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鳩山代表の参考人招致を要求、個人献金偽装問題で…与党【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090702-OYT1T00884.htm
2009政権選択
民主党の鳩山代表の資金管理団体を巡る個人献金偽装問題の余波が収まらない。
与党は鳩山氏の国会への参考人招致を要求し、他の野党も批判を強めている。
民主党でも、衆院選を控えて風向きの変化を懸念する声が出始めた。
与党は2日の衆院政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員会で、鳩山氏の政治資金処理は「極めて悪質だ」として鳩山氏の参考人招致を求めた。民主
党はその後の理事会で、「与党側の議事運営は横暴だ」とし、参考人招致には応じない考えを示した。
自民党はこれとは別に、衆院予算委員会で「政治とカネ」に関する集中審議を6日に開くことも民主党に提案したが、折り合わなかった。
自民党の町村信孝・前官房長官は2日の町村派総会で、「ある種の政治資金ロンダリングだ。
代表辞任に十分値する」と指摘した。
谷垣禎一・元財務相も古賀派総会で、「他人に厳しく自分に甘い体質が明らかになった」と批判した。
与党が鳩山氏の問題をことさら取り上げるのは、衆院選に向けた巻き返しのきっかけにしたいからだ。
衆院解散が近づく中、自民党役員人事の見送りなどで麻生政権は混乱し、内閣支持率はさらに低下する可能性もある。
首相はなお東京都議選(7月12日)直後の解散を模索しているが、反対する与党議員は多い。
そうした議員には、鳩山氏への追及は、首相に解散を先送りさせる格好の理由になる側面もあるようだ。
民主党は「6月30日の鳩山氏の記者会見で、説明責任は果たした」としている。
与党の追及も、「大げさにして選挙を有利に戦いたいだけだ」(岡田幹事長)としてかわす考えだが、こうした姿勢に他の野党からも批判の声が上がっている。
共産党の志位委員長は2日の記者会見で、「違法行為の動機と金の出所が説明されていない」と述べた。
社民党の福島党首も「5万円以下の(匿名)献金について説明責任は尽くされていない」と語った。
西松建設の違法献金事件を受けて民主党が設置した第三者委員会の委員を務めた郷原信郎・名城大教授も2日、都内で記者会見し、「党として調査委員会を設置し、客観的な事実を把握すべきだ」と指摘した。
党内では「代表に2代連続でカネの問題が出たことはボディーブローのように効いてくる。
早く事態を収拾しないと、潮目が変わりかねない」(若手)という不安の声も出ている。
(2009年7月2日21時21分 読売新聞)
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