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麻生首相の「自爆解散」(1)
[政界インサイドレポート]
2009年06月22日 11:58 更新
検察が狙う民主党への新たな国策捜査
絶体絶命の麻生首相に2度目の「神風」は吹くか
国会は重要法案の審議がほぼ終り、焦点は解散時期をめぐる攻防に移った。
麻生首相に与えられている選択肢は限られている。国会の会期は「7月28日」まで1カ月あまり残っているものの、解散は天皇の国事行為であり、天皇、皇后両陛下の外遊日程(7月3日〜17日)を考えると、事実上、「7月2日までの解散→8月2日投票」か、「7月下旬解散→8月30日投票」に絞られつつある。
総選挙の前哨戦である東京都議選(7月12日)前の解散に踏み切るか、都議選の結果を見てから解散するかの選択だ。
どちらを選ぶかで、首相を取り巻く状況はガラリと変わる。
麻生首相が解散を引き延ばして都議選に突入すれば、
「都議選大敗なら、首相の責任問題。8月に総裁選を前倒しすることになるだろう」(町村派の山本拓・元農水副大臣)
と、自民党内で”麻生おろし”の声が高まり、総裁選前倒しによる首相交代論が勢いづく。すでに山本氏の『総裁選前倒し実施を実現する会』には70人以上の署名が集まっている。その大勢は、「都議選の結果にかかわらず麻生首相では戦えない」と、何が何でもクビをすげ替えようと機会を待っている勢力だ。
そうなると麻生首相の解散のチャンスは都議選前しかないが、本人は「勝てない博打はしねぇ」と、またしても決断を先送りの構えだ。
<「首相抜き」の内閣改造談合>
それは自民党の終焉を予感させる光景だった――。
「ここは改造で乗り切るしかないだろう」
鳩山総務相の辞任騒動のさなか、自民党では麻生首相の後見役である森喜朗・元首相の”鶴の一声”で派閥領袖たちが会合を重ね、内閣改造に向けた人事を話し合っていた。
現在、麻生内閣には”酩酊会見”で辞任した中川昭一氏と鳩山前総務相の2人分の大臣ポストが空席になっているが、改造の柱は、細田博之・幹事長と河村健夫・官房長官の交代だった(舛添要一・幹事長、与謝野馨・官房長官、町村信孝・蔵相…)
森氏の意を受けた町村派会長の町村・前官房長官が津島派会長の津島雄二・元厚生相と会談したのを皮切りに、各派の調整で改造内閣の骨格が固まっていった。
「幹事長は選挙の顔。地味な細田では応援要員にはならない。西川問題を収拾できなかった河村も官房長官失格だ。人気のある舛添を幹事長に抜擢し、3大臣兼務の与謝野は補正予算が成立すれば景気対策も一区切りつくから官房長官として閣内を仕切ってもらう。かわりに幹事長ポストを明け渡す町村派から町村さんを財務相に起用し、舛添の後任の厚生労働相には甘利明・行革相の横滑りさせるなど、各派の領袖たちが大臣ポストの配分を進めている」(町村派幹部)
内閣改造といっても、起用された大臣の在任期間はせいぜい総選挙までの1〜2カ月で、何の政策にも取り組めない。だが、選挙が厳しいベテランほど、箔をつけるために現職大臣の肩書きが欲しい。
派閥領袖たちは鳩山辞任を好機と見て大臣ポストの談合をしていたのである。
〜つづく〜
http://www.data-max.co.jp/2009/06/post_6000.html
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麻生首相の「自爆解散」(2)
[政界インサイドレポート]
2009年06月23日 08:00 更新
<検察の「援護射撃」に望みをかけた麻生>
ところが、肝心の麻生首相が抵抗を始めた。
「改造は今は考えていない」
そう言い張り、森氏の助言にも、菅義偉・選対副委員長ら側近の勧めにも色よい返事をしない。
麻生派幹部がいう。
「麻生さんは自分より人気のある舛添を幹事長に据えるのが気に食わない。自分抜きで人事が進むことにもヘソを曲げて、都議選に負けなきゃいいんだろうと応援行脚に夢中になった」
自民党の都議選の勝敗ラインは、自公両党で過半数の「64議席」(現有は自公で70議席)の確保とされている。小選挙区制の衆院選と違って、都議選は中選挙区だけにドラスティックな逆転は起こりにくい。情勢は、「民主党は10議席以上伸ばしそうだが、それでも自民40、公明22〜23議席は見込める。あと一息でなんとか過半数は維持できる」(自民党選対幹部)という微妙なものだ。
麻生首相には”勝算”があった。
検察による民主党つぶしの「援護射撃」を期待しているのである。
6月19日の西松建設元社長の初公判では、地検が冒頭陳述で「小沢事務所が公共工事の天の声を出していた」と断罪し、民主党の代表交代で鎮静化するかに見えた「小沢vs検察」の攻防が再び火を噴いた。さらに大阪地検特捜部が手がけている偽障害者団体の郵便不正事件でも、6月14日に逮捕された厚労省女性局長の捜査の先に、民主党の石井一・副代表と牧義夫・代議士の”関与”疑惑が浮上している。
「前局長の拘留期限は7月4日。ちょうど東京都議選の告示直後だ。特捜部はその頃から政界ルートの捜査を本格化させる方針で、国会に民主党議員の逮捕許諾請求が出される可能性が強い。そこで民主党批判のキャンペーンを大々的に展開すれば都議選は乗り切れる」(官邸筋)
麻生首相が自ら都議候補全員の事務所を応援に回ることを決めたのも、そうした検察の情報を事前に得たうえで「麻生で都議選に勝った」という実績をつくることができると計算しているからだ。逮捕までいかなくても、関与した議員の名前が報道されるだけで民主党には逆風になっている。
〜つづく〜
http://www.data-max.co.jp/2009/06/post_6002.html
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麻生首相の「自爆解散」(3)
[政界インサイドレポート]
2009年06月24日 08:00 更新
都議選で自公過半数でも”総裁リコール”の動き
麻生の”バカヤロー”解散で自民党崩壊に向かう
<都議選前解散が最後のチャンス>
麻生政権が窮地に立つと、検察が動き、「神風」を吹かす。
東京地検特捜部の小沢氏の秘書逮捕は、麻生政権崩壊のきっかけになるかと注目された定額給付金法案の採決をめぐる小泉元首相の造反劇の前日であり、”小沢ショック”に喜んだ自民党の反麻生派が大量造反を思いとどまったことから、麻生首相は間一髪、危機を脱し、支持率を盛り返した。
今回、大阪地検特捜部が郵便不正事件で厚労省の女性局長を逮捕し、民主党議員の関与が報じられ始めたのも、鳩山大臣が辞任した2日後だ。民主党の代表交代で内閣支持率が再び急降下し、それに追い討ちをかけるような鳩山辞任で首相が強い批判を浴びているさなかだった。追い詰められた麻生首相は”夢よもう一度”と縋りつこうとしている。
実際、疑惑は疑惑で解明する必要があるにしても、政権交代を賭けた「天下分け目」の総選挙を目前に、首相に都合のいいタイミングの捜査が2度も3度も続くと、検察の姿勢に露骨な政治的意図を感じざるを得ない。
仮に、小沢秘書逮捕を機に検察批判を強める民主党に対し、検察が政権側と手を結んで「政権交代阻止」に動いているとすれば、むしろ、「自民党にとって一か八かの早期解散が総選挙の主導権を得る千載一遇のチャンス」(伊吹派幹部)という見方が出るのは当然だろう。
古賀誠・選対委員長や久間章生・元防衛相らは6月15日の麻生首相との会談で、「総選挙と都議選のダブル選挙」を提案した。ダブルといっても、同日選挙とは限らない。首相が7月はじめに解散し、検察捜査を総選挙のテコにすることを考えているかどうかを探るためだった。
しかし、麻生首相は、クビを横に振った。
「北朝鮮の船舶検査の法案もある」
東京選出の中堅議員がこういう。
「総理は検察捜査の神風でこれからまた支持率が上がると甘い見通しを描いている。だからせっかくの民主党批判のカードを都議選乗り切りだけに使って解散を先送りしたい。だが、こんな見え見えの捜査では総選挙の劣勢は変わらない。自民党は少しでも負けを小さくするしかないのに、首相就任直後の昨年10月、小沢秘書逮捕後の今年3月に続いて、また解散から逃げたいだけだ」
〜つづく〜
http://www.data-max.co.jp/2009/06/post_6003.html
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