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http://www.chosunonline.com/news/20090618000049
【コラム】北朝鮮に「核の傘」は通用するか(上)
「共産主義者に単純な恐喝は通用しない。共産主義者との交渉は、われわれが強大な軍事力を使用することを実際に考慮している、ということを相手が認識した時にこそ成功し得る」
これは、故ターナー・ジョイ米国海軍中将が書いた『How Communists Negotiate 』に出てくる一節だ。ジョイ提督は6・25戦争(朝鮮戦争)当時、休戦交渉の国連軍側首席代表として共産側と交渉を行った経験を持つ。
ジョイ提督は1955年に出版した同書で、こうも語っている。「われわれが本当に戦争を回避しようとするなら、戦争の危険を甘んじて受ける態勢を備えることが必要だ」「軽微な事案についてわれわれが一方的な譲歩を行うと、強要すればより重要な事案でもわれわれが結局は譲歩する、との認識を共産主義者は持つようになる」
ジョイ提督が50年以上も前に説いたこの言葉は、53年に停戦協定が締結された後も続いた北朝鮮による挑戦と挑発に、そのまま当てはまるようだ。特に、90年代初めからうんざりするほど長く続き、最近再び危機の局面を迎えている北朝鮮との核交渉については、改めて振り返ってみる価値がある。
北朝鮮はこれまで、「戦争も辞さない」と叫ぶ瀬戸際戦術と、取引の対象を幾つもの断片に分離して少しずつ実利を得る「サラミ」戦術を適切に組み合わせ、韓米両国などから多くの実利を上げてきた。
ユ・ヨンウォン記者
【コラム】北朝鮮に「核の傘」は通用するか(下)
今年に入ってからは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)として活用できる長距離ミサイルに転用可能なロケットの発射、第2回核実験などを行った上、今月13 日には国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に対抗しウラン濃縮作業などを公言している。北朝鮮は既に、20キロトン(1キロトンはTNT爆薬換算で 1000トン)級の核兵器を6個から8個作ることができるプルトニウムを確保したと推定され、2度にわたる核実験により核兵器の保有も確実視されている。それだけに、南北間の戦力不均衡や、有事の際の北朝鮮による核兵器使用の可能性に対する懸念も大きくなっている。
ならば、こうした難局をいかにして打開すべきなのか。北朝鮮が核開発を放棄し既存の核兵器を完全に廃棄することが最善だが、現実的とはいえない。次善の策としては、有事の際に北朝鮮が核兵器を使用できないよう事前に抑制する案が挙げられる。そのためには、北朝鮮が先に核兵器を使用した場合には米国の核兵器で報復されるという「核の傘」が「口先だけ」のものではなく、実際に核兵器を使用できるという意思を北朝鮮にはっきり認識させることが重要だ。
米国の「核の傘」は単純な宣言に過ぎない、と北朝鮮が考える限り、「核の傘」を通じた核抑止は効果を持たない。北朝鮮に「核の傘」のメッセージを明確に伝える方法に関しては、80年代のヨーロッパにおける中距離核戦力(INF)交渉が参考事例として挙げられる。当時、旧ソ連が西ヨーロッパを狙い SS20ミサイルを配備するや、米国は内外の懸念や反対を押し切り、パーシング2ミサイルをヨーロッパに配備した。最終的に、旧ソ連はSS20ミサイルを後方に下げ、これに応じて西側諸国もパーシング2ミサイルを後方に配備し直したという。これにならい、91年に韓半島(朝鮮半島)から撤収した戦術核兵器を再配備しなければならない、という主張も一部から提起されている。
韓米両国政府もこうした懸念を考慮し、16日に開催された韓米首脳会談で、「核の傘」と在来戦力を包括した「拡張された抑止」を明文化することとした。しかし北朝鮮に対し両国の意思をより明確に伝えるためには、両国軍の作戦計画上、核攻撃を受けた際には核兵器で報復することを含めるなど、具体的な措置を取り続けなければならない。
ユ・ヨンウォン記者
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日本は在日米軍の駐留経費(思いやり予算)を毎年多額負担していることもあるので、安保に胡坐(あぐら)をかいてきましたが、核を含めた日・韓・米の北への軍事抑止力がどれくらいあるのかは、北の軍のトップにでも聞かないとわからないかもしれません。
これからの北の核を放棄させるための北朝鮮への制裁で、戦争につながるような武力衝突が起こらないように願うところです。
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