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がけっぷち麻生首相…静岡知事選敗北・都議選も劣勢
5日に投開票が行われた静岡県知事選で、与党の推薦した候補が民主党などの推す候補に敗れた。
12日投開票の東京都議選でも、自民党不振の傾向が読売新聞社の世論調査でわかった。麻生首相の窮状は一層深刻化していて、衆院解散の行方も不透明だ。
◆「首相の迷走さえなければ」…自民陣営に不満◆
今回の静岡県知事選を巡っては、麻生首相(自民党総裁)が党役員人事などで選挙期間中に迷走したことが痛手になったとの声が与党内に充満している。
自民党の尾辻参院議員会長は5日夜、都内で記者団に「人事を巡るゴタゴタなど、中央政界の混乱が悪影響をもたらしたことは否定できない」と語った。
民主党が、推薦候補の川勝平太氏と、同党所属の参院議員だった海野徹氏で支持層を奪い合う展開となったことで、当初は与党の推薦を受けた坂本由紀子氏が優位との見方もあった。坂本氏は内閣支持率低迷に危機感を抱き、女性議員の応援を中核にすえ、「自民隠し」の手法で臨んだ。選挙戦終盤では党幹部が組織・団体回りを強め、公明党も票の掘り起こしに全力を挙げたが及ばなかった。接戦だっただけに、「首相の迷走さえなければ」との不満が逆に募っている。
◆首都決戦…自公で過半数の見通し立たず◆
首相は今回の結果にかかわらず、都議選直後に衆院を解散し、8月上旬の投開票に持ちこみたい考えだ。首相に近い自民党の菅義偉選挙対策副委員長は5日夜、記者団に「静岡県民の判断であり、衆院解散戦略には全く影響がない」と言い切った。ただ、都議選結果を無視して、その直後の衆院解散に踏み切ることは阻止するとの声が与党内の大勢だ。そして、「首都決戦」の見通しは厳しい。
今回の世論調査と2005年都議選の1週間前の世論調査を比べると、自民、民主両党の勢いの差は明らかだ。投票政党は自民党が21・9%から16・9%へ落ち、民主党は14・3%から29・4%へ伸びた。勝敗ラインとされる「自公両党で過半数(64議席)」の確保の見通しは立っていない。
衆院比例選の投票先も自民党が20・8%、民主党が39・8%で、無党派層が多いとされる東京でのこうした傾向は、衆院選で各道府県の「1区」を中心とした都市部での投票行動を占うものだとの見方もある。
首相周辺は「都議選が終わったら解散するだけだ。麻生降ろしも無視する」と強気だが、与党の視線は日増しに厳しくなっている。
自民党の中川秀直・元幹事長は5日、テレビ朝日の番組で「麻生さんは選挙に勝てない状況だったら、国民、党を優先して判断なさるべきだ」と述べた。
首相がこうした退陣を求める声に応じなければ、両院議員総会を開いて辞任を迫る構想もあり、署名集めも始まっている。9月の党総裁選を前倒しして、総裁を交代させようとする動きも続いている。公明党からも「首相が(イタリア・ラクイラでの)サミット(主要国首脳会議)に出席している間、麻生降ろしが加速するだろう」(幹部)と突き放した見方が出ている。
◆民主のトゲ…鳩山代表の「虚偽記載」◆
一方、民主党は都議選での躍進への確信を深めつつあり、衆院選に向けて弾みをつけたい考えだ。
岡田幹事長は5日夜、静岡県知事選の結果を受けて「民主党への大きな期待を実感する。この勝利を都議選に引き継ぎ、衆院選で政権交代を成し遂げるよう全力でまい進する」との談話を発表した。
懸念材料は、鳩山代表の資金管理団体による政治資金収支報告書の虚偽記載問題への批判が高まりつつあることだ。読売新聞社の2、3日の緊急全国世論調査では、鳩山氏が説明責任を果たしていないとする人が80%に上っていて、党内にも危機感が漂い始めた。
自民党の小池百合子・元防衛相は5日のフジテレビの番組で「これで(鳩山氏の)首相の目はない」と批判。共産党の小池晃政策委員長も5日、テレビ朝日の番組で「国会できちんと明らかにする必要がある」と強調。社民党の福島党首も鳩山氏の説明を求めた。(政治部 小林弘平)
(2009年7月6日07時36分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090706-OYT1T00213.htm?from=navr
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