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八重山における軍事化加速の懸念をたびたびお伝えしてきました。
４月３日の米海軍掃海艇２隻の石垣入港強行事件
４月２８日下地幹男議員（国民新）による誘導質問を受けて浜田防衛相が前向き答弁
６月６日、陸自へりが石垣空港を強制使用、子供を含む誘致派市民２９人を体験搭乗
６月１７日、石垣市に於いて、「田母神＋恵」の軍事芸人コンビによる「核をもち戦うことのできる自衛隊が国境の平和を守る」旨の洗脳講演会
６月２１日〜２３日（沖縄慰霊の日！）にかけて海自護衛艦西表上原港へ入港
６月３０日、与那国町の外間町長、崎原議会議長、金城防衛協会会長が５１４名分の町民の署名を添えて防衛相に要請行動
７月８日防衛相"自衛隊へりによる"与那国入り
これに幾つか補足しておきますと、
与那国町長の「１００人規模の部隊配備要請」に対して防衛相が提示したのは
「レーダー施設の設置」（宮古の例からすると３０人規模？）を検討。
石垣島に於いてこれまで余り見られなかった種類の観光客
〜スポーツ刈りで恰幅の良い白人青年が、大型レンタカーの窓からタツーの目立つ腕を出し、
片手ハンドルで女性を乗せてドライブする姿が目立っております。
八重山軍事拠点の橋頭堡として与那国が選ばれた理由です。
離島がゆえの人口減少に歯止めがかからず、
国のスタンスも二転三転。地域の活性化に寄与するどころか足を引っ張り続ける中で、
特異な政治状況が生まれました。
外間守吉町長、崎原用能教育長（前外間後援会長）はいずれも社民党・社会党籍の町議経験者です。（現在、自民党籍あるいは自民党推薦です）
自衛隊誘致運動の立役者、金城信浩防衛協会長は、革新共闘会議の大立者で、町議・助役の経験者です。
現町長・二期目の任期中に死去した前町長と町長選を戦った"革新側"の対立候補及び下馬評に挙がった人物のほとんどが、自民党籍の町議経験者でした。
さらに現在の町議会構成です。
財政難、さらに住民投票による石垣市との合併ＮＯの結論から、議員定数の削減が行われました。
当初は１２名の議員定数を８名に削減することで条例改正も行われ、保革ともに過半数の確保を目指して候補者調整が行われていたのですが、
選挙本番直前にさらに定数２名削減が打ち出され、結局現議員は６名ということになりました。
保守側にとっては勝機ありと見ての既定路線であったのでしょうが、
虚をつかれた形の革新側は再度の定数削減に対して候補者調整をやり直し、その混乱が尾を引いた形で、
結局８名立候補・当選者は保守５名、革新より中立１名、落選２名がいずれも革新側という、解散直前の国会情勢を彷彿とさせるような選挙結果となっていたのです。
加えて、再選を目指す外間町長に対して有力な対抗馬も払底しており、
ここを先途と一気に軍事化の既成事実化をはかってきたのが今回の一連の流れといえます。
さて、好事魔多し。
一時はこんな町を二分するような重大問題を抱えながら無投票も噂されていた町長選挙に、突風が吹きました。
町職員、それも「国境交流推進特命事務局長」よりわかりやすく言えば
町の「台湾事務所長」というポジションにあった田里千代基が名乗りを上げたのです。
彼の主張は単純明快、
「自衛隊絶対反対」
「台湾との交流拡大」「住民主体の行政の推進」による地域の活性化。
この主張は、
「自衛隊誘致による人口拡大」
「国策への協力見返りによる補助金拡大」を目指す現町長に対して
明確に争点を提示するものであり、
さらに当地の保革一騎打ち総選挙予定候補者は
「議員当選を果たしたら、住民のみなさんの意志に反して軍事押しつけをすることはあり得ない。
党の方針に反映できるように最大限つとめる」ことを確約して下さいました。
民主党内に存在する一部軍事オタクの議員諸君に対しても、
７月２８日告示・８月２日投票の与那国町長選の結果は
大きくその非現実性をあらわにすることになるでしょう。
どなんとぅはかつて
「河村たかしの名古屋市長選圧勝こそが、
民主党政権を補強する重要な布石となる」ことを主張してきました。
今回の「与那国町長選・田里千代基勝利こそが
民主党の安保防衛政策に対する（自公政権と変わらない）
不安を払拭し、
信頼と友愛、
外交による安全確保の明確なメッセージとなる」
ことを
声を大にして訴えます。
心あるみなさんの国境の島における政治イベントへの注目と、
田里町長誕生への力強い激励の声を！
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