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<政権選択>民主高揚 自民に危機感【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009072202000118.html
2009年7月22日 紙面から
衆院が二十一日解散され、各党は事実上の選挙戦に突入した。
まずは内側を立て直し、陣容を整えようとする自民党。
追い風を背に受け、勝利をたぐり寄せようとする民主党。
初動対応は大きく異なったが、ともに「政権」に向けて四十日間のマラソン選挙を走り始めた。
反麻生消え結束演出
■自 民
麻生太郎首相にとって解散前の最後の関門だった自民党両院議員懇談会。
午前十一時半からの開会を前に、党本部九階に並べられたパイプいすはほぼ埋まり、執行部に近い前方に首相を支援する議員が陣取った。
冒頭、麻生首相が東京都議選など重要地方選の敗北を陳謝したのに対し原田令嗣衆院議員が「なぜ堂々と両院議員総会を開かないのか」と首相を批判した。
しかし、その後は「一致結束して戦わないでどうする」(西川京子衆院議員)と首相の下で結束を求める声が続出し、反麻生勢力も沈黙。
懇談会は三十分余りであっけなく終わった。
直前に非公開方針が一転して公開となったことで、党の結束を演出する場となった。
直後に国会内で開かれた党代議士会では首相に自発的退陣を求めてきた中川秀直元幹事長が「潔く首相の解散の決断を受け入れる気持ちになった」と述べ、近くに座っていた首相と握手まで交わした。
結束の声が高まったのは、事実上の選挙戦突入で、内輪もめをしている場合ではないとの判断が党内の大勢になったためだ。
下野の可能性すらあることに危機感が強まり、反麻生勢力の若手も「この期に及んで何か言うより、一枚岩で野党と対峙(たいじ)していく」と漏らした。
ただ、「結束しても自民党が変わらなければ風向きは変わらない」(鳩山邦夫前総務相)ことも事実だ。
与党は景気対策の「実績」と、民主党の政権担当能力への「疑問」を声高に叫ぶ。
「バラ色のことを言っただけで人気が出て政権をとるなら、国民をだますことになる」(細田博之幹事長)と民主党批判を強める。
もう一方の頼みにする「実績」も、ほぼ一貫して戦後ニッポンのかじ取りを担当してきた自民党の限界が指摘されている。
めまぐるしい世界の変化に的確に対応し、国の将来をどう展望していくのか。
麻生政権はそうした指針を示していない。 (金杉貴雄)
長期戦 楽観論を警戒
■民 主
悲願の政権交代をかけた戦いへスタートを切った民主党。
東京都議選など地方選連勝の勢いのまま選挙戦に突入するとの狙い通り、解散を迎えた。
ただ、党内に漂う楽観論を警戒し、引き締めに躍起だ。
鳩山由紀夫代表は記者会見で「少なくとも現職(解散により前職)は、小選挙区で勝ち上がってきていただかないと、政権交代などおぼつかない」とハッパを掛けた。
この日の両院議員総会や、新人候補らへの公認証授与式では、政権交代への高揚感に包まれる一方で、鳩山氏ら首脳陣は浮ついたムードにくぎを刺すことも忘れなかった。
岡田克也幹事長は「何が起こるか分からない。
与党があらゆる仕掛けをやってくることは当然予想される」と警鐘を鳴らした。
というのも、八月三十日の投票まで四十日間の長期戦。
その上、与党の「失政」をひたすら攻め立てる従来の選挙戦から一変し、政権交代が現実味を帯びたことで、今回は「守り」も必要となるからだ。
与党に狙い撃ちされそうなのが「政権担当能力」だ。
月内に公表するマニフェストに対し、与党は必要な財源の根拠や、寄り合い所帯である民主党のアキレスけんともいわれる外交防衛政策に矛先を向けている。
長妻昭政調会長代理は「全候補者が国民に地道に理解いただけるまで説明できるかどうかが最大の勝負のポイントだ」と、与党に反論できるだけの備えをするよう各候補者に訴えた。
政権担当能力だけではない。
社民、国民新両党と政策面での隔たりを埋めなければ、目指す両党との連立政権樹立は遠のく。
「マニフェストを堂々と掲げて、勝利を勝ち取っていかなくてはならない。
自民党と政策論争を大いにやりたい」
鳩山氏は自民党のマニフェストと真っ向から勝負することに決意を示した。
(西川裕二)
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