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麻生首相退陣再加速 静岡知事選落とす
麻生太郎首相(68)にとって、あまりにも手痛い敗戦だ。5日投開票された静岡県知事選で、民主党などが推薦した経済学者川勝平太氏(60)が自民、公明両党推薦の前参院議員坂本由紀子氏(60)ら3人を破り初当選した。衆院選の前哨戦となった与野党対決で黒星を喫し、東京都議選(12日投開票)への影響は必至。麻生氏が描く都議選直後の衆院解散戦略はますます厳しくなり、「麻生おろし」はさらに強まりそうだ。投票率は61・06%で、前回比16・57ポイント増。
まれにみる大激戦を制し、5日午後11時すぎに当確の報を受けた川勝氏は「静岡が日本の理想郷になるよう心身をささげる」と、勝利宣言。対照的に坂本氏の陣営は、重苦しい雰囲気が漂った。求心力低下著しい麻生氏の応援を事実上拒否、徹底した「麻生隠し」で戦い「国政とは切り離した判断を」と訴えたが、有権者には通じなかった。
静岡は保守地盤。加えて民主党は、川勝氏と同党前参院議員の海野徹氏が立候補した分裂選挙だったが、それでも勝てず、党内には衝撃が走った。4月以降の大型首長選で、名古屋、千葉、さいたま各市長選に続く泥沼の4連敗。前回から16・57ポイント増えた投票率が、有権者の関心の高さを物語っていた。
今回の敗北を、首相サイドは「勝敗は地元の事情。首相の責任はない」と主張するとみられる。麻生氏自身、かねて地方選は国政に影響しないと予防線を張ってきた。しかし、今回は次期衆院選に直結する前哨戦の第1弾。麻生自民党に対する有権者の「NO」がはっきり示され、12日に迫った東京都議選にも影響する可能性が強い。東京は、「風」に敏感な無党派層が静岡よりも多く、苦戦が伝えられる。麻生氏は、土俵に足が掛かるところまで追い込まれた。
今のところ麻生氏は都議選直後の衆院解散→8月上旬選挙をもくろむが、落とせなかった静岡で敗れ、党内で「麻生氏では選挙を戦えない」の声が高まるのは確実だ。反麻生グループは、都議選まで表立った活動を自粛中だが、同党幹部は「大きな波が起きるかもしれない」と、麻生おろしの加速化を予測。別の閣僚経験者も「都議選も負ければ一気に行く」との見方を示した。「与党過半数」の目標が達成できなければ、13日にも「麻生おろし」が動き始める。麻生氏は解散権を行使できず、退陣に追い込まれる可能性が高まってきた。
党内では、選挙情勢の好転を待つ意味でも早期解散を避けるべきとの声が強い。静岡県選出の自民党衆院議員は「このまま(衆院)解散をすれば自民党は終わりだ」と、深刻な危機感を表明した。28日の国会会期末まで、鳩山由紀夫民主党代表の「故人献金」問題を追及すべきとの声が強いが、もはやどこまでも敵失頼みの麻生氏と自民党。衆院選に向けて強まるのは、悲観論ばかりだ。
[2009年7月6日10時17分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090706-514689.html
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