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郵政アメリカ化
http://www.youtube.com/watch?v=ne_A520ngVk
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さが衆院選 「検証」05〜09の功罪<1>
【郵政民営化 07年10月】 事業分断 サービス低下
「昔は配達の際に貯金の出し入れもお願いしていた。それができなくなったし、何より局員との対話が少なくなった」。四方を山に囲まれた神埼市脊振町。脊振郵便局から歩いて10分のところに夫婦2人で暮らす宮原重人さん(83)はその近さとは逆に、民営化された郵便局との距離が遠くなった気がしていた。
融通きかない
過疎が進む町。金融機関は郵便局と農協だけ。お年寄りにとって、郵便局はなくてはならない存在だ。民営化前、脊振郵便局の外務員は配達だけでなく、貯金や保険も担当。独居のお年寄りに声をかけるなど、きめ細かなサービスに努めた。
民営化で状況は一変。郵政公社は郵便局窓口、郵便、保険、貯金の4事業会社に分割され、郵便事業会社は配達が中心になった。「民営化で融通がきかなくなった。不便になれば利用が減って赤字になる。最終的に田舎の郵便局はなくなるのでは」。宮原さんはそんな不安を持つ。
小泉内閣が構造改革の”本丸”と位置づけた郵政民営化。業務の効率化やサービスの多様化、300兆円を超す郵貯や簡保の資金を民間に移し、経済活性化につなげることなどが目的とされた。
事実上の世襲制や不透明な運営経費が批判された特定郵便局は民営化後、普通郵便局との区分がなくなった。一方、郵便事業会社と郵便局会社が”同居”する郵便局は室内に間仕切りの壁が設置された。お隣同士でも、許可がなければ互いに出入りもできない。
45人が10人に
公共性から効率性、採算性重視にシフトした郵政民営化。佐賀市大和町の春日郵便局は郵便の集配業務がなくなり、パートを含め45人いた職員は今、10人しかいない。配達時間や不在郵便の受け取りなどで苦情を受け、窓口の待ち時間も長くなったといわれる。小副川健局長(52)は「民営化で良くなったとはあまり思えない」と率直だ。
一方、佐賀市の自営業の男性(57)は「民営化していなければ、第二の国鉄のようになっていたかもしれない。多少の不便は我慢しなければ」という。民営化による柔軟な発想と巨大ネットワークに期待する声はあり、局内の一角を広告スペースとして売ったり、地元農家と連携して野菜を販売したりする郵便局も出てきた。
成果は見えてくるのはこれからかもしれないが、現状は評価より、サービス低下への不満が強い。「思い描いていた民営化と違う。縦割りではなく、地域別の分社化なら、もっといろんなことができるはず」と郵便事業会社の社員(45)。今衆院選では、郵政民営化の見直し論議に関心を寄せる。
◇ ◇
自民党が圧勝した2005年の衆院選から4年。この間、郵政民営化や医療制度などさまざまな改革が行われた。成果はどうだったのか。県内の現場から検証した。
【写真】利用者からサービス低下への不満が聞かれる郵便局。郵政民営化の見直し論議も出ているが、衆院選の結果も絡み、先行きは不透明だ=佐賀市
2009年08月02日更新
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1367510.article.html
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