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ボロネタを発表し、身内に甘い与党PTのお粗末
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10295014376.html （全文転載）
なにか、情けなく、痛々しい。正攻法で選挙に勝つ自信がもてず、民主党のボロ探しに躍起の与党プロジェクトチームが、つかんだボロネタを発表し、それを大新聞がお愛想に書く。
北海道にある鳩山由紀夫の個人事務所で、経費がゼロと申告されているのはおかしいと、自民党の村田国対副委員長が報道陣に語ったという。どこが、そんなに問題なのかよく分からない。
バランス感覚のある記者なら、敵対する政党の一方的なネガティブキャンペーンとして、黙殺するところだが、国対の幹部だけに、日ごろの付き合いもあるのだろうか。
それにしても、民主党が、より客観的な判断を求めて外部に設けた西松献金・第三者委員会の報告にあれだけ冷たかったマスコミが、与党内部のPTの恣意的な解釈には素直に耳を傾け、発表どおりに書くのは、どうしたことか。大手メディアの信頼性を自ら貶めることにならないか。
村田といえば、ことし１月、無断で衆院予算委員会にカメラを持ち込み、野党議員の行動を盗撮。昨年１０月には、全省庁に「野党から求められた資料は事前に自民党に提示せよ」と号令し、事前検閲を強行した人物だ。
西松献金事件の検察捜査は「自民党には及ばない」と発言した漆間巌官房副長官が警察庁長官だったころ、村田は国家公安委員長だった。
現在、漆間は官邸の実務を取り仕切り、内閣情報調査室のスタッフを使って、政治家のスキャンダルを調べうる立場。閣僚の入閣時のいわゆる「身体検査」は、内調スタッフが、スキャンダル情報に詳しいジャーナリストや事情通に会って情報収集する。
村田は、密室の交渉で議会の運営を決め、政府与党の法案をごり押しする自民党国対族のナンバー２だ。
まるで戦前の特高警察を連想させるような村田・漆間ラインだが、どうしたことか、先日の閣僚補充人事で国家公安委員長になった林幹雄については、「身体検査」にぬかりがあった。
林が代表をつとめる「自民党千葉県第１０選挙区支部」に対し、西松建設が、小沢一郎の政治団体と同じように、「新政治問題研究会」名で１００万円を寄付していたことに、気がつかなかったようだ。
この支部はもちろん、政治資金収支報告書の寄付者欄に「新政治問題研究会」と記載している。
額の大小はともかく、小沢側への献金と同じ構図であり、小沢側が寄付者として政治団体名を記載したのが虚偽記載だというのなら、林国家公安委員長の支部も虚偽記載で摘発されなければならない。
警察庁の上部組織である国家公安委員会のトップなのだから、しっかり説明責任を果たすべきであろう。
この件については、７月３日、作家の宮崎学氏が西松の元社長を被疑者として東京地検に告発したが、なぜかマスコミは騒がない。新聞もベタ記事でお茶を濁している。
自民党PTのボロネタを、むりやり紙面に突っ込み、国家公安委員長のスキャンダルを気づかないほどの小さな記事ですませるのは、あまりにバランスに欠けるといえないだろうか。
権力側の言うことは安心して書き、宮崎氏のようなアウトロー的な作家の告発には、本気で向き合わない。ここに日和見的な大手メディアの姿勢が見てとれる。
与党PTが、政敵のスキャンダル調査をするのはけっこうだが、その内容の信頼性を高めるには、身内のチェックも怠らず、問題点が見つかれば、偽りなく公表することが肝心だ。
そうでなければ、政党としての自信の無さを国民に見透かされ、昨日書いた「自壊装置」がますます働くだけだろう。
（転載終わり）
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フォローアップ:- 作家宮崎学さん、林国家公安委員長側への献金で、西松建設元社長を告発(毎日新聞)-構図は小沢氏と全く同じ JAXVN 2009/7/07 20:11:36
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