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http://mainichi.jp/select/today/news/20090626k0000e010086000c.html
麻生太郎首相は26日、衆院選に向けた体制整備の一環として自民党役員人事の調整に着手した。党三役などの交代が焦点で、民主党との対決に向け、街頭遊説やテレビ討論などの能力を重視した「選挙の顔」を充てることを検討している。閣内から党役員に起用する場合は後任の補充や、併せて与謝野馨財務・金融・経済財政担当相や佐藤勉総務相・国家公安委員長の兼務も解消する方向だ。
役員人事は7月1日に10年度予算案の概算要求基準(シーリング)を閣議了解した上で、2日にも実施する意向とみられる。
党三役のうち、幹事長や政調会長は首相と並び選挙の顔として全国を遊説し、テレビ討論などでの「発信力」が求められる。細田博之幹事長や保利耕輔政調会長には「地味」との批判もあり、党内では、説明能力などに定評がある舛添要一厚生労働相や石破茂農相らを充てるべきだとの声があがっている。
党役員人事と併せ、与謝野、佐藤両閣僚の兼務解消と一部閣僚の交代を含めた「補充」も行う方針。ただ、就任以降取り組んできた経済対策などの実績を首相は選挙戦でアピールする意向で、全閣僚の辞表を取り付けて組閣し直す内閣改造の形はとらない。
首相は人事刷新を行ったうえで、「麻生おろし」の動きをにらみ、都議選(7月3日告示、12日投票)前後に解散し、8月2日や9日の投開票も模索している。ただ、与党内には慎重論が根強い。
首相は25日の日本記者クラブでの会見で、内閣改造について「今直ちに変えなければならないと思っていない」と否定する一方、党役員人事については「いろんな方がいろいろなことを言う。丁寧に拝聴している」と含みを残していた。
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