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金融機関救済でよく挙げられる理由に「大きすぎて潰せない」というのと「経済再生」のためと言うのがある。かの大国の中央銀行であるFRB議長のバーナンキさんも、そう言っている。しかし、それなりに社会生活を送ってきた俺には、この「金融機関救済は経済再生のため」という理屈が不思議で仕方がない。
バーナンキFRB議長「金融機関救済は経済再生のため」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090728AT2M2701P27072009.html
この「経済再生」の「経済」ってのは何なのだろうか。最大の疑問はここにあるだろう。「経済」に金融機関は含まれるのだろうか?いやあ、税金による救済のおかげでいくつかの金融機関は黒字になったそうです。軍需産業はどうでしょうか?これは歳入が右肩上がりである限り、心配ないんじゃないでしょうか。誤魔化す方法はいくらでもあるし。金融と同じで税金を使いまくっています。となると、バーナンキさんの言う「経済」というのは、金融と軍需産業だけのことでしょうか?それだけであれば、満点に近い点になるかもしれません。
冗談はさておき、そんなことあるはずありませんよね。賃金低下ばかりでなく、失業率は増加する一方なわけだから、自動車産業再生とか、一般国民のために再生しなければならない産業はいくらでもあるでしょう。それが、バーナンキさんの言う「金融機関救済は経済再生のため」ってことなんでしょう。健全化した金融機関が企業や個人に出資して経済再生....ってな未来像なわけ。
幸か不幸か日本では、金融機関が融資をすれば、経済は再生するのかという疑問に答えてくれる実例が山ほどある。例えば、東京都が設立した「新東京銀行」。2008年末時点で貸し出し総額は2,000億に近いそうです。で、その融資を受けた企業は立ち直って、経済は再生したのでしょうか?また、知人の社長さんの言によれば、今、銀行は融資先を見つけるのに一生懸命だそうです。挙げ句の果てが、たかだか年利2%前後の住宅ローンの奪い合い。「たかだか」と書きましたが、実際、それに一生懸命で、言い方を変えれば、年利2%でも文句なしの経済状況ってことです。これって何を意味するんでしょうか?
金融機関が健全化して、融資さえ始まれば、経済が再生する?...産業がそんなに簡単なものなら、かなりの人が銀行融資を受けるでしょう。金融機関(というより融資機関)の健全化は必要な条件ではありますが、この条件が満たされたからといって、産業が再生するほど世の中甘くありません。バーナンキさんもよく言うものです。こういう方が、俺らが日本のご主人様、米国の中央銀行、FRB議長というわけですね。
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/
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