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千葉市長に続き、横須賀市長と、いずれも大前研一の一新塾を出た若者が市長となった。大前に憧れてマッキンゼーに入った勝間和代まで含めれば、ちょっとした大前ブームである。しかし、彼らの掲げる「改革」は、はたして改革なのか。私はいつも、松下政経塾を松下未熟塾と冷やかしているが、端的に言えば、一新塾も未熟塾だろう。爪先立って「改革」を叫び、足もとの現実に深く根を下ろしていない点では共通している。大前は『生活者革命』とかいう本で、若いころは批判精神旺盛だった新聞記者も、一〇年も経つと「体制を守る側」になることを嘆き、こう胸を張る。 「なかには勇気のあるジャーナリストもいるが、しかし勇気のある主張ができて、ちょっと人気が出てくると講演などに呼ばれるようになり、それで自分で稼げるようになると、とたんに体制側になってしまう。なぜかといえば、自民党や政府は、そうした人をすぐに審議会などに入れ、体制側に組み込んでしまうからである。ちなみに自慢ではないが、私はそれらの審議会や委員会といったものにはまったく入っていない。だれにも遠慮なく、思ったとおりの自分の意見を言うためには、それらに属してはいけないと思うからである」 いわゆる “体制内革新” のなれの果てが石原慎太郎だが、こうした物言いにやはり多くの人がだまされるのだろう。京セラの稲盛和夫などに支持される大前は完全に「体制に組み込」まれているのに、あたかも「反体制」であるかのような言動をする。しかし、住友銀行や野村證券のコンサルタントをして稼いだ大前が「反体制」であるはずがない。 大前は「本来民主主義のなかでは、正当な手続きを経たものである限りにおいては、皆で投票した議会がこの道路を通すと決めたのなら、立ち退きは強制的に行われるべきである」として、成田空港問題での強制執行を勧めた。大前のいう「生活者」には、何の相談もなく、いきなり空港の建設を告げられた住民たちは入っていないらしい。「日本では、成田で強制執行すると、ジャーナリズムの論調は立ち退かせられるかわいそうな人というメロドラマ仕立てで、あたかも行政が悪者といった役どころに書きたてる」とも喚いている。 |
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