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天候不順の日々が続いている。またもや、土砂崩れなどの豪雨の被害が続き、ここ関東地方も午後から暗雲が立ち込めてきた。ひさしぶりに国会議員会館に来てみると、人の出入りはまばらだ。長妻昭氏とエレベーターで会い、中野区と杉並区で連動してたたかいましょうと挨拶。「就任御挨拶の名刺です」と秘書から渡された束を見て、「ン?」と思ったのは見慣れぬ肩書の人たちが何人か挨拶に来ていたからだ。法務省の西川克行刑事局長・大野恒太郎事務次官や文部科学省の坂田東一事務次官・山中伸一官房長・玉井日出夫文化庁長官などは、これまでの所属委員会でのかかわりでまあ納得できるとしても、丹呉泰健財務事務次官・勝栄二郎財務省主計局長・真砂泰財務省官房長など財務省幹部の名刺や環境省の小林光事務次官や厚生労働省や国土交通省の各局長などの名刺もある。霞が関も「8月30日」を意識して動き始めているのだろう。いい結果を出して、そのご期待に応えなければならない。 テレビ番組などでは、「外交・安全保障」と「労働者派遣法の抜本改正」の部分で比較第一党になる可能性のある民主党と、社民党の「距離」「齟齬」がたびたび話題にされている。政策が全部一致しているのであれば、わざわざ違う政党である必要はない。連立政権というのは、どの国でもそうだが、総選挙後に協議が始まる。それぞれの政党の基本的な立場を尊重しつつ、最大公約数として一致出来る政策合意がなされるのかどうかを詰めていく過程でもある。 私が初当選した1996年には、当時の自民党・新党さきがけ・社民党の「3党連立合意」を練り上げるまでに数日間を要した。現在、広島市長の秋葉忠利さんが交渉担当となり、粘り強い話し合いを続けた。「NPO法案」「情報公開法」などは、こうした連立協議の確認事項として、その後に実現していったものだ。もちろん、そのときに「憲法9条改正」などを自民党が持ち出してくれば、連立合意はならなかった。秋葉さんが参加した連立政権に向けた政策合意の中には「合意した点」「課題として検討する点」「合意に至らなかった点」が仕分けされてあった。「合意した点」が多かったが、「合意に至らなかった点」もいくらかはあり、それはバランスの問題だ。必ずしも、100%の一致が必要条件ではない。 それでも、憲法や憲法に関わる安全保障上の原則については、きちんと整理することが必要となる。すでに、「自社さ政権」など過去のことになっているが、当時の自民党は「改憲」や「復古主義」を封印して政権奪回をはかるために、宗旨がえをしたように見せかけた。それでも、1994年から1998年までの4 年間は、この政権は継続した。私は、96年秋の第2次橋本内閣で衆議院議員となっているから、最初の1年半は与党議員として政策の立案過程に参加している。その経験があるから、一部のメディアが騒ぎ立てるほど「政策の距離」が大きな断層となって、すべてが合意出来ないかのような悲観論には立っていない。 実は、この「自社さ連立政権」の中では、私は「連立政権離脱派」だった。当時の新進党から次々と離党者を抱え込んだ自民党は、ついに衆議院の単独過半数を獲得する。明らかに社民党に対しての姿勢も変化し、高飛車となった。私は、ズルズルと与党をやり続けていたら「社民党は自民党政治によって溶解してしまう」という危機感を持った。1998年に連立与党を離脱した社民党は、2000年の総選挙で19議席という議席増に転じた。この自社さ連立政権の経験から学んで、村山内閣→橋本内閣の総括と検証は不可避だが、世間の人たちがほとんど語っていないことがある。社民党が連立政権から離脱したとたん、自民・自由連立から自民・自由・公明の連立へと発展する1999年以降に、自民党が封印してきた改憲・国家主義志向は大きく強まって、政治は荒っぽくなり暴風雨のように「盗聴法」や「国旗国家法」「住民基本台帳法」などが次々と成立していった。社民党は自民党によって溶解することはなかったが、政権内で歯を食いしばって止めていたストッパーが外れた政治が濁流となって流れだす怖さを感じた。 総選挙の洗礼を受けて、社民党が何議席取るかによって影響力は大きくもなり、小さくもなる。少なくとも、社会的な少数派だった非正規労働者がいまや少数派と言えないぐらいに増えて、「不当な格差」に泣いている現状をそのままにするような自民・公明の政治には退場していただきたい。自民・公明の政治に変わる新しい政治が、質的転換を鮮やかにはかる触媒であり、小さくとも骨のある政策主張をこの1カ月で展開していきたい。東京都議会議員選挙後に、日本共産党は「たしかな野党」から「建設的な野党」に変身した。社民党も「意欲的な政策実現」に向けて「格差是正・生活再建」の中身を明らかにしていくための準備をしている。 |
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