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外務省の闇、「5年で会計書類はすべて廃棄 ?」(保坂展人のどこどこ日記)
http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/724.html
投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 6 月 05 日 23:33:28: mY9T/8MdR98ug
 

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7e4c33d83a7b9e227922600528ef27f1

およそ信じられないことが起きている。日本政府・外務省は、巨額の国連分担金や拠出金を支払っているが、その行く先について国会議員から質問されると「5年で会計書類はすべて廃棄しているので当方としては確認のしようがないわけでございます」というアホな答弁を繰り返している。今から7年前に日本政府が国連PKO活動に支払った総額は判明しても、その個別の使途については全然判らないというのだが、読者の皆さんは信じられますか。

これはソマリア沖の海賊問題を契機として、90年代にソマリア問題の解決のために日本政府が過去にいくら使ったのかとうい点について外務委員会を中心に質問したことから始まった。私が独自調査をする以前は、「人道復興支援関係2700万ドル」の他には、「ソマリア信託基金1億円」がすべてであるという答弁だった。今日もこの点を外務委員会で質した。

 ところが、決算書に記載してあった「27億円ソマリアPKO等分担金」を契機にして、1993年・平成5年だけで、予備費175億円、補正予算170億円、流用額30億円(27億円+別途3億円)で総計すると375億円の「ソマリアPKO等分担金」が支出されていたことがわかった。これだけ巨額の支出をしているのに、何度聞いても外務省は質問予告を受けても調べなかったか、知っていて知らぬふりをした。私の調査は秘密書類を覗いて集計したのでも何でもない。ただ、国会で予算書を取り寄せ、決算書を眺めつつ、鉛筆をなめなめ集計したものだ。

常識的に、外務省が過去の決算書を見て、「国連PKO等分担金に375億円使いました」という答弁が出来ないということが信じられない。本当に全て捨てていて「わかりませーん」と言うのなら度し難い話だ。中曽根外務大臣も外務官僚に操られて「文書管理規則にのっとって他の省庁同様にやっています」と答弁しているが、5年経過したら財務省がまとめた決算書やポーイと捨ててしまう役所がどこにあるだろうか。

つくづく自民党を中心とした長期政権のガバナンスが甘くなっているなと感じる。だって、これから日本は、ソマリア支援に向けて、また36億円出すことになる。つい先日に成立した今年度補正予算に計上されていた。12〜3年前多額の税金をソマリアの安定と統治機構の回復のために支出しているのなら、いくら何に使ったのか判らなければ、外交の基礎である「継続性」がはかれない。おそらく、最初に嘘をついたので、最後まで嘘をつき続けなければならなくなったという類のことなのか。本当に「5年以上前の記憶はすべて消去」という愚かなことをやってきたのかどちらかだが、話を聞いているだけでムカムカする。

最後に、外務委員会で「日露原子力協定」について聞いた。これまた「ふざけるな」という話だ。まずは、プーチン首相との間で署名した協定の日本語訳文を提出してくれというと外務省は「まだ秘密でございます」と頑なに拒否する。

[引用開始]

査察なしでウラン濃縮 原子力協定、日本、ロシアに妥協

モスクワ24日共同】日本政府が、ロシアと今月12日に締結した原子力協定の運用で、国際原子力機関(IAEA)の査察が行われない可能性が高いロシアの施設での恒常的なウラン濃縮委託を想定していることが24日、分かった。日ロ関係筋が明らかにした。

 協定は日本が委託する核物質の軍事転用を防ぐため、受け入れ施設で査察を実施するとの「原則」を定めているが、ロシアへの濃縮委託では「原則」ではなく協定の例外規定だけが適用される本末転倒の運用になる見通し。原子力分野の軍民分離が遅れて査察実施に抵抗するロシアに、日本が妥協した形だ。

 例外規定は日本と米国など他の核保有国との協定にも盛り込まれたが、大規模な適用はなかった。

 日本がロシアに委託しようとしているのは原発の使用済み核燃料から回収されたウランの濃縮で、日本全体の原発の1年分以上に相当する核燃料が得られるほどの量とみられる。日ロ双方が想定している委託先は現在、軍事閉鎖都市のシベリア・セベルスクの施設。ロシア側によると、5月に商業交渉に入り、10年以上の長期契約になる見通し。

 日本外務省によると、協定はやむを得ない場合、ロシアが民生用の「適格施設」として査察受け入れの用意があるとIAEAに通告すれば、査察を実施しなくても濃縮委託を認める例外の「代替措置」を規定。ロシアはセベルスクを「適格施設」にする方針で、問題が生じた場合などは法的には査察を拒めなくなる。

 ただIAEAは核保有国への査察の経費については保有国側の拠出に依存し、運用面では確たる疑義がなければ査察はせず、実際はロシアの“申告ベース”となりかねない。「適格施設」にはIAEAの監視機器も取り付けられず、民生用への転換を十分検証できないのが実情だ。

 日本政府によると、協定全文は国会での批准まで公開しない方針。

[引用終了]

新聞記事にあるように「協定の内容は批准まで公開しない方針」という。まさか、封印された協定を外務委員会で「白紙委任」で採決してくれという訳ではないと思うが、閣議決定では提出しているものを与党の国会議員にも見せないのだという。

この質問に河野太郎外務委員長のアンテナがビビビと反応した。質問後に、「署名している協定だろ。国会議員に見せるのは当然じゃないか」と怒っている。

しかも、協定の内容はただ事じゃないぜ。原発1年分の核燃料に相当する「使用済み核燃料から回収されたウランの濃縮」をIAEAの査察なしに、軍事用ではなく、民生用に本当に使われるのかどうか確認するシステムもなく委託したというのでは穏やかではない。協定に何と書いてあるのかを問い質す必要は十分にある。だいたい、「署名したけど、国会提出するまでは秘密にさせてください」という協定の扱い自体がきわめて不自然だ。外務省が公開しない理由は「先方(ロシア側)との信頼関係もあって未確認のところもあるので」と言うのだが、未確認のところを残して署名したのは軽率ではないのか。


[お知らせ] 徹底的に語りまくる予定です

保坂のぶとトークライブ 外務省の『ウラ金』の闇
▼2009年6月9日(火)19:30〜
会場: Asagaya_LoftA(JR阿佐ケ谷駅下車徒歩2分)
ゲスト: 鈴木宗男さん(衆議院議員・新党大地代表)

料金: チャージ1,000円+ドリンク代
問合せ: Asagaya_LoftA TEL 03-5929-3445

 

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