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逆風自民、大物もドブ板…いざ衆院選(1)
衆院解散を間近に控え、与野党はすでに事実上の選挙戦に入っている。
内閣支持率の低迷、地方選の連敗と苦境に立つ自民党は、派閥領袖クラスもこれまでになくきめ細かな活動を展開している。政権交代を目指す民主党は、麻生政権を批判して攻勢を強めているが、解散まで「間」が空いたことで、戦略の練り直しを迫られる候補者も出ている。(敬称略)
◆「麻生支持」の損得◆
「町村です。後援会に入っていただけませんか」
自民党の最大派閥、町村派の会長を務める町村信孝(64)は玄関先で深々と頭を下げた。
首相候補にも名前が挙がり始めた町村だが、福田内閣退陣で官房長官を辞めた昨年秋からは、地元の北海道5区で「どぶ板」の活動に力を入れている。麻生内閣の支持率の低下に連れ、活動にも熱がこもってきた。土日はほぼ地元に戻り、1日400軒を目標に、町内会長らの案内で住宅街を回り続ける。町村の携帯電話に内蔵された歩数計の数字は連日、2万歩を超える。
19日は札幌市のベッドタウンの江別市と北広島市で、雨の降りしきる住宅街を回った。「お茶の間懇談会」と名付けて個人宅に少人数の住民を集め、ひざ詰めで政策を語り続けた。
衆院選での最大のライバルは、民主党の前衆院議員、小林千代美(40)だ。町村は2003年の衆院選で勝利を収めたが、小林も僅差(きんさ)に迫り、比例選で復活当選した。05年の「郵政選挙」では町村が圧勝したが、今回は共産党が候補者擁立を見送るため、約2万とされる共産党票の多くは小林に流れるとみられている。
町村の地元事務所には、支援者からの「今回ばかりは民主党に入れる」という電話もある。「町村選対」の本部長で道議の原田裕(56)は「小林さんは民主党というだけで追い風がある」と険しい表情だ。別の幹部は麻生政権を支える町村が「麻生批判を一身に集めている」と漏らす。
いざ衆院選(2)はこちら
(2009年7月20日07時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090608-145056/news/20090720-OYT1T00110.htm
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「自民党もついにここまで」…いざ衆院選(2)
「県議会以来、42年間の政治生活で、最大のピンチを迎えています」
山崎派会長の山崎拓(72)は、福岡市の中華料理店で開いた支援者会合で悲壮な面持ちでこう訴えた。
内閣支持率低迷に危機感を覚えた山崎の後援会幹部は、「東京におれば、派閥の長で気持ち良かろうが、帰ってきて身をさらせ」と山崎に求めた。福岡2区で戦う民主党の新人、稲富修二(38)は、自転車で選挙区を回り、朝夕は街頭演説に立って浸透を図っている。山崎も幹部の勧めに応じて5000軒以上を訪問した。19日には地元の夏祭りに参加し、握手や記念撮影に精を出した。
しかし、12日の東京都議選での自民党惨敗が、山崎陣営に新たな衝撃を与えている。山崎の地元、福岡2区は1年で人口の10%が入れ替わると言われる都市型選挙区だけに、「都議選同様の逆風を衆院選でもくらいかねない」というわけだ。
山崎のような「大物」でも苦戦を強いられる状況に、党福岡県連名誉顧問の県議、早麻清蔵(80)は「自民党もついにここまで来たか」と嘆息する。
◆「麻生批判」の矛盾◆
「選挙区を替わって(議員)バッジだけ付ければいい、そんなことでふるさとも日本の政治もよくなるわけはない」
19日午後、福岡県久留米市。強い日差しの中、民主党衆院議員の古賀一成(61)は声を張り上げた。隣では、民主党代表代行の菅直人(62)が汗だくになっていた。
古賀は福岡6区で、自民党の前総務相、鳩山邦夫(60)と激突する。鳩山は03年衆院選で、民主党代表だった菅を倒すため、菅の地元の東京18区に乗り込み、直接対決した因縁がある。
「私の所に来た時には『骨を埋める』って言ってましたよ。でも、たった3年しかいなかった」
菅も鳩山を皮肉った。
鳩山は日本郵政の社長人事を巡って総務相を辞任し、その後は麻生批判を強めている。歯切れのいい発言が注目を集める鳩山だが、衆院選には自民党公認で出馬する見込みだ。
そんな鳩山の「矛盾」を菅はこう指摘した。
「自民党候補に投票することは、麻生自民党を続けさせることですよ。当選したら(首相を)取り換えるなんてできるはずがない」
いざ衆院選(3)はこちら
(2009年7月20日07時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090720-OYT1T00114.htm?from=main1
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民主目玉候補、知名度+αで挑む…いざ衆院選(3)
「C型肝炎に感染し、国や厚生労働行政と戦ってきました。『テレビで見るより小さか』と言われますが、高校で空手をしていました」
12日夕、約500人を集めた長崎県雲仙市の集会で、民主党の鳩山代表と並んでマイクを握ったのは、長崎2区の民主党新人、福田衣里子(28)だ。
薬害肝炎訴訟の原告として注目を集め、民主党が全国的な知名度を買って出馬要請した目玉候補だ。昨年秋に出馬を表明したが、直後に見込んでいた衆院解散がここまで延び、知名度以外の「武器」を身に着ける必要に迫られている。
「肝炎だけでなく地元の話も聞きたい」という声が出始めたのを受け、陣営は、農業や道路などの専門家を招き、福田と有権者が一緒に話を聞く「レクチャー集会」を考案した。毎週2時間の「講義」は、6月まで3か月間続いた。
福田を迎え撃つ自民党の元防衛相、久間章生(68)は、広島・長崎への原爆投下を巡って「しょうがない」と発言したことで失った支持の回復に努めている。19日には、朝から南島原市で開かれた市民スポーツ大会に紺のスーツ姿で顔を出すなど、「地域密着」の立場をアピールしている。(おわり)
(2009年7月20日07時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090720-OYT1T00122.htm?from=main2
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