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日刊ゲンダイ
2009/7/5 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/84427
これは露骨だ。先月30日の晩、都内の一流ホテルで日本郵政の西川善文社長がオリックスの宮内義彦会長らと会食した。この席には自民党の菅義偉選対副委員長、ウシオ電機会長の牛尾治朗氏も同席したというのである。
オリックスの宮内会長と言えば、小泉構造改革の旗振り役。固定資産評価856億円の「かんぽの宿」がたった109億円でオリックスに売却されそうになった背景には、西川―宮内ラインの“疑惑の関係”がささやかれたものだ。
菅はというと、麻生首相に西川続投、鳩山前総務相切りを進言した張本人。牛尾治朗氏もこれまた小泉構造改革の中心的人物で、いち早く、西川続投の流れを決めた日本郵政指名委員会の委員長だ。
こんな連中が日本郵政の株主総会が開かれた(29日)翌日に、慰労会のごとく集まっていたのである。
西川続投の“お祝い”に見えるし、4人がそういう関係だったとすれば、「かんぽの宿」売却も、その後の西川続投も“デキレース”だったことになる。国民を愚弄した話だ。この問題を追及している社民党の保坂展人衆院議員はこう言った。
「ホテルでの会食に4人が一堂に会したのが事実だとすれば、目的を疑います。菅さんは西川続投を進言し、その結果、麻生内閣は支持率下落でボロボロになっている。この時期に会いますかね。国民の怒りをまったくわかっていないと思います。野党やメディアは小泉構造改革利権について、徹底追及を始めている。今後の対応を話し合っていたのではないでしょうか」
それほど、怪しげなメンバーなのだ。
政権交代が現実になれば、西川社長のクビは飛ぶ。乾杯していたのだとしても、ハシャイでいられるのは今のうちだけだ。
(日刊ゲンダイ2009年7月2日掲載)
2009/7/5 10:00 更新
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