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以前、トラックバックしていただいたブロガーの方のところに次のコメントを残したことがある。
「まだよく整理できていないのですが、いずれにしてもこのままいくと検察不信は止まらないでしょうから、最後の一手、森法相による指揮権発動もあるんじゃないかなんて思っています。一応、西松も会社とは別組織として政治団体を設立しているわけで、西松の国澤さん、大久保秘書の起訴理由の政治資金規正法違反を有罪にしちゃったら、企業がバックの政治団体そのものの違法化、否定につながっちゃうんじゃないか。これを止めさせるには、ほとぼりの冷めたところで、東京地検特捜部の一部の暴走なんて理屈を付けてなかったことにする。今回の大久保さん逮捕も自民党がやらしたわけではないという言い訳も立つし、自民党の株も少しは上がる。」
読まれた方はご存じのように、民主党が設立した政治資金問題第三者委員会の最終報告書でも「法務大臣の指揮権発動」について触れられている。そして、この「指揮権発動」に対するマスコミのメディアとかの反応に対する反論は、元検事で現名城大学教授、郷原信郎さんが『「法務大臣の指揮権」を巡る思考停止からの脱却を』と題したコラムできっかりとやられている。
しかし、郷原さんも書かれているように、指揮権を持っているはずの森法務大臣が「私は検察に全幅の信頼を置いて、その独立性・中立性を尊重したい」なんて言っちゃうぐらいだから、郷原さんの意見も豚に真珠、馬の耳に念仏ってなものだろう。
会社勤めをしているものなら、誰もが「会社のやっていることはおかしい」なんて思っても、それを口に出すことがいかに困難であるかを承知している。思っているだけで、「顔には出さず、口には出さず」がまあ俺みたいな一般人がやることだ。へたに口に出そうものなら、その後の毎日の生活は針のむしろ。近未来は自分から退職するか、首が待ち受けていると考える。
一般の会社に勤めていてもそうなのだから、ましてや検察なんてところは、いわゆる「学校」みたいなもので、その「学校」よりもはるかに閉鎖的な組織だろう。なぜなら、その組織の中にいる人間は、暗黙の権力があるから、だいたいにおいて外部に対して「大先生」でいられる。また、外部の人間とあれこれ喋るわけにいかないから、自由な議論もなく、批判にも晒されず、よほど本人が気を付けなければ頭が自己完結していっちゃう。そんな人たちで構成される検察に内部から自己チェック、自己修正ができると思うだろうか?間違ったことをやっても、そのまま暴走するんじゃなかろうか?そうなったら、最後の手段として、外部にいる法相が指揮権を発動するしかないんじゃなかろうか?
まあ、それをやらずに、「私は検察に全幅の信頼を置いて、その独立性・中立性を尊重したい」なんて言っちゃうってことは?...ってことなんだけどね。
evenif6000@yahoo.co.jp
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