★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK67 > 400.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
分裂自民今度は「反麻生」が切り崩された
自民党内政局は16日も、収拾がつかない状態に陥った。「麻生おろし」を念頭に、両院議員総会の開催を目指す中川秀直元幹事長(65)らは、執行部に賛同者の署名を提出したが、「反麻生」とひとくくりにされることへの警戒感から、撤回の動きが続出。中川氏の足元も分裂状態で、「反麻生」勢力の結集も不発に終わりそうだ。党側は総会開催を見送り、21日に麻生太郎首相(68)が出席した会合を開く方針。自民党はバラバラのまま、麻生氏による衆院解散の号砲を迎えることになりそうだ。
両院議員総会をめぐる動きは、目まぐるしく変化した。中川氏らは午前、細田博之幹事長に対し、開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)を超える133人の署名を出した。15日の麻生氏との面会で退陣勧告したとされる与謝野馨財務相、石破茂農水相や7人の副大臣、鳩山邦夫前総務相の名前も。麻生内閣の弱体化を強調するには十分なカードだった。
しかし、午後に事態は急変。実は、署名した議員は「麻生おろし派」と「意見を言いたい派」などが混在。「おろし派」の発言ばかり目立ち、反発が強まった。署名活動で連携した津島派の津島雄二会長は麻生おろしに利用されるなら「同調できない」として、中川氏に抗議。関係者によると、首相出席の集会が開かれるなら約10人の津島派議員が署名を取り下げる見通しだという。古賀派も同様の動きがある。谷津義男衆院議員も、勝手に名前を使われたと中川氏に抗議した。
執行部が名簿点検を行うと、「秘書が勝手にOKした」と釈明する議員も。選挙に弱い若手に「このままだと公認できない」と、公認権を盾にした切り崩し工作も行われた。若林正俊・両院議員総会長は、128人の署名は最終的に集まらない可能性に言及した。
署名は135人分に達したが、ほぼ1日でかき集め、ずさんさは否めず、結果的に亀裂が表面化。「麻生おろし」への流れにはならず、時間切れ→麻生氏による衆院解散・総選挙の流れが強まってきた。
当の麻生氏は、両院議員総会について「そういう場が設定されるなら出席して話を聞き、所信や考え方を述べたい。逃げるつもりはまったくない」と述べたが、党側は21日午前、麻生氏出席の“ガス抜き”集会だけ開く方針。その後、麻生氏は衆院解散を断行する意向だが、中川氏らは執行部方針に反発。17日に(1)細田氏に総会開催を再要請(2)小坂憲次衆院議院運営委員長に両院総会がセットされるまで解散のための衆院本会議を開かないよう要請―することに決めた。
親麻生でも反麻生でも一枚岩になれず、抗争に明け暮れる自民党。都議選惨敗後から続く混乱は結局何も生み出さず、有権者の不信感だけが残りそうだ。
[2009年7月17日9時30分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090717-519510.html
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK67掲示板
フォローアップ: