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郵政問題はまだ始まったばかりだが、1ヶ月前の鳩山総務相の辞任後、西川さんを続投させようと麻生さんに働きかけたとして未だに小泉元首相の名前が登場するのはなかなか興味深い。マスコミばかりでなく、少し前に紹介した須田慎一郎、高野孟両氏の対談でも、この二人は物知り顔にまだ小泉氏の影響力があることを臭わせる発言をしている。
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高野:それで、最後はどうなったのでしょう? 私が思うに、小泉純一郎元首相が「本当に西川のクビを切るのか!それなら俺は党を出るぞ」といったようなことを言ったのだと思いますが。
須田:最終的には小泉さんが動いたのですが、それ以外に奥田碩日本経団連名誉会長がブレず、「西川続投支持」ということで決着がついたと私は思っています。
・・・
須田:人事指名委員会が西川さんの続投を支持しなければ、水面下の動きでいくら小泉さんや竹中さんが「西川続投」と言ったところで、それは負け犬の遠吠えです。当初はこういった形の“美しい落としどころ ”が可能だったと思います。だけど、奥田さんは一時は官邸寄りだったのですが、最終的には西川続投を支持したようです。最後に小泉さんが神通力を発揮したと感じますね。
高野:最終的には小泉さんが「チルドレンを引き連れて自民党を割って出るぞ!」という覚悟でのぞんだんでしょうね。
須田慎一郎×高野孟:かんぽの宿騒動の真相を語る
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/06/post_305.html
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この二人が本当に言いたかったことは何だろうか。小泉チルドレンの力などすでにないことは分かっている。次の衆院選はほぼ全員落選だろうから、引き連れて自民党を割ろうが大したこととも思えない。小泉さんの方は、自ら応援に出たのに地元の横須賀の市長選でさえ勝てなかった。もはや小泉氏に神通力などないことなど、普段、自民党の議員と接している二人なら身にしみて分かっているはずなのだ。となると、須田、高野両氏は小泉という名前を出すことで何を言いたかったんだろうか?なぜ、日本郵政の問題の決着が付いたかのような発言をしているのだろうか?
また麻生首相は、小泉さんにすでに力などないことが分からないほど裸の王様、ボンクラだったのであろうか。いくら総理大臣の椅子に長くいたいと思っているとしても、鳩山さんの方の首を切れば、大多数の国民から総スカンを食うぐらい知っていたのではないのか。にもかかわらず、鳩山さんの方を辞任させた。もっと恐ろしい何かがあった?
となると、たどり着く結論は一つじゃないだろうか。やはり、わざわざマスコミなどが小泉氏の名前を出する理由。向こう側にいるBig Brotherのことを示唆したかったのではないだろうか。
Big Brother is watching you.
というわけだ。
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/
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