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ついに衆議院が解散した。さあ解散だ、解散だという長すぎる「臨戦体制」も今日で終わり。8月30日というゴールを目指してひた走ることになる。森内閣当時の「神の国解散」(00年6月)は、私が発案して当時の土井たか子党首に話してもらった経験があるが、この解散は何かとあえて私的に命名すれば「牛のよだれ解散」と呼ぶことにしたい。実は、昨年の10月26日投票が既成事実化していたのが、昨年9月だった。麻生総理は、その直前でブレーキを踏んで、解散を先送りをした。しかし、長く細くのびる牛のよだれの如く「解散か、解散か」と言われながら、どん詰まりの任期満了まで来てしまった。9月10日が任期だから、8月30日投票の総選挙は事実上の任期満了選挙である。 私は、2000年、2003年と、これまでに2回、解散を経験している。いつもは「解散」と言えばドキドキしたり、重圧を感じたりするものだが、「牛のよだれ」状況のために妙にサバサバしている。「来るべきものがようやく来た」というしかない。今日の朝は、ひときわ目覚めがよかった。これから予定されているたたかいは、熾烈なものとなるのは間違いないが、微笑みを忘れず、否定すべき現実と同時に、つくりあげようとしている希望をしっかり語るようにしたいと思う。 今回の総選挙は、「最後の自民党政権」が瓦解していく歴史的なものとなる可能性がある。先の東京都議会議員選挙の結果は、「麻生総理の不人気」や「東国原騒動」のせいで与野党逆転をしたのではない。長年にわたる自民党政治、自・公連立政治の結果、とくに「小泉・竹中改革」で生活を根底から脅かされて絶望的な状況に追いやられている庶民の反乱だった。これまでは、政治スキャンダルや不祥事が続くと「自民党へのお灸」という投票結果が出たが、今回は「半世紀以上も政権与党である自民党」への退場要求だったのだ。07年の参議院選挙では、参議院が与野党逆転したが、民意は衆議院での「政権交代=政治の質の転換」を求めている。 「このまま自民党に政権与党を託するのか」「小泉・竹中改革で壊された社会保障の土台を再建するのか、いわゆる『構造改革』を進めるのか」「官僚丸投げの政治でいいのか」など、きわめてシンプルな点が問われている。そして、自民対民主という二大政党の構図の中で、社民党が「社会的公正」「平和と平等」「人権と自由」「社会保障再建」など、いくつかの専門店的な分野でしっかり存在価値を発揮出来るかどうかの勝負でもある。と、ここまで書いて、いよいよ本会議の予鈴がなった。 午後1時3分。定刻よりやや遅れて河野洋平議長が着席すると、河村官房長官がしずしずと「紫の袱紗(ふくさ)」に包まれた「解散詔書」を事務総長に手渡す。そして、河野議長が「ただいま、内閣総理大臣から詔書が発せられた旨伝えられましたから、朗読いたします」と発言すると、議長及び全議員が起立する。議長が「日本国憲法第7条(の規定)により、衆議院を解散する」と読み上げる。 そのとたん、「バンザーイ」「バンザーイ」「バンザーイ」と万歳三唱が本会議場に鳴り響いた。自民党の全員、民主党のほとんどの議員が手をあげているが、私たちは、立ってこれを見守った。ふと、「万歳突撃」という言葉が脳裏をよぎった。旧日本帝国陸軍は、降伏を許さず、全員の玉砕を兵員に強いた。米軍の機関銃の銃弾のあられの中を、「万歳突撃」させて多くの軍人の生命を失った。どうしても、この「万歳三唱」には違和感が残る。 さて、これから街頭に立つ。「ガンバレよ」「ぜひ、ここで勝ち上がってくれ」と握手を求めてくれる人や、「自民党の政治を絶対許せないんだ」と怒りをぶつける人など反響が強まっている。同時に、もう「麻生内閣・自民党批判」を繰り返すのではなくて、「次の政治のビジョン」を語るべき時が来ているように感じる。 |
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