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http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2009/07/post_4.html
しばらくご無沙汰していたのは、緊急出版で幻冬舎から『わが友・小沢一郎』を刊行
するためであった。7月15日校了、8月6日には東京、7日以降各地の書店に並ぶことにな
るので、よろしく。
そこで、「まえがき」の要旨を事前に公表し、執筆の目的を述べておきたい。
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東京都議会選挙の惨敗から始まった自民党の崩壊現象は、麻生太郎首相だけの責任で
はない。戦後政治の中で自民党が放置してきた政治的廃棄物処理を怠けていたからであ
る。
民主党の国会議員たちが、したり顔で浮かれて、身のまわりに迫っている政党政治の
危機に気がつかなければ、政権交代はできない。
確実にいえることは、明治23年から120年続いたわが国の政党を中心とした議会政治が
限界にきているということだ。自民党の崩壊は誰の責任という次元の問題ではない。歴
史・時代の要求であり、情報社会では、これまでの政党中心の議会政治では主権者であ
る市民・国民を納得させることは不可能となったのである。
平成元年8月、自民党幹事長に就任した小沢一郎は、「このままでの自民党では、日本
は行き詰る。米ソ冷戦の終結という国際情勢の変化や、資本主義の変質に対応できる国
家をつくるため、政治の仕組みを改革しよう」と発想し、まず、着手したのが「自民党
改革」であった。それが派閥抗争とか権力闘争に間違えられ、自民党を離れるように
なった。
平成12年4月、森喜朗政権が談合クーデターで成立して以来、日本で議会民主政治は機
能していない。その極め付けは、麻生政権の「政権交代恐怖症候群」である。検察・警
察という国家権力を表と裏で利用して、野党第一党代表の公設秘書を前例のないやり方
で逮捕した。マスコミを使った「検察ファッショ」を見せつけられた市民・国民は、将
来の生活不安と連動させて、政権交代の必要性を熱望するようになった。
本書は、平成時代の20年間、「剛腕」「壊し屋」と批判の渦の中で生きてきた小沢一
郎の人間としての実像を、私の立場で解剖したものである。何故この時期にこのような
憎まれ作業をしたのか。それは、自民党の政党政治の崩壊であり、これから始まる混乱
は日本の議会政治の崩壊につながると、直感したからである。
政党に代わる議会政治の主体を創造しなければならない新しい時代になった。そのた
めには、小沢一郎という政治家の感性と能力が必要である。「友愛と共生」の日本を
つくるためにも欠かせないのだ。
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議会民主政治には、政党に権力の正当性を握らせている。かつて自民党はその機能を
持っていたので、国民から信頼されていた。麻生政権でそれが消え、検察や警察がそれ
に代わるようになった。恐ろしいことである。
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