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麻生首相批判隠し21日「逃げ切り解散」
麻生太郎首相は17日、21日に衆院を解散する意向を固めた。衆院選は8月18日公示−30日投開票の日程で行われる。麻生氏の解散戦略に反対する反麻生勢力が開催を求めた両院議員総会は開かれず、21日にガス抜き懇談会が行われるが、なんと非公開。党内のゴタゴタをこれ以上、世間にさらしたくないための「麻生批判隠し」だ。悲願の自力解散へ、逃げ込もうとする麻生氏。その代償で党は分裂したまま、玉砕覚悟の戦いに突入することになりそうだ。
自力解散のためには、批判も反発もすべて封じ込める。麻生氏は“独裁色”すら漂う戦略で21日の解散に突き進んでいる。
反麻生勢力が求めた両院議員総会は、見送られた。党本部は、開催に必要な128人分の署名に「かなり届かなかった」(若林正俊両院議員総会長)としたが、反麻生の中川秀直元幹事長は「だれ1人署名を撤回する人は出ていない」と猛反発。実際、最終的な数字は公表されていない。署名した平将明衆院議員は「署名に疑義があると言いながら、それが誰とも人数も言わない。こんな理屈が通るなら、執行部に都合の悪い総会は今後も開かれない」と批判したが、後の祭り。中川氏は周囲に「もうなかなか難しいかもしれないな」と事実上の敗北宣言をし、地元の広島に向かった。
懇談会は非公開。報道陣にも、部屋に近づかないよう通達があった。麻生氏が退陣要求などで批判される場面を、公にしたくないのは明白だ。徹底した「麻生批判隠し」で解散に向かっているが、自民党の密室での議論が過去にどれだけ批判されてきたか。「オープンにするのが当たり前」(鈴木政二参院国対委員長)と、党内でも批判は強い。
解散ぎりぎりまで混乱が収まらない異例の展開。麻生氏の祖父吉田茂元首相の「バカヤロー解散」にならい「バカタロー解散」といわれるゆえんだが、麻生氏が解散にこだわるのは、祖父と同じてつを踏まないためだ。吉田氏は54年、内閣不信任決議案提出を受け、解散を検討したが、衆院選では与党敗北必至とみた内閣NO・2緒方竹虎副首相らに猛反対され総辞職した。今回、麻生氏も内閣NO・2格の与謝野馨財務相に解散反対を示唆された。周辺によれば、麻生氏は祖父の退陣劇を強く意識してきたといい「ここで折れたら後がない」と、意固地になっているようだ。
麻生氏は17日夕、「一致団結して戦うのが自民党の伝統。先頭に立って戦い抜きたい」と強調したが、解散にこぎつけても党の混乱は避けられない。離党や新党など、分裂選挙の可能性も残し、自民党は存続をかけた選挙戦に突入する。
[2009年7月18日9時53分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090718-520018.html
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