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(回答先: 漫画家らセンター設立の必要性訴え 投稿者 あややの夏 日時 2009 年 6 月 30 日 20:21:08)
6月10日12時12分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090610-00000544-san-ent
アニメやマンガ、ゲームなどメディア芸術全般を収集展示する「国立メディア芸術総合センター(仮称)」をめぐって、議論が持ち上がっている。アニメやマンガは日本が世界に誇るコンテンツ。貴重な原画や資料の保存収集などのために拠点は必要との意見の一方で、具体的な展示内容が不明なことなどから無駄な支出を懸念する声も少なくない。賛否両論の中、同センター整備費117億円を盛り込んだ平成21年度補正予算が成立。国立初のメディア芸術の拠点整備計画が、年度内にも具体的に動き出す。(堀晃和)
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「総理がアニメの殿堂、アニメがお好きなことは分かりますけれども、ハコモノにそんなお金を使う必要があるのか。マンガ喫茶の民業圧迫になる」
5月27日の党首討論で、民主党の鳩山由紀夫代表は辛辣(しんらつ)な表現で補正予算をやり玉にあげた。4月の代表質問では「巨大な国営マンガ喫茶」とも揶揄(やゆ)した。市販のマンガを来場者が自由に読めるような印象を与える発言だが、文化庁は「そんな施設にする意図は全くない」と反論する。
8日には自民党内からも不要論が出始めたが、計画の発端は平成19年2月、安倍晋三首相時代の閣議決定。「文化芸術の振興に関する基本的な方針(第2次基本方針)」の「メディア芸術などの新しい文化芸術の国際的な拠点を形成することも検討する必要がある」との提言に沿ったものだ。
10年から始まった「文化庁メディア芸術祭」も背景の一つ。今年2月開催の第12回は、アニメーション部門の大賞作「つみきのいえ」が上映されたほか、デジタル技術を使った芸術作品などが話題を呼び、11日間で約5万5千人を集める人気イベントに成長した。文化庁によると、芸術祭は期間が限定されるため「クリエーターから常設の場が欲しい」との意見が以前からあったという。
「つみきのいえ」は米アカデミー賞を受賞。改めて日本発のアニメの上質さを立証することになった。
文化芸術振興基本法は、メディア芸術を「映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術」と定義。国はその振興を図ることになっている。アニメ、マンガの施設との印象が先行しているセンターだが、文化庁は「デジタル技術を使ったメディアアートの展示収集も重要な機能の一つ」と力説している。
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■漫画家間でも温度差
センター設立には、漫画家の間でも温度差がある。
痛烈に批判したのは、石坂啓さんだ。民主党の勉強会で「額縁に入ったマンガの原画を見に来るようなマンガ好きはいない」「苦しい生活をしている人たちを救うためにお金を使うべきだ」と突き放した。一方、里中満智子さんは、この問題を考える懇談会で、「マンガの原画の収集、保存、補修のためにも拠点は必要」と訴えた。
文化庁の構想では、センターは4〜5階建てで延べ床面積1万平方メートル程度。展示室やアニメなどの上映ホール、収蔵庫などが設置される。展示・収集・保管に加え、メディア芸術の歴史や動向の調査研究、人材育成などもはかる。東京・お台場が有力候補地の一つで年間目標来場者数は約60万人。年間入場料収入を1億5000万円と見込む。運営は民間に委託し、自己収入でまかなうという。
民主党などが指摘するように「無駄な事業」となるのか。「ジャパン・クール」と世界的に高く評価されるマンガ、アニメなどのメディア芸術の拠点として「内外の人に喜んでもらえる施設」(銭谷真美文科省事務次官)になるのか。文化庁は15人態勢の設立準備室を設置。具体的な展示内容などの検討をはじめる。
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