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急いで書いたために推敲が行き届かず「検察vs小沢の戦い 9」はかなり文章が粗っぽくなった。 ポイントをまとめると、問題点は、政治資金規正法での西松建設の国澤さんに対する検察側の次の起訴内容であり、
「06年10月ごろ、西松建設のOBが代表をしていた二つの政治団体経由で、小沢氏の資金管理団体「陸山会」、同氏が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」、最高顧問を務める「岩手県総支部連合会」に対し、計500万円を違法に献金した(政治資金規正法違反)。」
ソース:朝日新聞 − 「小沢事務所、談合に「天の声」 西松建設公判で検察主張」
http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200906190059.html
検察が主張するように06年10月ごろの国澤さんの行為が違反であるなら、読売をはじめとするマスコミが報道した時効の問題はまったくの虚偽ということになる。規正法違反の時効は5年、期限が切れるのは2011年で、衆議院選挙を終わった後でも、別の検察幹部が言う「これだけの違法行為を立件する」余裕は十分にあった。ここから導き出される結論は一つ。衆議院選挙を前に、検察はただ単に小沢さんを陥れるために大久保秘書をいきなり逮捕、拘留、起訴したということ。
とはいえ、この結論を前提として、さらに報道されているいくつかの事実をつなぎ合わせると、俺たちはまた別の恐ろしい結論に達せざるを得ない。ちょっと思い出すだけでも、次のような事実が挙げられる。
・ 検察が小沢さんの秘書、大久保さんを逮捕、拘留、起訴した理由は、ほとんど言いがかりのようなものである。
・ 元警察官僚、現内閣官房副長官の漆間巌氏の「自民党議員に波及する可能性はないと思う」というオフレコ発言と、そうした発言がなかったかのようなその後の扱い
・ 少なくとも俺の回りでさえ検察の捜査を疑問視している人が多いのに、自民党から疑問視する声が聞こえてこない。
・ 今回の検察の捜査に対し指揮権発動がなされないばかりか、森法相が「私は検察に全幅の信頼を置いて、その独立性・中立性を尊重したい」という発言をしている。
ほかにも事実は挙げられるかもしれない。
最後の指揮権発動がされなかったことについて、元検事の郷原信郎さんは指揮権発動がタブー視されていることを挙げているが、むしろ俺は、タブー視するもなにも、麻生現政権には検察の捜査の是非を疑問視する気持ちさえない、あるいはできないという見方をしたい。大久保さん逮捕を仕掛けたのは自民党政権ではなく検察の方で、自民党はそのおこぼれに預かろうとしただけではないのか。もちろん、政権あるいは首相の座にあることだけが最重要事項で、他にはこれといった考えのなさそうな麻生首相を筆頭とする自公政権が簡単に漆間さんあたりに丸め込まれたことは考えられる。
これらの事実をつなぎ合わせると、最終的に出てくる結論は一つしかないと思われる。
「力関係において、警察検察官僚は麻生現政権ばかりでなく、自民党の上位に立っている。」
さらには、政権よりも上位にあるのだから、
「警察検察官僚による政治、社会支配が進んでいる。」
とも言えるかも知れない。
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/
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