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2009/7/6 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/84489
麻生首相にトドメを刺すことになるかもしれない東京都議会選挙は、3日が告示(12日投開票)。衆院選の前哨戦だけに、どの党も告示日から地方選挙とは思えないほど大勢の幹部を投入する。
自民は麻生が東京の西の端、青梅駅前で第一声。公明は太田代表が、まず荒川区の町屋駅前に立つ。一方、民主は中央区の築地市場近くで、鳩山代表と菅代表代行(都連会長)の2人がそろい踏みだ。共産は志位委員長が、社民も福島党首が応援に入る。
「民主が第一声で築地を選んだのは、魚市場の移転反対をマニフェストに掲げているため、戦いの象徴にする狙いです。自民は民主が都心部からスタートするので、対抗して郊外を選んだ。公明が荒川区なのは、候補が落選の危機に瀕している最重点選挙区だからです」(都政記者)
苦戦が伝えられる自民は、麻生の他に、細田、笹川、保利、古賀の党4役まで初日から東京中の選挙事務所などを回る力の入れようだ。
●投票率50%に届くかが勝負の分かれ目
選挙情勢は現時点でどうなっているのか。
「自公苦戦といわれていますが、都議選は中選挙区制が中心なので、後援会や組織がしっかりしていて票割りがきちんとできる自公が当選ラインをクリアし、現時点ではギリギリ過半数(64人)に届きそうです。しかし、比較第1党は民主が取る可能性があります」(都政に詳しいジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
民主は告示直前になって、公認・推薦をギリギリ過半数の64人にまで増やした。これが奏功するかは、次の選挙区の動向次第だ。
(1)民主の追加公認で、無風区といわれた3人区の目黒や4人区の葛飾が一転激戦区に。民主の2人目が当選するのか。
(2)4人の公認・推薦を立て乱立気味といわれる世田谷(8人区)、大田(8人区)、練馬(6人区)で民主が何議席取れるか。
(3)現在、自民5、民主2の1人区(千代田、中央、武蔵野、小金井、青梅、昭島、島部)で民主がどこまで議席を増やすか。
4年前の都議選の投票率は43.99%。今回は50%を超えると、浮動票が民主に大量に流れ、自公は過半数割れに追い込まれるとみられている。
自公の陣営は、自分が人気者だとうぬぼれている麻生首相が選挙応援でハシャギまくって、変に注目が集まってしまうことを一番警戒している。
(日刊ゲンダイ2009年7月3日掲載)
2009/7/6 10:00 更新
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