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(回答先: なぜか反対する人が多いが、納税者番号のような国民管理番号は必要だろう。 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2009 年 7 月 09 日 23:17:37)
オーウェルの小説『1984年』に描かれた社会へ
個人情報を記録したデータベースに、住民票コードが付加されるであろうと容易に推察できることが、実はもう一つあります。
オンライン一括法が施行されれば、住基ネットを使うことにより、年金受給者が毎年提出する現況届、すなわち生存を確認する届けのかなりの部分は必要なくなると政府は説明しています。厚生労働省が一括して、全国センターのサーバーに、個々の年金受給者について検索をかけ、死んでいないかどうか調べれば済むからです。
しかしながら、数千万人にのぼる年金受給者の数から考えれば、厚生労働省の職員が受給者一人一人を検索し画面で確認することは不可能です。コンピュータを使って自動的に全国センターの本人確認情報と照合することになるでしょう。そのためには、年金給付に関するデータベースに、住民票コードを入れるのは、まず間違いありません。
名寄せを容易に行なうためには、住民票コードを共通の番号としてデータベースに記録することとともに、これらのデータベースがネットワークで結ばれている必要があります。
1997年1月から、各省庁内のネットワークを相互に接続する省庁間ネットワークである霞ヶ関WANが運用されています。これを使えば、各省庁が保有する個人情報が記録されたデータベースをネットワークで結ぶことは、それほど困難ではないでしょう。
既に、各省庁に置かれた住基ネット端末と全国センターのサーバーとの接続には、この霞ヶ関WANが利用されているようです。住民票コードである11桁の数字を端末に入力するだけで様々なデータベースを同時に検索し、住民登録・戸籍・税・健康保険・医療・福祉給付・介護保険・年金・免許・旅券・犯歴などの個人情報を瞬時に一つの画面に表示することも、近い将来、不可能ではなくなるでしょう。
ところで、政府は、これまで住民票コードの民間利用は禁止されていると説明してきました。が、現実には、政府の税制調査会や経済財政諮問会議では、住民票コードの納税者番号への転用が検討されています。
納税者番号は取引の場において相手方に知らせるのが原則ですから、住民票コードを納税者番号に使うのであれば、当然、民間利用は解禁されます。そうなれば、住民票コードでの個人情報の名寄せを行なうのは、行政機関に限らなくなります。また、住民票コードをキーにして民間企業が収集し記録保存した個人情報が、政府に提供されることも、当然あり得ると考えるべきでしょう。
こうして、国民の一挙手一投足が全て政府によって把握され、監視される社会、まさに、オーウェルの小説『1984年』に描かれた社会が日本に出現することになります。
私は、これまで長いあいだ歴史家が解明してこなかった、一つの疑問にとらわれていた。ドイツ人は常にユダヤ人の名簿を持っていた。
ある日突然、・・・・・・名簿に載っている者は明日東方への移住のため駅に集合するように、との通達を張り出していくのだった。しかしその名簿をナチはどこで手に入れたのか。・・・・・・
答えは、IBMドイツの人口調査システムと、類似の高度な人口計数・登録技術である。[17ページ]
・・・・・・官庁のパンチカード記録熱の高まりに対処するため、内務省高官は、すべての個人情報を集中する25階建ての円形のデータ塔を建てるという奇抜な提案を検討した。この提案は却下された。建設と開館準備に何年もかかるからである。
しかし、その未来的なコンセプトは帝国の計画立案者らを開眼させた。
想像上の塔の25階の各階には、誕生月を表す12の部屋が円を描いて並ぶ。各部屋にはそれぞれの月の各日に1台ずつ、31台のキャビネットがある。各キャビネットには、それぞれ7000件の名前が入っている。人口調査局から登録簿とその改訂簿が送られてくる。そうして6000万人のドイツ人をすベて、住所が変わっても同じところで扱われ、相互参照することができる。データは約1500人の配達係が、ファイルを運ぶ磁気のように部屋から部屋へ走り回って集められる。[105ページ]
IBMが存在しなくてもホロコーストはやはり起こっただろう。IBMがなかったならばホロコーストは起こらなかった、などと考えるのは、大間違いもいいところである。・・・・・・自動化システムとテクノロジーが果たした決定的な役割を特定することは、理由のあることである[18ページ]
私たちの多くが、コンピュータ化時代や情報化時代に浮かれている。・・・・・・
テクノロジーの足跡を顧みて検証すると、私に言わせれば、それは「理解の時代」である。ナチがどうやって名前を手に入れたのかを私たちが理解しないかぎり、さらにより多くの人々について、さらにより多くのリストが作られていくことになるだろう。[24ページ]
エドウィン・ブラック著「IBMとホロコースト」柏書房、2001年より
当サイト管理者が、上記引用文を掲載したのはIBMを批難するためではありません。テクノロジーを間違って使えば、とんでもないことになることを知っていただきたいからです。当サイト管理者は、現在のIBMが日本のコンピュータメーカーとは違いバリアフリーなどに積極的に取り組んでいることをむしろ評価しています。
http://www.jj-souko.com/elocalgov/contents/c141.html
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