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興味のある方はすでにお読みだろうが、テレビにもよく登場するらしい須田慎一郎、高野孟両氏による表題の対談はなかなか傑作だ。
須田慎一郎×高野孟:かんぽの宿騒動の真相を語る
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/06/post_305.html
両者が言う日本国内の新旧利権の構図などというのは、全体像のほんの小さな事にすぎない。日本郵政の民営化について最大の働きをした竹中平蔵氏が、2008年4月の時点でこう言っているのだから。
竹中平蔵「民営化した郵政はアメリカに出資せよ!」
http://www.youtube.com/watch?v=Wz6-Q3P9pBE
ホント、このビデオは、米国金融資本が泥沼にはまりこんでいく時期を考えると、竹中氏のいい加減さ、売国奴ぶりを物語るは生々しい記録だろう。
繰り返すが、こんなビデオを見てもなお、須田慎一郎、高野孟両氏が日本国内の新旧利権などと物知り顔に対談しているのは、完全な焦点外しであり、滑稽としか言いようがない。
それと、須田慎一郎、高野孟両氏は国家、税金というものを理解しているのだろうか。国家そのものが税金を強制的に徴収する以上、国家の維持運営に携わる者たちは根源部分で利権集団だ。その根源部分の最も近くにいる官僚が利権を維持しようとすることは当たり前のことなのだ。また、一般国民の誰もが他人の税金を自分が払った税金より多く使えるかどうかが問題である以上、いつでも利権集団に早変わりする。こういう認識を前提にしていないから、須田氏が言っているような、こんなアホな結論が出てくる。
「今回の騒動は実際には利権の分捕り合戦の政争で、誰が正義で、誰が悪だということではないんですよ。国民から見れば、両方とも悪です。」
分捕り合戦をすることは悪でも何でもない。違法に、あるいはルールに則ったやり方をしないで分捕ろうとしているから問題なのだ。小泉純一郎元首相、竹中平蔵氏、西川善文氏をはじめとする人たちがそういう方法をとっているから問題なのだ。元々あるカネが有限である以上、そして同じ日本国民でも職種とかによって利害関係が異なる以上、分捕り合戦は当たり前のことであり、何ら問題ではない。
追記:須田慎一郎、高野孟両氏の対談はくだらないが、コメントの方でかなり本質的な議論が展開されていて面白いのではないだろうか。「英二」と「hikaru」いうハンドル名の方のやりとりはなかなか面白いと思った。
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/
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