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光源氏が紫の上を見初めたのは彼女が八歳のときで、第一婦人としてむかえたのは十二歳のときだ。光はロリコンのヘンタイだったのだろうか。千年も昔の話ではない。江戸時代なら十二で嫁入はあたりまえだったというし、赤とんぼの歌の三番は十五でねえやは嫁に行きと歌っているが、これは数え年だから今の十三歳に当たる。初潮と精通を迎えた男女が「自己の性的好奇心を満たす目的で」性生活を始めるのは本来人類の当たり前のすがたのはずだ。日本でそれが崩れたのは西欧化が強制されたごく最近のことで、人類のDNAが変わったわけではない。潜在的か顕在しているかの差はあれど、ほとんどすべての男性は十二歳の女性に欲情することができる遺伝子を持っているはずだし、十二歳の女性のポルノ写真に性的好奇心を刺激されることがありうる。現今の児童ポルノ禁止法に危惧を感じるのはそのごく普通のDNAを持つ健全な男女が犯罪者もしくは犯罪者予備軍にされてしまうということだ。場合によってはほとんどすべての男女が警察の恣意によって取調べを受けることになりかねない。ことは「小児性愛者」だけの問題ではない。そのうち源氏物語も禁止されるのだろうか。誰かが日本を壊そうとしている。
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