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女性記者に「ストーカーで訴えてやる」 東国原知事ブチ切れの「一部始終」
7月8日20時15分配信 J-CASTニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000003-jct-soci
東国原英夫宮崎県知事が、2009年7月7日の定例記者会見で、朝日新聞社の女性記者に「ストーカーで警察に訴えてもいいくらいですよ」とブチ切れた。記者が県内の土木事業再編案が否決されたことに触れ、知事自身が提案した改革すら達成出来ないのに「国政に出て大丈夫か」、という内容の質問がカンに触ったようだ。
■「なんか、意地悪な言い方をしますね、あなた」
東国原知事と記者とのやり取りの詳細はこうだ。
記者が「地方を変えるには、国を変えなければいけないと国政を目指しておられますが、先日の定例県議会で、県の土木事務所の再編問題がでて、それが否決されました。知事として県の無駄を無くすという行政改革、結果的には調整ができなかった。知事は地方分権のために国政に行くとおっしゃっている。しかし、宮崎県の土木事務所の再編すら調整できなかったことになるのですが…」と質問している最中に、知事は、
「根回し?なんか、意地悪な言い方をしますね、あなた」
と口を挟んだ。記者が、
「ちょっと、最後まで聞いてもらっていいですか?」
と質問を続けようとすると、知事は突如、質問の内容と全く関係のない事を話し出した。
「(取材で自分の後を)つけてくるのやめてくださいよ。走りながらですね、邪魔ですから。私もプライベートありますからね。それからあなたの生活態度を改めてください。私が走るとき藪の中とか、大淀川とか、ずっとつけてくるのやめてください。あれはプライバシーの侵害になります」
さらに、
「それはですね、こういう人間(質問した記者)がそういうことをおっしゃるということですね!? それを前提にしておきます」
と語った。
記者は知事の話を聞かなかったように、こう質問を続けた。
「そういった中で国に行かれるとすれば、もっと難しい調整を行っていかなければならないと思うのですが、土木事務所再編問題否決も踏まえて、今後国で、もっと難しい調整を行って行かれる自信はおありでしょうか?」
知事は力強く「あります!」と答えた。記者が「具体的にはどのように?」と質問を返すと、知事の回答はまた違った方向に走った。
■「ストーカー!警察に訴えてもいいくらいですよ」
「あの、(記者の)取材体制を反省してからですね、まず自分のですね、取材の仕方をですね、それを反省してくださいよ。同時にですね、あなたの質問にはあまり答えたくないんですけどもね、ああいう取材の攻勢のされかたをされますとね、いつもずっと後をつけられて。ストーカー法ですよ、あれは。ストーカー!警察に訴えてもいいくらいですよ」さらに語気を強め、
「聞いてらっしゃいますか?その取材方法を改めるということを条件に、お答えさせて頂きます」
そして知事は、長々と地方分権の意味や、日本の地方政治の歴史などについて語ったのだが、記者は食い下がった。土木事務所問題は県民に理解を得られなかったため否決された、とし、
「地方分権はこれから県民じゃなくて国民を相手に進めて行かれると思うんですけど、国民の理解は得られる自信はあるということですね?」
と質問した。以下こんなやり取りが続く。
知事:「自信がある、ない、ではなく理解を求めなければならないでしょ」
記者:「すいません、私が伺いたかったのは、え〜〜」
知事:「答えたじゃないですか」
記者:「ちょっと、あの、伺いたかったことと違うんですけど。知事の答えが」
知事:「だから答えたじゃないですか。土木事務所のことですよね。お答えしました。そして調整のことですよね。調整できるかどうかわかりませんが、分権は推し進めなければいけない。中央でそういうことをできる自信があるかないかと言われると、自信があるから行く!できないかもしれないけれど、民権運動、国民運動を進めていく」
記者:「もう一度繰り返しますけれども、土木事務所の再建問題は、知事が一番最初に無駄を無くす行政サービスの向上を訴え、統合再編をして、その時も知事は必要だから提案されたと思うんですね。結果、地域住民の理解が得られずに、そして議会でも否決になった。それは宮崎県の土木…」
発言の途中で知事が割って入り
「言っときますけど、地域住民というのは宮崎県全体じゃないですからね」
記者:「質問を最後まで聞いていただいてもよろしいでしょうか」
知事:「あなたの取材方法がですね、非常にルール無視の取材方法なんですよ。私の答え方は、私もルール無視でやっているんですよ」
記者が「今は定例記者会見ですよ」と切り返すと知事は、
「そうなんですよ。じゃあ、定例記者会見だけにお答えします。いっさい来ないでください!ましてや、その、走ったりですね、後を付けたりですね、そんなことしないでください。いいですか?約束してください。そうすれば定例記者会見、ぶら下がり等でお答え致します」
■「それでですね、気軽に話しかけてこないでください」
さらに、記者が、
「意味が分からないんですけど。全然」
知事:「言葉で分かりませんか?つけないでください、私を。後をつけて走ったりしないでください。それでですね、気軽に話しかけてこないでください。約束してください。そうすれば正式な場で質問にお答えします」
記者:「それで続きなんですけども、時間がないんで」
知事:「時間がないんですよ。別に作りましょうか?あなたがそんな訳の分からない質問をずっと続けているから他の(記者の)方に(質問の順番が)回らないんですよ。答えたじゃないですか。お答えしました。私なりにお答えしました。他の(記者の)方に回して頂けますか?」
以上で東国原知事と朝日新聞の女性記者とのやり取りが一旦終了した。
知事と記者とのこれまでの関係がどうなのかが分からないと、なんともいえない意味不明な質疑応答だが、知事と朝日新聞の「バトル」は以前にもあった。知事は08年10月19日のブログで、
「昨日の在京県人会や移住セミナーで朝日新聞・宮崎版のK記者の悪意性・私見性・恣意性に満ちた記事・論調について、疑義を述べさせて頂いた」
と書いた。さらに知事はその記者について
「その社風とか言う前に、元々ああいう性質の人間性なのだろうと思う。ああいう人間が社会にいることが残念で、その中で仕事をしなければならない自分の境遇を憂い、寂しく思う」
と痛烈に批判した。事の発端は朝日新聞の08年10月18日の記事。記事には知事の次期衆院選出馬をめぐる言動について、
「複数の県議が『すでにオオカミ少年状態』と断じているのも事実だ。知事も含めた一連の迷走と混乱が有権者に印象づけたのは、『政治家』の言葉の軽さだけだった」
と書いたことだ。08年10月21日の定例記者会見で「朝日の記者への個人攻撃だったように思える」という質問が記者からされると、知事は、
「その方の取材方法を1年何か月近く見て、人間として、取材の仕方、論調(に問題がある)一行ずつその人(記者)と話をさせていただいて良いくらいだ」
などと語っていた。
この時、ネット上には朝日新聞批判と知事を支持、応援する書き込みが多く出ていたが、今回の朝日新聞記者との「騒動」については、「記者からの無意味な質問で切れなかった政治家は存在しない」といったものもあるが、
「東もキレるようになったら、追い詰められた証拠」
「記者は夜討ち朝駆けが仕事だろうに。 総理になったらこんなもんじゃないんだぜ。人間の醜い部分が丸出し」
「小さいよ、東、人間が小さい。麻生、安倍といい、人間が小さいのが多いね。すぐ噛み付くしかないような奴」
といった知事を批判する声が多いようだ。
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