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http://mainichi.jp/seibu/news/20090716sog00m040006000c.html?link_id=RAH05
そのまんま宮崎<上>:隠さぬ中央志向 県民踏み台?「自分を総裁に」 騒動続き 支持者しらけ
「私を総裁候補として戦うつもりがあるのか」−−。そんな大見えから始まった宮崎県の東国原英夫知事の国政転身騒動は、自民側の擁立断念で事実上、終止符が打たれた。支持率低下に悩む自民の救世主になるはずが、東京都議選敗北の「戦犯」にされてしまう予想外の展開。昨年秋に続く2度目の騒動は、支持者の間にも微妙な影を落としている。
宮崎県延岡市内で情報誌を発行する男性(66)は2年半前、東国原氏が訪ねてきた日のことをよく覚えている。広い額に、よく動く大きな目。「初々しくて『応援してくれるところもないんだろうな』って、同情したね」
東国原氏が出た県知事選は、官製談合事件で逮捕された前知事の辞職を受けて行われた。当初は泡沫に近いとみられていたが、「宮崎をどげんかせんといかん」「宮崎に骨を埋める覚悟で頑張る」という訴えは、事件で政治不信に陥った有権者の心をつかんだ。
◇ ◇
マニフェストを読み「よく勉強している」と感じた延岡の男性は、知人に東国原氏を紹介し、草の根の選挙運動に加わった。だが、07年秋には、当初は純朴と感じた知事の「変貌(へんぼう)」を感じたという。
市内であった知事の政治資金パーティー。選挙中は見なかった建設業者や地元企業幹部が顔をそろえていた。会費は1人1万円。「彼を応援したのは、ほとんどが庶民だったはず。会費も高すぎて普通の人は出られんよ」。知事の後援会が主催した政治資金パーティーは07〜08年に計11回。集めた金額は約6000万円に上る。
男性は、今回の騒動を愛憎半ばする複雑な思いで見つめている。当選後は県産品のPRに飛び回り、宣伝効果は就任1週間で約165億円と試算された。「休みなく働いてくれた知事に、県民はみな感謝している。職責を全うすれば『国政へ送り出そう』という声が自然に出るのに、なぜ待てなかったのか」
◇ ◇
東国原知事は昨年10月、失言問題から国政不出馬を表明した中山成彬・前国土交通相に後継を持ちかけられ、一時は前向きな姿勢をみせた。結局断念したが、ある自民党県議は「断念の翌11月ごろから、自民党と出馬に向けた交渉が始まった」と証言する。交渉は水面下で行われたが、「土産」(出馬条件)はずばり入閣だったという。そして、知事は次第に国政への秘めた思いを隠さなくなった。
発言はエスカレートし、知事から飛び出した「『出るな』と言うなら(残りの任期は)ふらーっとさせてもらう」などの言葉は、知事を今まで支えてきた人たちをしらけさせている。知事が全国知事会から宮崎に戻った15日、ある県議は「『すべてを投げ捨てて』ならともかく、自分で『自分を総裁にしろ』では通らない。県民を踏み台にしたと言われても仕方ない」と、厳しく切り捨てた。【中尾祐児、石田宗久】
2009年7月16日
●関連投稿
「そのまんま自民党総裁」へのハシゴはなぜ外れたか(保坂展人のどこどこ日記)
http://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/330.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 7 月 16 日
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