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結局静岡知事選では浜岡原発の危険性についてはほとんど話題にならなかった。海野さんのマニフェストに原発の安全性を確保した上で原子力発電の促進というような文句があるが、浜岡原発と地震を関連させての記述はない。他の候補も同じようなもののよう。共産党の平野氏は、一応、浜岡原発、東海地震についてその危険性を述べている様子だが、マニフェスト自体がインターネット上では見ることが出来ないようす。
しかし、浜岡原発は大変に危険な施設であり、大きな地震が来たときには大災害を引き起こす可能性が高い。他の原発も含めて浜岡原発もそれが建てられている岩盤は砂岩で出来ていて、大きな地震の際には岩盤自体が破壊される可能性がある。
おまけに、原発の廃止というのは、とても手間がかかり、現実問題として少なくて10年以上、多分、数十年はどうしてもかかるはずなのだ。なぜなら、高レベル廃棄物の処理方法はまったく決まっていないし、低レベルの廃棄物、つまり、放射能汚染したコンクリートや原子炉部品などは、やはり、埋設処分するとだけ決まっていて実際に埋設する場所は決まっていないし、誰が放射能を浴びながら解体するかも大きな問題として残っているからだ。
そして、数十年先には、東海地震が南海地震や東南海地震とともに同時発生するかもしれないと指摘されている。
原発に比べるとほぼ全ての点で優位なのが地熱発電だ。技術的には既に実用化され、安全に安定的な電力供給が出来ている。二酸化炭素を排出することもないし、発電コストを考えても、火力や原子力よりも安くつくことが指摘されている。
風力や太陽光は、天候に左右されるし、何よりも、出力が非常に低いので、産業用に使うことがまず出来ないが、地熱なら十分に産業用にも使うことが出来る。
日本は火山国であるので、その意味で地熱発電に向いているが、本来、どの国でも国土があるわけで、国土があれば地熱発電は可能だから、いわゆる資源の偏在による資源分捕り合戦が起こることがないエネルギー源が地熱だ。オーストラリアでは、地下4000mまで井戸を掘りそこで高温岩体発電をやる試みがされていると言う。これが実現すれば、世界中のエネルギー問題が解決する可能性が高い。オーストラリアの他にも、フランスやスイス、アメリカのカリフォルニアなどで高温岩体発電が試みられていると言う。
そして、オバマ大統領が、高温岩体発電について今回のサミットで何も触れなかったことに、アメリカの国家戦略を見るような気がする。オバマ大統領は自国では地熱開発に力を入れているが、他国にはそれを促そうとはしていない。彼がそれをやってしまうと、せっかく手に入れたイラク石油利権などが余り意味を持たなくなってしまうからかと感じるが、石油はエネルギー資源というよりも今後は化学製品原料として十分に価値があるはずで、オバマ大統領が高温岩体発電に触れないのは、単に、他国のエネルギー自立を嫌がっているとしか見えない。
出来れば、今回の総選挙で、従来の地熱発電や高温岩体発電についての議論が行われてくれればと思う。
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