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衆院解散へ しっかりしろ、自民党【信濃毎日新聞】
http://www.shinmai.co.jp/news/20090719/KT090718ETI090006000022.htm
7月19日(日)
相手とぶつかる前に内側から壊れ始めているようにも見える。自民党のことだ。
麻生太郎首相が「21日の週の衆院解散、8月30日投開票」の総選挙日程を表明して以来、党内は両院議員総会の開催をめぐりもめ続けた。
総会で多数を占めれば総裁選の前倒し実施を決めることができる。
綱引きはそのまま「麻生降ろし」の攻防戦だった。
最終的には、総会ではなく「懇談会」を開くことになった。
懇談会では前倒しは決められない。
麻生降ろしを執行部が力ずくで押さえ込んだ形である。
東京都議選で負けた理由はどこにあるのか、総会できちんと総括しないことには総選挙は戦えない−。
反執行部派の人たちはそう主張した。
一理ある。
反省を欠いたまま総選挙に突入した場合には、自民党への逆風が一段と強まるのは避けられないからだ。
しかしいまそう言う人たちが、10カ月前には「選挙の顔」として麻生氏を党総裁に選んでいる。
支持率が上向いてこないからといって看板を掛け替えようとするようでは、「ご都合主義」との批判を浴びるだろう。
反麻生勢力は、執行部とは別の政権公約(マニフェスト)を掲げて戦う構えも見せた。
政権公約は選挙に際しての政党と有権者と約束である。
同じ党から二つの公約が示されるのはあり得ない。
自民党の迷走ぶりは、このことからも浮き彫りになる。
一連の攻防は、有権者には“コップの中の泥仕合”と見えていたのではないか。
解散の日が迫っている。
各種の調査では、民主党への支持は引き続き自民党を上回っている。
今度の選挙は日本の政治構造を大きく変える可能性が高い。
その大事なときを前に、自民党が迷走を続けている。
選挙がどこまで実り豊かなものになるか、心配になってくる。
麻生政権は発足以来、2008年度補正、09年度当初など四つの予算を組んできた。
定額給付金や高速道路の「千円乗り放題」には「ばらまき」との批判もあるものの、昨秋のリーマン・ショックから始まった経済危機にどうにか対応してきたのは事実だ。
党の態勢を立て直すなら、これまでの取り組みに国民の理解を得つつ、高齢化対策、消費税の扱いなど、中長期のしっかりした政策を示すのが先決だ。
看板掛け替えを画策するのはやめ、野党との政策論争の準備に全力を注ぐよう、自民党に求める。
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