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http://www.amakiblog.com/archives/2009/06/22/#001419
2009年06月22日
国民への背信で塗り固められた日米外交史
歴代の外務事務次官経験者が、「核持込に関して日米間に密約があった」、と共同通信に明らかにした事が報道されたのは5月31日だった。
これほどの大きなニュースが配信されたのに、6月1日の東京新聞だけがそれを一面トップで報じただけだった。
そして今また同じ事が繰り返された。
6月22日の東京新聞は一面トップで日本政府の国民に対するあらたな「背信」外交を報じている。
それはこういう事だ。
領海幅をできるだけ広く取ろうとする事はあらゆる意味で主権国家の当然の行為である。そして今日の国際法の下では少なくとも領海12カイリ(約22キロ)の幅がどの国にも認められている。
それにもかかわらず日本政府は、宗谷、津軽などの重要5海峡に限ってその領海幅を意図的に3カイリ(約5・6キロ)にとどめてきた。
なぜか。それは米軍の核搭載艦船がこれら海峡を通過するからだ。領海幅を3カイリにとどめておけば米軍艦船は公海を通過することになる。逆に12カイリとすれば、日本の領海内を米国の核搭載艦船が自由に通過する事になる。
この事を外務事務次官経験者は次のように語っているという。
「・・・(3カイリにした)おそらく唯一の理由だろう。だから自分は日本というのは恥ずかしい国、勇気のない国、だらしのない国だと思った・・・」
ただでさえ、政府・外務省は核持込を認める密約を重ねて国民を裏切っている。だから国民への背信をどれほど積み重ねても、もはや大差は無いと思うのだが、それでも嘘をつくことに対する良心が痛むのだろう。たとえ核密約がばれても、米艦船は公海上を通過している、という口実を残したかったのだ。少しでも嘘をつくことを避けたかったという事だ。
一体政府・外務省は、国民への背信外交をどれくらい積み重ねてきた事だろう。おそらく大小とりまぜれば戦後の日米外交史は「背信」に塗り固められた外交であるに違いない。
あらたな背信外交をこの外務事務次官経験者は共同通信社に証言した。それを共同通信社が各社に配信した。
それにもかかわらず、東京新聞が一面でスクープ報道したほかは、一切の報道がない。
これが日本の大手新聞の現実である。大手新聞もまた対米従属だ。日米関係にとって都合の悪い事を書かない。
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