに、民間の法律事務所などが介入する隙ができたのではないか。

 私は本ブログ「『司法占領』が描く未来」(06年7月4〜6日)で述べたように、日本の法曹界は徐々にアメリカに侵蝕、占領されつつあると思っている。日本の法曹界がアメリカナイズされ、アメリカの法律ないしアメリカ風のあり方で裁かれるようになっていくのだろうと睨んでいる。裁判員制度はその一環だろうと思っている。

 だから、法廷でいかにも素人の裁判員にもわかるような仕掛けをビジュアルなどで見せるやり方、いわばプレゼンテーションをやる実力は、アメリカの民間法律事務所のほうがうまいのだろうと思う。そこに彼らアメリカの法律事務所が日本進出できる「場」が出現したと捉えるべきではないか。

 初の裁判員制度での審理が行なわれた8月3日、閉廷直後に傍聴席の女性が「裁判員制度反対」を叫んで退出させられたと小さく報じられた。マスゴミはただのハプニングというか、そんな反対意見もあるようで、の程度で扱った。
 しかしその女性は、こう叫んだという。
 「公判前整理手続きですべて筋書きが決まっているじゃないですか。何で裁判員制度が必要なんですか」

 おそらくこんな裁判員制度は、裁判自体にとっては茶番なのであろう。この女性が叫んだとおりだと思う。筋書きができている、とは、法曹界の事情に詳しい人物の指摘と見た。
 そう簡単に、明治以来の司法特権を裁判官や検察が手放すわけがない。もし本気で今度の裁判員制度を、国民の良識を司法に反映させようという意図だったとしても、現場の判事、検察は骨抜きにするに決まっているではないか。

 プライドが高い判事どもが、クズとしか思っていない市民の良識なんか従うはずがなかろう。そのプライドとは、俺は東大法学部を出た超秀才だぞ、俺は頭がいいんだ、というくだらないアレである。

 そもそも裁判官は、支配階級=自民党や官僚機構にどれだけシッポをふるかで、その出世が決まる。松川事件も三鷹事件もそれを裁いた裁判官は出世した。ふざけた連中である。
 だから裁判員制度があろうがなかろうが、ある事件の審理が市井のバカがおこした犯罪程度ならどうってことはなかろうが、国家にとって重大な事件の審理ともなれば、まともな正義感ある市民の裁判員に裁いてもらっては困るはずである。

 きっと、前もってシナリオを書き、裁判所の意図したとおりの判決になるよう裁判長が誘導するに違いない。
 おそらく植草一秀氏の事件が、裁判員制度発足後であったなら、脅したりすかしたりして裁判員を、植草氏有罪に持っていくだろう。
 公平な裁判などあるわけがない。

 マスゴミの注目する第1回の裁判員制度の事例は、慎重に吟味されただろうと思う。被告人も殺害を認めている事件が選ばれている。こういう審理なら、まあ参加を渋る国民にも納得してもらえそうな案件を選んだはずである。マスゴミを使って宣伝する機会だった。そこにきっと、彼らのこの制度をなぜ始めたかの理由があると見るべきだろう。

 そもそも日本の法は国民生活のためにつくられたものでもなければ、社会の必要があったからでもない。幕末に徳川政権が結ばされた不平等条約の改正のためであった。そう論証したのが、川島武宣法学博士だった。

 そもそも日本の法は国民生活のためにつくられたものでもなければ、社会の必要があったからでもない。幕末に徳川政権が結ばされた不平等条約の改正のためであった。そう論証したのが、法学博士の川島武宣氏だった。
 その後、変遷があって、やや国民生活のため、という要素は増えたとは思うが、歴史性がそうである以上、中枢にいる裁判官や検察官の意識は変わっておるまい。

 だから植草一秀氏の冤罪は、権力(小泉・竹中)が仕組んだ以上、地裁だろうが最高裁だろうが、有罪が前提になる。審理の適正さなど問題ではなく、裁判官は己の出世だけしか頭にあるまい。
 私は植草氏の『知られざる真実』(イプシロン出版企画)も、副島隆彦氏との対談本『売国者たちの末路』(祥伝社)も読んだけれど、植草氏が「国策」で有罪にさせられたことを確信している。

 その件に関しては、多くのブログでも扱われているので、とくに私が述べることはない。
 植草氏を影ながら応援するのみである。
 

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