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民主党が政権を取ったら一番困るのは誰だ? 記者クラブで安穏とするマスコミか
2009年07月14日10時54分 / 提供:PJ
【PJニュース 2009年7月14日】麻生太郎首相が今月21日にも衆議院を解散し、8月30日投票する意向を表明した。遅すぎた感もある衆院選挙が行われる。週末の12日に投開票が行われた東京都議選では、自民党が惨敗し、民主党が躍進した。ここに来て、民主党政権誕生がにわかに現実味を帯びてきた。
さて、民主党が政権を獲得した際、もっとも不利益を被(こうむ)るのは誰だろう。自民党? 官僚? 国民? いやいや、マスコミ、記者クラブで既得権益にどっぷりつかり、安穏としているマスコミだろう。
民主党の鳩山由紀夫代表が今年の5月16日、就任記者会見の席で「政権を取って官邸に入った場合、記者クラブ制の中では批判はあるだろうが、当然どんな方にも入っていただくオープン性を高めていく必要がある」と明言した。
これに先立つ今年3月、民主党の小沢一郎前代表は民主党が政権を取った場合、官邸の記者会見をフリーや雑誌、外国人の記者にもオープンにすると公約していた。つまり、記者クラブの解放は民主党政権の既定路線なのである。民主党は公的機関での記者会見を記者クラブ員以外にも公開する方針なのだ。
これは、記者クラブの安穏とした雰囲気にどっぷり漬かり、ニュースを取りに行くことを忘れてしまった記者クラブのマスコミから既得権益が奪われることを意味する。
中川昭一元財務相が今年2月、ローマで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、日銀の白川方明総裁と共同記者会見に臨んだ際、酩酊(めいてい)状態でろれつが回らなくなり、途中で居眠りをし、財務相を辞任した事件があった。
中川氏の失態をいち早く報じたのが外国メディアで、国内メディアはその1日遅れでようやく報道した問題があった。この問題の原因こそが閉鎖的な記者クラブ問題そのものだったのだ。G7に同行していた財務省の財研記者クラブ所属記者は、最も大切な取材先である中川氏を配慮して、酩酊会見の事実を報じなかったとされる。
記者クラブ内で中川氏の首に鈴を付ける勇気あるマスコミ記者が一人もいなかったというわけだ。これも記者クラブ内に存在する暗黙の了解というものらしい。市民社会のウォッチドッグ、社会の木鐸と自認する記者クラブに所属するマスコミが、逆に、権力の愛犬に成り下がっていた実態が浮き彫りになった。
官邸を始め、中央官庁や地方自治体、産業別に日本国内に記者クラブは数多く存在する。クラブの会員は大手新聞やテレビ局の社員記者に限定され、雑誌記者や外国人記者、フリー・ジャーナリストは原則、入会が認められない。官庁にある記者クラブの運営費の大半は、国民の税金から拠出されている。
「日本の大掃除、世直しをしたい」と就任会見で力説した民主党の鳩山代表だが、これには日本の閉鎖的な記者クラブの解放も含まれるということだ。これは日本のジャーナリズムには朗報となろう。【了】
http://news.livedoor.com/article/detail/4249504/
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