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http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/07/post_86.html
新閣僚に「西松スキャンダル」発覚!
「宮崎学さんがなかなかアップしないので、代わりに書いちゃいますよ!」
って思って書き始めたら、宮崎さんアップしてましたね。がむばってください!
自民党がプロジェクトチーム(PT)をつくり、鬼の首を取ったかのように鳩山由紀夫・民主党代表の「架空献金」問題を追及しようとしていることについて、「調子に乗ってやっていると『天にツバ』になる」と先日、書いたばかりだが、早くも天からツバが落ちてきた(爆)。
迷走の末、国会公安委員長・沖縄北方・防災担当相に「新入閣」した林幹雄氏が代表を務める自民党千葉県第10選挙区支部に対して、西松建設が他人名義で献金していたことが発覚≠オたのだ。民主党の小沢一郎前代表のケースと同じく「新政治問題研究会」を経由した寄付で、私はこのコラムで再三書いてきたように、違法にはならないと考えているが、検察は政治資金規正法違反が成立すると判断している。
ならば、間もなく時効になるので一刻も早く捜査し、起訴しなければならない。
「発覚した」と書いたが、実は先に発表された政治資金問題第三者委員会の報告書にちゃんと明記されていたことなのだ(報告書にはほかに藤井孝男衆院議員、藤野公孝参院議員についても同様の事実を指摘している……)。今回、迷走に迷走を続けたあげく、腰砕けに終わった麻生人事で国家公安委員長に林幹雄氏、経済政策担当相に林芳正氏が選ばれたのは、福田改造内閣で初入閣しながら、内閣が短命だったことに配慮したためといわれているが、入閣経験組なら新たに「身体検査」をする必要がない、という都合もあった(ちなみに、東国原英夫・宮崎県知事が入閣できなかったのは、この身体検査で引っ掛かったからだと見られている)。
ところが、麻生の目は(やはり)フシ穴だった。
自民党にはあの憎っき°ス原信郎氏らが関わった第三者委員会の報告書を批判的に検証するためのPT(PTが好きだなぁ)もできている。そのメンバーはいったい、何を読んでいたのだろう。よりによって、西松マネー汚染議員を警察を所管する国家公安委員長に据えるとは、ブラックジョークとしかいいようがない。
もっとも、自民党も与謝野馨財務・金融担当相の悪質性の高い「迂回献金」が発覚したことから宗旨変えをして、西松建設の献金問題は「違法性なし」ということにしたのだろうか。もし、そうならそれはそれでよし。小沢前代表の秘書の公判が始まったら、郷原さんや私と同じスタンスから、政権交代を阻止しようとする検察の恣意的捜査を批判する側に回ってほしいものだ。
もし、引き続き「違法性あり」の立場に立つなら、違法献金を受け取った議員を新閣僚にした麻生太郎首相の任命責任が問われることになるだろう。まあ、どうせ死に体なのでどうでもいいちゃあ、どうでもいい話かもしれないが、小沢献金問題であれだけ口を尖らせて非難していたことの責任だけはとってもらいたい。
そうして、この自民党PTが見落とした「違法献金」を見逃していなかったのが、わがTheJournal執筆陣の宮崎学さんだ。なんと、きのう(3日)午前、林ルートも捜査・起訴するよう東京地検に告発したのだ(ただし、今回は西松建設側の国澤幹雄元社長の林議員に対する他人名義献金を告発する形をとっている)。これはなんとも皮肉な話である。検察が小沢献金についてあくまでも違法というスタンスを取るなら、この林ルートも捜査・起訴しなければ辻褄が合わない。検察がどう動くかに注目したい。
類似のケースとして、西松建設は自民党二階派の政治団体「新しい波」(会長・二階俊博経産相)に対しても他人名義の献金をしていた。これについて検察は、小沢ルートのみを起訴して、二階ルートは不起訴(起訴猶予)だった。ところが、6月16日に東京第三検察審査会が「起訴相当」の決議を行ったため、検察は起訴せざるを得なくなり、実際26日に起訴をしている。これらのケースを整理すると、―――
▽西松側 ▽議員側
【民主党関係】
●小沢ルート 逮捕・起訴 逮捕・起訴
【自民党関係】
●二階ルート 不起訴→起訴相当→起訴 不起訴→不起訴不当→不起訴
●林ルート 未捜査 未捜査
●藤井ルート 未捜査 未捜査
●藤野ルート 未捜査 未捜査
となり、検察が自民党議員(二階、林、藤井、藤野の各氏)に対する「他人名義献金」について、手心を加えていたことは明らかだ。
しかし今回はそうはいかない。二階ルートについて検察審査会の「起訴相当」の決議を受けて起訴しているのだから、宮崎さんが告発した林ルートについても起訴せざるを得ないだろう。もし、しなければ、それこそ検察官適格審査ものだ。
しかし、新聞の扱いは意外なほど(?)小さかった。私の見落としでなければ、
朝日新聞は当日夕刊も、翌日朝刊も扱いなし(見落としかな?)
毎日新聞は夕刊で〈林幹雄氏側に献金 西松元社長を告発〉ベタ31行。
読売新聞は夕刊で、〈ダミー献金告発状提出〉ベタ17行。
産経新聞は朝刊で〈作家の宮崎氏が西松元社長告発〉ベタで29行。
東京新聞は夕刊で、〈藤井議員らへの献金めぐり告発 西松事件で宮崎学氏〉ベタ31行。
あれだけ大騒ぎした「小沢献金事件」の余罪≠ネのに、こんなもんか? なんかおかしくないか? 仕方がないので、またもや今日(土曜日)締め切りの週刊朝日の誌面を差し替えて記事を突っ込むことにした。これからその作業に取り掛かるので、とりあえずここまで。続きはまた数時間後にアップしようと思います……。
実は、林国家公安委員長に関するスキャンダルはこれだけではないようです。
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