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(回答先: 「防衛」は安全を保障しない……マクナマラは「戦争の家」で「九条」の真理を学んでいた! by 大沼安史の 投稿者 ヤマボウシ 日時 2009 年 7 月 08 日 13:35:09)
机の上の空 大沼安史の個人新聞
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2009/07/post-51ee.html
2009-07-08
〔コラム 机の上の空〕 モラル・インテリジェンス
米国の歴史家、ハワード・ジン氏が「デモクラシーNOW」の番組に電話出演し、マクナマラについて語っていた。
⇒ http://www.democracynow.org/2009/7/7/vietnam_war_architect_robert_mcnamara_dies
ハワード・ジン氏は第2次世界大戦中、B17爆撃機の爆撃手として、ドイツなどへの空爆作戦に従事した経験の持ち主。
戦時中、爆撃隊のコンサルトとして空爆を効率化する任務に就いていたロバート・マクナマラについて、どんなことを言うのか、興味があったので聞いて見た。
ジン氏は、マクナマラには「表層的な知性」しかなかった、と指摘していた。
より正確には、「頭のよさ、知性、教育における表層的な質」しか持たない人間の代表だった、と。
ジンン氏はさらに、こう続けた。
*「表層的な知性」はいまなお、世間一般で、ひどく尊敬を集めている
* 結局、それは、テストでどれだけ得点したか、どれだけスマートにやれたか、どれだけ情報を消化したか、どれだけ覚えた答えを返せたかで子どもを判断している……あのやり方と同じことだ、
――と。
ジン氏は、マクナマラに欠けていたものも指摘していた。
それは、モラル・インテリジェンス(道徳的知性)!
It seems to me one things which we should be thinking about, is that McNamara represented all of those superficial qualities of brightness and intelligence and education that are so revered in our culture. This whole idea that you judge young kids today on the basis of what their test scores are, how smart they are, how much information they can digest, how much they can give back to you and remember. That’s what MacNamara was good at. He was bright and he was smart, but he had no moral intelligence.
そしてジン氏は、こう続ける。
「勝つか、負けるか」ではなく、「正しいか、正しくないか」を問う、新しい世代を育てなければ、と。
What strikes me as one of the many things we can learn from this McNamara experience is that we’ve got to stop revering these superficial qualities of brightness and smartness, and bring up a generation which thinks in moral terms, which has moral intelligence, and which asks questions not, “Do we win or do we lose?” Asks questions, “Is this right? Is it wrong?” And McNamara never asked that question.
ジン氏は大学で教えていたこともある人。
たぶん、あの有名なロバート・コールズ氏の著作を念頭に、「道徳的知性」の再生を説いたのだ。
なるほど、と思った。
そして、思った。この、「表層的知性における道徳的知性の欠如」こそ、われわれの日本でも、諸悪の根源にあるものではないか?――と。
卑近な例を挙げれば、「政治」を「オレサマの人気」の角度でしか見ることのできない、あのまんま氏がそうだ。
最近、ヒステリックに語られる「学力主義」がそうだ。「社会保険庁」がそうだ。「永田町・霞ヶ関」がそうだ。
何もかもがそうだ。
モラルがすっぽり抜け落ちている。
目先の「勝つか、負けるか」ではなく、「正しいか、正しくないか」、根底でものを考えなさい……「アメリカの良心」、ハワード・ジン氏の言葉は、いつもシンプルで、凛としている。
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