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<09.06.08>『通信録』09年6月―国民投票法案の解禁に向かっての動きに対抗!<三上治>
<みかみおさむ:社会運動家・評論家>
■ 遺産というものはいつもありがたいものとは限らない。そこで人はしばしば負の遺産と言うのだが、安倍晋三元首相は数々のそうしたものを残した。憲法改定のための「国民投票法案」もその一つである。この法案は2010年に凍結が解かれる。つまり、憲法改定の国会での発議が国民投票に付すことのできる状態が生まれるわけであって、戦後の憲法改定をめぐる環境は大きく変わることを意味する。国民投票法案の発動が凍結されている間に、国会では憲法審査会がいくつかの懸案(国民投票の成立にあたっての附帯事項)を解決することになっているが、安倍の指揮下での参院選挙での与党の敗北もあって、憲法審査会は休眠状態にあった。与野党の対立で憲法審査会の規程も決められなかったからだ。政府与党は6月11日の衆院で強行採決をし、憲法審査会の規程を決めようとしている。
■ 北朝鮮の核実験やミサイル発射の動きを利用しながら自民党では「敵基地先制攻撃論」や「集団自衛権行使の容認」の動きが活発になっている。背後では安倍元首相らの動きが伝えられるが、ソマリア沖への自衛隊の派遣などと共に、憲法9条の改正に向けて始動も始められている。来年の5月18日に凍結の解かれる国民投票法案はその重要な契機として自民党の一部では考え始められている。憲法改正を宣言した安倍元首相等の動きに抗し反対する声は盛り上がり、深まってはいるが、一種の停滞感のような状態にもある。これは激しく変わる世界の動向の中で、様々な事件や政治劇が浮上しては消え去る状態に僕らも翻弄され、視界が遮断されるところに追い込められているからだ。この五里霧中の中で、僕らはキナ臭い戦争の臭いと憲法改定の動きをレーダの中に捉え、国民投票法案の解禁に対抗していく動きを形成していかなければならない。
■ 僕らは国民投票法案の解禁を射程して、それに対抗する動きを結集するために、今年の6月14日(日)に全国集会を開く。正直いって6月15日周辺の集会も三度目ということもあって、停滞状態にある。この集会は諸個人の決意と主催でなされるが、今年の集まりは今一つである。憲法を主題とする政治状況のイメージが輪郭を明瞭にしにくいことも、僕らの内心での自己問答も混沌とした中にあるためだと思える。僕はこの集会の賛同人の一人として、こういう時期だから、この集会に加わらんことを訴える。まだ間に会います。賛同人になってください。協賛金をお寄せください。幾分か長めの射程を持った反改憲の流れを形成するために。
(連帯・共同ニュース19号2009年6月10日 より転載)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔comment569d:090609〕
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