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新自由主義を利用してきた者たちの狙いが、国家主権、あるいは国民国家の解体、つまり、各国がそれぞれの実情に合わせてではなく、地域政府あるいは世界政府(現在はIMFなどの世界機関(?))の管理下で政策を決めるようにすることにあると考えると、現在の米国は実験場とも言える状況にある。
昨年10月初めの金融救済法の議会成立、またオバマ政権の特定金融機関への無条件とも言える資金提供によって、いまや米国政府はFRBを含めて国際金融資本に乗っ取られたといっていい状態だからだ。ご承知のように米国は連邦制で、その米国を構成する州で財政危機に瀕しているのは、昨年12月時点でカリフォルニア州をはじめとして46州にのぼるとされている。しかし、特定の金融機関を助けたにもかかわらず、オバマ政権は州の財政危機に対して何ら手を打とうとしない。ブッシュ政権から始まった正規軍への州兵の編入などによる州の弱体化は何を意味するのか?国際金融資本がつくるモデル国家とはどのようなものになるのか、なかなか興味深くはないだろうか。
米国連邦政府、州政府、地方自治体の総債務は約6000兆円!〜米会計検査院は実質上の財政破綻宣言
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=206377
新自由主義は本当に死んだのか?
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/07/23/4450716
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