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世の中には「理屈を超えたお笑い」というのがある。この種のお笑いは俺たちを楽しませ、笑わせてくれる。綾小路きみまろさんの漫才はこの種のお笑いに入るかもしれない。一方でお笑いには「理屈を外れたお笑い」というのもある。日本の選良とされる人たちがやっているのだから、さぞ考え抜いてやっているんだろうと思い、世間の人たちも、どうしてそうなるかと一生懸命に考えるらしいのだが、何をどう考えても、どこをどう見ても、もともな理屈などないことがわかり、唖然として笑ってしまうしかなくなる。その種の笑いが「理屈を外れたお笑い」。笑いはするもの、面白くも何ともない。
例えば、少し前に与謝野馨大臣に関するこんな記事があった。
迂回献金:オリエント貿易、社員に寄付分補てん
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090625k0000m040133000c.html
こりゃ与謝野さんの会計責任者は逮捕されてと思いきや、何〜〜もない。マスコミもニュースにしているというのに、「説明責任」なんて騒がない。見た限り、小沢さんのときには大騒ぎした政治資金オンブズマンも音沙汰なし。自民党はもちろん「説明責任」なんて言うわけがない。
ここまでくると、検察が何を基準に「悪質だぁ」と言ったり逮捕、拘束、起訴するか、理屈がまるで分からないから、少しはまともなジャーナリストと称する人たちは検察の基準について何か書くだろうと思っていたら、それもなし。政治資金規正法違反で目に付いたものといえば、上杉さんが書いたこんなもの。
「故人献金」疑惑の鳩山代表が開いた釈明会見をどう評価するか
http://diamond.jp/series/uesugi/10084/
今更、政治資金規正法違反なんて、追うべきまともな理屈などないから、もうどうでもいいやと世間の人は結論づけているだろうに、こんなものを書く価値がどこにあるんだろうか。もしジャーナリストがまだ何か書く価値があるとするなら、検察はどのような基準で政治家の秘書を即刻逮捕、拘束、起訴するのかってことだけだろう。まさに第三者委員会が問いかけ、誰も答えていないことだ。上杉さんをはじめとするジャーナリストもまた「理屈を外れたお笑い」、笑っちゃうしかない人たちということだろうか?
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/
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