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毎日
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クローズアップ2009:鳩山総務相更迭 見誤った覚悟 最後の妥協案「のめぬ」
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
「妥協案はのめない。あなたに辞任しろと言われれば、辞任する」。12日午前、首相官邸5階の首相執務室で、鳩山邦夫総務相は麻生太郎首相にまくし立てた。首相は「じゃあ、午後にもう一度来てくれ」と36分間の会談を終えた。「辞表を出すために出直してこい」との意味が言外に込められていた。事実上、鳩山氏の更迭が決まった瞬間だった。
妥協案とは、日本郵政の西川善文社長が鳩山氏に謝罪した上で、総務省の業務改善命令に対しても徹底した改善計画を出すことと引き換えに、西川氏の続投を認める案。鳩山氏も辞任せずに済む。政権へのダメージを最小限にとどめるため、首相サイドが鳩山氏に水面下で打診していた。
この数日間、首相サイドと鳩山氏の調整は難航した。調整役となった河村建夫官房長官は電話で鳩山氏に「あなたは政権の大黒柱。(首相を支援する)太郎会の会長だ。冷静によく考えてほしい」と翻意を促した。しかし鳩山氏は「その通り大黒柱だ。だからおれの言うことを聞けばいい」と逆に西川氏の解任を迫った。
浅野勝人官房副長官も複数回にわたって鳩山氏に接触したが、同氏は「首相がおれを罷免した方がいい」とまで言い放ち、妥協の余地は狭まっていった。
いら立ちを募らせた鳩山氏は10日夜、総務省出身の岡本全勝首相秘書官に電話し「『官房長官には言われたくない』と首相に伝えてくれ」と、首相自らが調整に乗り出すよう促した。鳩山氏は自民党総裁選で首相の選対本部長を3度にわたって務めた。首相に直接電話せず秘書官に電話した鳩山氏に、盟友の面影はなかった。
◇おれが政権の大黒柱。言うことを聞け
強硬路線をひた走った鳩山氏。だが強硬路線は両刃の剣で、「拳のおろし方次第では、次の選挙どころか政治生命が終わる」(自民党中堅議員)可能性もあった。
鳩山氏は麻生首相とのきずなを信じていたようだ。周辺に「総理はおれのこと分かってくれる。西川のクビは間違いないよ」と漏らす鳩山氏。祖父の鳩山一郎元首相と麻生首相の祖父の吉田茂元首相は犬猿の仲だったが、自分たちの世代は「同志関係にある」との強い自負に支えられていた。
麻生首相も郵政民営化に対する悔悟の気持ちは強い。05年8月、郵政民営化法案否決を受けた臨時閣議に際し、当時総務相だった首相は解散に難色を示し、辞表を胸にしのばせて閣議に臨んだ過去を持つ。しかし、自民党の菅義偉選対副委員長ら郵政民営化推進派から「西川続投」を求める声も日増しに強まっていた。首相は悩み続けた。
◇「首相は同志」強い自負
6月5日夜、首相公邸で、極秘の麻生・鳩山会談が行われた。鳩山氏は「私は総理に出会えて、充実して、幸福で、幸せだった。とても感謝しています」と語った。さらに鳩山氏は首相に「大臣をやろうなんてもう思わない。何度も大臣やっているし、飽きた。議員辞めて南国のチョウの収集に行ったっていいんですよ。私はそういう扱いにくい男なんです」とも述べ、高級ブランデーXOを3杯空けた。
今回の結末について、鳩山氏周辺は「罷免となれば首相が相当に傷つく。さすがにそこまではできなかったのではないか」と推測する。首相サイドにも、鳩山氏を罷免すれば自民党離党の口実を与え、「永遠の政界再編論者」と公言する鳩山氏が新党を結成するのではという危惧(きぐ)があった。
鳩山氏は今後、どう動くのか。「そう簡単に新党は作れるものではない」と同氏は周囲に語ってきた。同氏が離党などの行動に出たとしても、同調者をどれだけ確保できるかは不透明だ。ただ、自民党内からは「民主党の小沢一郎代表代行が鳩山氏を放っておくはずがない」と警戒する声が出ている。【坂口裕彦、石川貴教】
◇渡辺恒雄氏「英雄」と鼓舞
「(日本郵政の西川社長には)大変大きな責任がある。一定の始末はご自分でつけていただきたい」
鳩山氏が公の場で西川氏の進退に初めて言及したのは、5月8日の衆院予算委員会での答弁だった。西川氏の後任探しにも動き、鳩山氏は5月27日には、鳩山氏と懇意な渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長兼主筆から西室泰三東京証券取引所会長でめどがついたとの連絡を受け、西川氏の交代に自信を示した。
鳩山氏のボルテージは6月に入って急激に上がっていく。6月3日夕。鳩山氏は渡辺氏と東京都内で極秘に会談した。関係者によると渡辺氏は「鳩山さん、あなたは英雄だ。西川は悪者だ」と激励。さらに「あなたを切って西川を残す。これがどういうことか。簡単に分かる話なのに、麻生(首相)も与謝野(馨財務・金融・経済財政担当相)も分かっていない」と語った。政界にも大きな影響力がある渡辺氏の一言一言が鳩山氏を鼓舞したのは間違いない。
関連
鳩山邦夫氏、「潔く去る」ではなく十八番の「裏切り」では?(JANJAN)09 年 6 月 14 日
http://www.asyura2.com/09/senkyo65/msg/360.html
コメント
ちょっと芝居かかっている気がする。ナベツネという、今まで信用を落とすような事をし続けてきた奴など信用できない。一方で、毎日新聞は最近、良い記事が前よりは多くなっている点も考慮。押し紙率50%越えで火がついたか
弱まる小泉改革路線―衆院選 候補予定者アンケートから 自民、民主、国民新も8割以上が「郵政民営化見直し」を選び、社民・共産支持者は「民営化前に戻す」べき(毎日新聞) 09 年 1 月 07 日
http://www.asyura2.com/09/senkyo57/msg/487.html
【新潮、押し紙、読売18%、朝日34%、毎日57%】(押し紙は購読者・広告主への長年の詐欺であり、新聞業を廃業すべきです 09 年 6 月 03 日
http://www.asyura2.com/09/lunchbreak21/msg/480.html
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