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■6月某日 麻生政権の支持率が軒並み10%台に低落した。これでは解散総選挙に踏み切れないので満期いっぱいやるつもりだとか、来月5日の静岡県知事選、来月12日の東京都知事選で惨敗すれば麻生下しの声が一挙に噴出するので総裁選前倒しとか内閣改造をやるべきとか、永田町の自民党はかまびすしい。しかし、鳩山総務相の首を切り、疑惑だらけの日本郵政の西川義文社長を続投させる方向を選択したことで、国民の麻生政権に対する不信感は極限に達したということではないか。小泉元総理をバックにした中川秀直元幹事長や菅義偉選挙対策本部副部長、そして一部財界人らの強い意向に麻生総理が屈して、盟友・鳩山総務相のクビを切ったという図式である。こういう連中には国民の間に蔓延している飽きれ果てた空気が読めていないのだ。永田町政局で頭が目一杯で、今国民が何を期待しているかということは吹っ飛んでいるのだろう。自己保身と権益しか頭にない霞ヶ関官僚と同じで、いつしか反国民的な思考に陥っていることすら気がつかないのではないか。
麻生政権がこうした末期症状を呈している中で、危機感を一番感じているのは菅義偉ではないかと思う。菅は働きながら法政大学に学び、その後政治家秘書になったたたき上げ政治家。自分の出自もあってか、政治家の世襲制に強く反対し、次の総選挙から世襲規制案を導入したいとブチあげたが、世襲議員が三分の一を占める自民党内から総スカン。いつの間にかその案は吹っ飛んでしまったが、その腹いせかどうか不明だが、菅は鳩山総務相下しに動いた。その菅の強みは側近のメディアを使って、マスコミ操作を巧妙に仕掛けるコウモリ・タイプだという点だ。
西松建設の国沢前社長の初公判が開かれたことで、検察側はここぞとばかり小沢一郎秘書の大久保起訴の一件をもち出して「東北のゼネコンでは天の声があった」などというリーク情報をわざわざマスコミに流していた。いっておくが、大久保秘書の初公判ではないのだ。検察の政治的なヤリクチに対しても、司法記者クラブ所属のメディアの無批判的な検察御用ぶりは相変わらずだ。そして、この「天の声」に飛びついたのが菅義偉だった。「説明責任を果たせ」「必要なら国会に呼んで事情を聞きたい」と語った。せっかく苦労して政治家になったものの、いまだ道半ばの菅にとって、政権に執着する思いは事のほか強いのだろう。しかし、もう国民は麻生自民党・公明党政権にあきれ果ててして見切っているのではないのか。代表を下りた小沢をそこまで執拗に批判するなら、検察がいつの間にか不起訴処分にしていた二階経済産業大臣はどうなんだ。検察審査会は「不起訴は相当ではない」と再捜査の結論を出した。当然だろう。二階も国会に一緒に呼んだらどうか。さすがの寝業師・菅も手のうちがなくなっているという証明だろう。
ま、そんなあげあしとりの政局争いよりも、政治とカネに関しては西松建設事件を教訓にして各政党はマニフェストで企業団体献金廃止を宣言して総選挙で戦えばすむ話だ。しかし、民主党も高支持率に油断していると、国のすべての権力を統括する自民党はあらゆる手段で民主党潰しを仕掛けてくるはずだ。それ以外に麻生内閣の支持率が上がるまったく理由は考えられないからだ。これから大久保秘書の公判もあることだし、厚生労働省の女性局長逮捕で民主党ベテラン議員への波及もあるかもしれない。「西松建設事件は自民党には及ばない」発言の漆間内閣官房副長官もその後はすっかり音なしの構えだが、もと警察庁長菅であるという出自を忘れてはなるまい。油断大敵!!
★どうやら本気で「自民党はあらゆる手段で民主党潰しを仕掛けてくる」ようだ。
その一例が橋下の「民主党の国家像は現実離れ」発言や農林水産省の井出道雄事務次官の「民主党の農業政策批判」発言だろう。
傍目から見ると(たぶん)勝負はもう着いているのだが、当人たちはあきらめきれないのだろう。
近年まれに見る政権断末魔の政治ショーの幕開けという感じで、どのような魑魅魍魎が飛び出してくるか、(一昔前の見せ物小屋のチープさはあるものの)興味津々ではある。
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